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参考資料3_中釜座長提出資料 (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33877.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第12回 6/28)《厚生労働省》
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免疫療法の最近の成果と今後の開発課題

3 がん微小環境細胞の多様性の理解

◆ 免疫チェックポイント阻害

◆ 養子免疫療法

⚫ 新しい標的 (PD1/CTLA4に加えて)
• LAG-3 (Relatlimab: 米国で承認)
• TIM3, VISTA, TIGIT (試験中)

CAR-T : 一部の血液腫瘍がんで承認
固形がんでは苦戦
TCR-T : 滑膜肉腫、子宮頸癌など

⚫ バイオマーカー: 効果を前もって予測
T細胞→機能低下

がん細胞
遺伝子変異
免疫「逃避」

微小環境→免疫細胞の効力↓
病態を理解して標的を組み合わせる必要あり

TIL
課題

: 子宮頸癌、乳癌、肺癌など
(試験中)

CAR-T / TCR-T

TIL (がん浸潤リンパ球)

✓抗原は1つ→逃避
✓抗原のがん特異性

✓具体的な標的抗原の理解
(ネオ抗原など)

個別の製造→汎用性低い
短命・疲弊化の進行→一時的な効果にとどまる

ネオ抗原の活用
抗原探索
(共通・個別抗原)
免疫原性の確認
TCR配列同定

抗体取得
(HLA-ペプチド)

・翻訳領域
・非翻訳領域 (>90%?)

遺伝子改変による強化, CAR/TCR構造の改良が必要

◆ その他の新しい治療技術

➢ ナノ粒子、細胞外小胞:
mRNAワクチン(複数標的で効果増) ・免疫制御分子の送達→微小環境の制御
(Cafri et al. JCI 2020)
・体内でのCAR-T製造など
TIL (Zacharakis et al. JCO 2021)
➢ 腫瘍溶解ウイルス
➢ がんワクチン
TCR-T
(Leidner et al. NEJM 2022)
➢ 二重特異性抗体 (微小環境の制御含む)
予測精度・感度の改良につながる

CAR-T/BiTE
(Hsiue et al. Science 2021)

一過性の効果から治癒を目指す治療へ

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