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別紙6 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00042.html
出典情報 先進医療会議(第108回先進医療会議、第129回先進医療技術審査部会 3/3)《厚生労働省》
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先進医療会議事前評価構成員からの指摘事項に対する回答2
先進医療技術名:強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別
:Intracytoplasmic Morphologically selected Sperm Injection(IMSI)
令和4年2月 25 日
所属・氏名:木場公園クリニック
吉田 淳

以下の点について検討し,必要に応じて関連書類についても修正してください.
1. 重度の乏精子症の方がIMSIの価値が高まる等の報告があるところですが、本研究計画
において、ICSI/IMSIに供すべき症例の選定基準を明確にして下さい。
また、強拡大顕微鏡によって選別すべき精子の客観的な基準を明確にすることが必要
と考えますが、いかがでしょうか。
【回答】
対象は、
1)1 回以上の体外授精を実施しても受精卵や移植可能胚を得られず
2)下記の性状不良精液(精子)所見のうち、2 つ以上を満たしており、顕微授精の
実施が必要と判断された患者とします。
<性状不良精液(精子)所見>
A) 精子濃度:1mL あたりの精子数 3000 万未満
B) 運動率:40%未満
C) クルーガーテスト:正常形態精子率 3%未満
D) 精子 DNA 断片化:30%以上
顕微授精を実施する基準は、過去の媒精による受精の有無や、精子(精液)の性状(例
として運動率 50-40%未満、濃度 4000 万-2000 万精子/ml 未満等)から判断します。
強拡大顕微鏡によって選別すべき精子の基準は、以下のとおりです。
・先体に欠失がなく小胞を認めない
・先体後部領域に欠失がなく小胞を認めない
・過剰な核の肥大、縮小を認めない
・精子頭部内に全体の 4%以上の領域を占める空胞を有さない
・頚部と尾部の接点が同軸上にある
・Cytoplasmic droplet(成熟過程で排除されるべき細胞質小体)を有さない
・尾部の欠失、コイル化、損傷、複数化、短小を認めない

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