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別紙6 (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00042.html |
出典情報 | 先進医療会議(第108回先進医療会議、第129回先進医療技術審査部会 3/3)《厚生労働省》 |
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様式第5号
先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別:Intracytoplasmic Morphologically
selected Sperm Injection(IMSI)
適応症:顕微授精を受ける不妊症患者
内容:
(先進性)
従来の顕微授精(Intracytoplasmic sperm injection; ICSI)では、術者が顕微鏡下(400 倍)
に、運動性が高く、形態的に良好と思われる精子を選別し、卵に注入する。しかしながら、ICSI
にて顕微鏡下で良好と判断した精子でも、強拡大(1000 倍以上)顕微鏡を用いて観察すると頭部
に微細な空胞が認められる場合がある。この様な精子頭部内の異常構造体は、精子 DNA の断片
化を誘導し、受精卵の染色体の構造異常(相互転座等)や断片化を引き起こし、結果として着床
不成功や流産の原因となる可能性が指摘されている。
そのため、最大倍率 6000 倍で精子を観察し、上記の様な空胞等の異常構造を有さない形態良
好精子を選別し、その精子を用いて顕微授精を行う IMSI(Intracytoplasmic
Morphologically selected Sperm Injection)の技術が発展してきている。
形態良好精子を選別する意義や効果に高い期待が持たれているが、技術的、経済的な理由から
上記の IMSI は、未だ広汎に普及している技術と言い難いのが現状である。
(概要)
・対象:本研究の対象は、
1)
1 回以上の体外授精を実施しても受精卵や移植可能胚を得られず
2)
下記の性状不良精液(精子)所見のうち、2 つ以上を満たしており、顕微授精の実施が必要
と判断された患者さまを対象にしています。
A) 精子濃度:1mL あたりの精子数 3000 万未満
B) 運動率:40%未満
C) クルーガーテスト:正常形態精子率 3%未満
D) 精子 DNA 断片化:30%以上
本研究の概要や計画を説明し、同意を得られた後、コンピューターで発生・作成した乱数表に従
い、無作為に 300 例ずつを IMSI 群と従来法(ICSI)群に振り分け、研究対象とする。
・精子の選別:最大倍率 6000 倍の顕微鏡下に精子を観察し、頭部内における空胞等の異常構造
の有無を確認する。異常構造を認めない形態良好精子のみをガラスピペットに吸引して回収す
る。
・強拡大顕微鏡により選別した形態良好精子を用いる顕微授精(IMSI)
:上記の様にして回収し
た形態良好精子を、卵細胞質内に直接、注入する。
・受精卵の培養:IMSI 後、精子を注入した卵を培養液内にて培養する。注入の翌日に雌雄両前
核の存在を確認し、受精卵とする。注入から5日間、着床直前の段階である胚盤胞期胚まで培養
する。
・胚移植:胚盤胞期に達した胚を新鮮胚移植または凍結融解胚移植で子宮内に移植する。
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先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別:Intracytoplasmic Morphologically
selected Sperm Injection(IMSI)
適応症:顕微授精を受ける不妊症患者
内容:
(先進性)
従来の顕微授精(Intracytoplasmic sperm injection; ICSI)では、術者が顕微鏡下(400 倍)
に、運動性が高く、形態的に良好と思われる精子を選別し、卵に注入する。しかしながら、ICSI
にて顕微鏡下で良好と判断した精子でも、強拡大(1000 倍以上)顕微鏡を用いて観察すると頭部
に微細な空胞が認められる場合がある。この様な精子頭部内の異常構造体は、精子 DNA の断片
化を誘導し、受精卵の染色体の構造異常(相互転座等)や断片化を引き起こし、結果として着床
不成功や流産の原因となる可能性が指摘されている。
そのため、最大倍率 6000 倍で精子を観察し、上記の様な空胞等の異常構造を有さない形態良
好精子を選別し、その精子を用いて顕微授精を行う IMSI(Intracytoplasmic
Morphologically selected Sperm Injection)の技術が発展してきている。
形態良好精子を選別する意義や効果に高い期待が持たれているが、技術的、経済的な理由から
上記の IMSI は、未だ広汎に普及している技術と言い難いのが現状である。
(概要)
・対象:本研究の対象は、
1)
1 回以上の体外授精を実施しても受精卵や移植可能胚を得られず
2)
下記の性状不良精液(精子)所見のうち、2 つ以上を満たしており、顕微授精の実施が必要
と判断された患者さまを対象にしています。
A) 精子濃度:1mL あたりの精子数 3000 万未満
B) 運動率:40%未満
C) クルーガーテスト:正常形態精子率 3%未満
D) 精子 DNA 断片化:30%以上
本研究の概要や計画を説明し、同意を得られた後、コンピューターで発生・作成した乱数表に従
い、無作為に 300 例ずつを IMSI 群と従来法(ICSI)群に振り分け、研究対象とする。
・精子の選別:最大倍率 6000 倍の顕微鏡下に精子を観察し、頭部内における空胞等の異常構造
の有無を確認する。異常構造を認めない形態良好精子のみをガラスピペットに吸引して回収す
る。
・強拡大顕微鏡により選別した形態良好精子を用いる顕微授精(IMSI)
:上記の様にして回収し
た形態良好精子を、卵細胞質内に直接、注入する。
・受精卵の培養:IMSI 後、精子を注入した卵を培養液内にて培養する。注入の翌日に雌雄両前
核の存在を確認し、受精卵とする。注入から5日間、着床直前の段階である胚盤胞期胚まで培養
する。
・胚移植:胚盤胞期に達した胚を新鮮胚移植または凍結融解胚移植で子宮内に移植する。
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