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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00012.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和4年度第2回 3/16)《厚生労働省》 |
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ID
感染症(PT)
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概要
E型肝炎
アルゼンチンにおけるHEVによる急性症候性E型肝炎の症例。患者は81歳男性。黄
疸、吐き気、低酸素症で入院した。15日間の入院後、患者は良好な病状で退院し、外
Zoonoses Public
来で定期的に経過観察された。患者は養豚農家で、自家製の生焼け及び生の豚肉
Health. 69(2022) 235ソーセージを定期的に消費していた。患者と患者が所有するブタから分離された株の
241
ヌクレオチド配列の相同性は100%であった。この結果から、ブタからヒトへのHEVの
感染をアルゼンチンで初めて疫学的に確認した。
E型肝炎
肝臓. 62(2021)384386
本文献は、三重県で確認されたsubgenotype 3e型のE型肝炎ウイルス(HEV-3e)株に
よるE型肝炎を3例について報告したものである。症例1は三重県内で捕獲されたイノ
シシ肉やシカ肉を頻繁に喫食していたが、検出されたHEV-3e株は三重県のイノシシ
から検出された株とはそれ程近縁関係になく、むしろ2014年までにヒトまたはブタから
検出された12株の三重県土着HEV-3eの中に非常に近縁な株があり、類似のHEV3e株が三重県の野生動物の間で残存している可能性がある。症例2、3には野生動物
肉喫食歴はなく、症例3には豚内臓肉喫食歴があった。三重県土着HEV-3e株が野生
動物のみならず飼育ブタにも残存している可能性が示唆された。
8
E型肝炎
症例は81歳男性。豚レバー摂取後約10日で四肢脱力と異常感覚が出現した。徒手筋
力検査では下肢優位の筋力低下があり、深部腱反射は四肢で低下していた。髄液検
査で蛋白細胞解離、神経伝導検査では四肢で脱髄所見を認めた。血液検査では
臨床神経学. 61(2021) HEV-IgA、HEV-RNAがともに陽性であり、HEV感染を契機としたGuillain-Barre症候群
869-873
(GBS)と診断した。免疫グロブリン大量静注療法を施行し。筋力低下・異常感覚はと
もに軽快した。近年HEV感染によるGBSの報告数は増加傾向であり、豚肉の摂食歴
や原因不明の肝機能障害がある症例においては、HEV感染も考慮し精査を行うべき
である。
9
デンマーク国立血清研究所(SSI)は、2022年1月29日、デンマーク市民の恐らく豚由
来のウイルス変異型インフルエンザ(不特定の新型豚インフルエンザウイルス)の症
例を報告した。そのサンプルは、2021年11月末に採取され、患者は、急性の重篤な症
状で数日間入院した。その患者を詳しく検査し、気管からのサンプルでインフルエンザ
ウイルスが検出された。この調査結果は、SSIでの全国的なインフルエンザモニタリン
グによって得られた。そのサンプルから問題のインフルエンザウイルスを詳しく分析し
Outbreak NewsToday.
