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資料2 全国がん登録及び院内がん登録における課題と対応方針 中間とりまとめ(案) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33682.html
出典情報 厚生科学審議会 がん登録部会(第23回 6/19)《厚生労働省》
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(2)

他の DB との連結・解析について

(課題)
○ 「医療・介護データ等の解析基盤に関する有識者会議報告書」(平成 30 年 11 月 16
日)において、NDB、介護DBと全国がん登録データベースを含む保健医療分野の
他の公的データベースとの連結のニーズ及び有用性が認められている。
○ 国等が保有する公的データベースとしては、レセプト情報・特定健診等情報データベ
ース(NDB)や介護保険総合データベース(介護DB)、DPCデータベース、全
国がん登録データベース、指定難病患者・小児慢性特定疾病児童等データベース、障
害福祉データベース、MID-NET、民間が保有するデータベースとしては、次世
代DB等がそれぞれの趣旨・目的に即して整備されている。既に公的データベース間
では、令和2年 10 月にNDBと介護DBの連結解析、令和4年4月にDPCデータベ
ースとNDB、介護DBの連結解析が開始している。さらに、令和4年秋に、指定難
病患者・小児慢性特定疾病児童等データベース、感染症データベース、予防接種デー
タベース、障害福祉データベース、令和5年6月に次世代DBについても連結解析に
係る規定が整備された法律が制定され、施行に向けた検討がなされている。
○ これらのデータベース(以下「公的データベース等」という。)と全国がん登録デー
タベースの連結解析を可能にすることは、がん患者に係る詳細な診療情報、がんと他
疾病の関係性や合併症に関する知見、がん診療の医療経済的側面、がん患者における
介護サービスの利用状況といった情報の収集・分析をはじめ、我が国におけるがん対
策の更なる推進のため有用であるが、現行のがん登録推進法では、NDB等との連結
は認められていない。
○ これまでの議論においては、NDB等との連結・解析に向けた検討を進めることの必
要性・有用性等について議論を行い、更なる利活用の推進のため検討を進めるべきで
あるとされた。また、公的データベース等以外の学会等の保有するデータベースと全
国がん登録データベースとの連結・解析についても、将来的な課題として検討を続け
るべきとされた。
(対応方針)
○ 全国がん登録データベースと公的データベース等について、匿名化した情報のID5
を用いた利用者における連結解析を可能とするため、法的・技術的検討を進めるべき
である。検討に当たっては、NDB等と連結できる状態で提供される匿名化情報につ
いて、必要な安全管理措置等を確保するよう留意する必要がある。
○ 公的データベース等以外の学会等の保有するデータベースとの連結については、現行
も顕名でのリンケージ利用が可能であることから、当面は調査研究単位での顕名情報
の提供(リンケージ利用)で対応することとするべきである。
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