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資料1-1 早期導入を要望する医療機器(放射性ビーズ(No. 2016-2))の品目追加に関する要望書 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32363.html
出典情報 医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会(第35回 3/31)《厚生労働省》
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2) 薬物療法
化学療法、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などが用いられるが、薬剤に起因する副作用等による患者の QOL 低下が免れない。また、
化学療法については一定の腫瘍縮小効果は得られても、薬剤耐性等により治療効果には明らかな限界があり、治癒に至る可能性はほとんどない。
このため、治療による副作用と期待される効果のバランスで治療適応を判断せざるを得ず、肝癌治療における適応は限られている。
3) 粒子線治療
本治療装置は、加速器から得た炭素イオン等の粒子線照射により、極めて限定した範囲で高い腫瘍細胞の死滅を得られる治療であるが、装置の設
置スペースやコスト等の課題から限定した医療機関医おいてのみ施行されている。
4) 放射線照射治療
粒子線のような極めて限局した部位のみに作用しうるという特性は有しないものの、高出力エネルギーの特性を活用し、正常細胞への影響をさま
ざまな技術により回避しながら腫瘍細胞を死滅させる治療法である。腫瘍の大きさや個数などにより適応が限られることや周辺正常組織への副作
用等の問題点、粒子線治療と同様にコスト面での課題がある。
5) エタノール注入療法
本治療で使用する溶媒は人体組織には非常に有害であるため、治療に際しては術者の慎重かつ的確な手技の実施が望まれることから、一定程度の
技術水準がある医療機関での実施は必須であり、これら状況が関係し限定的な扱いになっている現状がある。また、後述するラジオ波焼灼療法に
比べ、局所制御効果の劣ることが証明されている。
6) ラジオ波焼灼療法
超音波装置などによる画像誘導技術により、経皮的に腫瘍部に針を刺入し、ラジオ波により腫瘍部の温度を上昇させて焼灼する治療である。基本
的に根治が見込める肝細胞癌に適応が限られることや重要臓器(胆嚢、腸管、肺等)への障害リスク、部位によっては全身麻酔が必要なる等の課
題がある。また、手技に精通した医師が必要となる。
7) 肝動脈化学塞栓術(TACE)
中間期(intermediate stage)肝癌に対する標準的治療として確立しているが、ごく一部の例外を除き治癒が期待できないこと、解剖学的に適応外と
なる場合があることなどの問題点がある。また、手技に精通した医師が必要となる。

8. 国内の開発状況

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