たところ、これまでブタでしか検出されていないウイルスであることがわかった。これは
http://outbreaknewsto
単独の症例であり、デンマークでは、これ以上の関連症例はない。このウイルスの他
day.com/denmarkH1N1インフルエ
の症例も、研究所での調査では検出されていない。患者は、デンマークのブタの食肉
reports-swine-fluンザ
処理場での仕事で感染したと推定される。豚インフルエンザの全国的な調査では、
case-in-employee-of2021年初めにデンマークの3つのブタの群で、感染した市民で現在発見されているウ
pig-slaughterhouseイルスと非常によく似た豚インフルエンザが検出された。豚インフルエンザウイルス
90480/
は、デンマークのブタの群れで見られる。2021年の初めに、デンマーク国民が、豚イン
フルエンザウイルスに感染した症例も発見された。しかし、新しい症例は、前の症例と
は何の関係もない。SSIは現在、臨床経過と感染様式を明確にする為に、更なる情報
を収集する過程にある。現在、デンマークの保健当局と獣医当局の間で、関連する感
染症の事象について緊密な共同研究が進行中である。同時に、世界保健機関
(WHO)とヨーロッパの保健当局に通知された。
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概要
E型肝炎
アルゼンチンにおけるHEVによる急性症候性E型肝炎の症例。患者は81歳男性。黄
疸、吐き気、低酸素症で入院した。15日間の入院後、患者は良好な病状で退院し、外
Zoonoses Public
来で定期的に経過観察された。患者は養豚農家で、自家製の生焼け及び生の豚肉
Health. 69(2022) 235ソーセージを定期的に消費していた。患者と患者が所有するブタから分離された株の
241
ヌクレオチド配列の相同性は100%であった。この結果から、ブタからヒトへのHEVの
感染をアルゼンチンで初めて疫学的に確認した。
E型肝炎
肝臓. 62(2021)384386
本文献は、三重県で確認されたsubgenotype 3e型のE型肝炎ウイルス(HEV-3e)株に
よるE型肝炎を3例について報告したものである。症例1は三重県内で捕獲されたイノ
シシ肉やシカ肉を頻繁に喫食していたが、検出されたHEV-3e株は三重県のイノシシ
から検出された株とはそれ程近縁関係になく、むしろ2014年までにヒトまたはブタから
検出された12株の三重県土着HEV-3eの中に非常に近縁な株があり、類似のHEV3e株が三重県の野生動物の間で残存している可能性がある。症例2、3には野生動物
肉喫食歴はなく、症例3には豚内臓肉喫食歴があった。三重県土着HEV-3e株が野生
動物のみならず飼育ブタにも残存している可能性が示唆された。
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E型肝炎
症例は81歳男性。豚レバー摂取後約10日で四肢脱力と異常感覚が出現した。徒手筋
力検査では下肢優位の筋力低下があり、深部腱反射は四肢で低下していた。髄液検
査で蛋白細胞解離、神経伝導検査では四肢で脱髄所見を認めた。血液検査では
臨床神経学. 61(2021) HEV-IgA、HEV-RNAがともに陽性であり、HEV感染を契機としたGuillain-Barre症候群
869-873
(GBS)と診断した。免疫グロブリン大量静注療法を施行し。筋力低下・異常感覚はと
もに軽快した。近年HEV感染によるGBSの報告数は増加傾向であり、豚肉の摂食歴
や原因不明の肝機能障害がある症例においては、HEV感染も考慮し精査を行うべき
である。
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デンマーク国立血清研究所(SSI)は、2022年1月29日、デンマーク市民の恐らく豚由
来のウイルス変異型インフルエンザ(不特定の新型豚インフルエンザウイルス)の症
例を報告した。そのサンプルは、2021年11月末に採取され、患者は、急性の重篤な症
状で数日間入院した。その患者を詳しく検査し、気管からのサンプルでインフルエンザ
ウイルスが検出された。この調査結果は、SSIでの全国的なインフルエンザモニタリン
グによって得られた。そのサンプルから問題のインフルエンザウイルスを詳しく分析し
Outbreak NewsToday.
たところ、これまでブタでしか検出されていないウイルスであることがわかった。これは
http://outbreaknewsto
単独の症例であり、デンマークでは、これ以上の関連症例はない。このウイルスの他
day.com/denmarkH1N1インフルエ
の症例も、研究所での調査では検出されていない。患者は、デンマークのブタの食肉
reports-swine-fluンザ
処理場での仕事で感染したと推定される。豚インフルエンザの全国的な調査では、
case-in-employee-of2021年初めにデンマークの3つのブタの群で、感染した市民で現在発見されているウ
pig-slaughterhouseイルスと非常によく似た豚インフルエンザが検出された。豚インフルエンザウイルス
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は、デンマークのブタの群れで見られる。2021年の初めに、デンマーク国民が、豚イン
フルエンザウイルスに感染した症例も発見された。しかし、新しい症例は、前の症例と
は何の関係もない。SSIは現在、臨床経過と感染様式を明確にする為に、更なる情報
を収集する過程にある。現在、デンマークの保健当局と獣医当局の間で、関連する感
染症の事象について緊密な共同研究が進行中である。同時に、世界保健機関
(WHO)とヨーロッパの保健当局に通知された。
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