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2012年07月27日(金)
[DPC] 基礎係数等の骨格は維持するが、III群の分類等は今後検討
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厚生労働省は7月27日に、診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会を開催した。この日は、基礎係数・機能評価係数IIの見直し方向について議論したほか、外来診療に係るデータ提出について了承した。
基礎係数・機能評価係数IIについては、見直しに向けた基本方針案が厚労省当局から示され、分科会として了承している(p8~p12参照)。
基本方針の柱は、「基礎係数・機能評価係数IIの基本骨格は維持する」という点に集約でき・・・
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2012年07月04日(水)
[診療報酬] 病院部門別収支、入院良好だが外来厳しく、診療科による偏りも
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厚生労働省は7月4日に、診療報酬調査専門組織・医療機関のコスト調査分科会を開催した。この日は、23年度調査報告案をとりまとめたほか、24年度調査の方向について了承した。近く、中医協の基本問題小委員会に報告される。
コスト調査分科会では、医療機関の部門別収支を把握するために、入院部門・外来部門・中央診療部門(手術室など)・補助部門(管理運営系など)の収益とコストを調査し、診療科別の入院・外来に振り分け・・・
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2012年06月27日(水)
[診療報酬] 入院医療適正化に向け、「入院医療等の調査・評価分科会」設置
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厚生労働省は6月27日に、中医協総会を開催した。この日は、入院医療の課題を調査・分析するために新たに「入院医療等の調査・評価分科会」を設置することを決定したほか、先進医療や臨床検査の保険適用などを了承した。
平成24年度改定の答申にあたり、中医協では「効果的な医療提供を行うために、平均在院日数の変化等を調査すべき」「長期入院の是正など、入院医療の機能分化・適正化を検討すべき」などの附帯意見を述べて・・・
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2012年06月20日(水)
[DPC] 「混乱避けるため、30年度までは医療機関群原則維持を」小山分科会長
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厚生労働省は6月20日に、診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会を開催した。この日は、基礎係数と機能評価係数IIについて、次回改定の基本方向を固めるための議論を中心に行った。
DPC制度に関しては、平成24年度診療報酬改定において(1)機能に応じた医療機関群を3つ設定し、群ごとの基礎係数を導入する(2)機能評価係数IIの設定方法を見直し、調整係数からの置き換えを進める―という大きく2点の見直しが行われた。
こ・・・
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2012年06月08日(金)
[診療報酬] 全日病による改定Q&A「データ提出加算2は全外来患者対象」
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全日本病院協会は6月8日に、「平成24年度 診療報酬改定説明会」における質疑応答集を公表した。これは、全日病が3月に開催した改定説明会で出された質問に対する解答で、内容については厚生労働省保険局医療課が確認している(p1参照)。
主な項目について眺めてみよう。
【13対1・15対1入院基本料】を算定する一般病棟では、入院日数が90日を超える患者について、(1)療養病棟入院基本料1(包括点数)を算定する(2)・・・
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2012年06月07日(木)
[診療報酬] 時間外対応加算2、午後休診の時間は留守電対応でも可
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厚生労働省は6月7日に、疑義解釈資料の送付(その5)に関する事務連絡を行った。
今回は、(1)時間外対応加算(旧、地域医療貢献加算)(2)感染防止対策加算(3)夜間休日救急搬送医学管理料(4)一般名処方加算(5)DPC(6)訪問看護療養費―に関するQ&Aを掲載しているほか(p2~p5参照)、3月30日付の疑義解釈(その1)と4月20日付の疑義解釈(その2)の一部訂正を行っている(p6~p7参照)。
(1)の時間外対応加算・・・
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2012年06月06日(水)
[診療報酬] DPCデータ提出遅延、23年8月~24年6月期で延べ95病院に
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厚生労働省は6月6日に、中医協総会を開催した。この日は、新たな医療機器の保険適用を承認したほか、厚労省当局からDPCデータの提出状況について報告を受けた。
新たに保険適用される機器は、(1)日本ストライカー社の『トライタニウム寛骨臼カップシステム』(人工股関節の直接固定型カップ)(p4~p6参照)(2)八光社の『胎児シャント』(胎児の胸水を持続的に排出させる機能を持つ)(p7~p8参照)(3)ギブン・イメ・・・
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2012年06月04日(月)
[診療報酬] レセ情報提供、データセット提供と個別研究毎の特別抽出に分類
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厚生労働省は6月4日に、レセプト情報等の提供に関する有識者会議を開催した。この日は、レセプト情報提供の概念を整理しなおし、情報提供に係る技術的側面を議論した。
レセプト情報には極めて重要な個人情報が含まれているため、公的研究目的といえども自由に活用することは許されない。そこで、利用にあたっては厚生労働大臣の許可等を要件とし、具体的な基準を本会議で検討している。
この日は、レセプト情報の提供を(1・・・
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2012年05月31日(木)
[後発品] 後発品使用は様々な要素が影響、地域の実情にあった使用促進策を
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厚生労働省は5月31日に、「ジェネリック医薬品使用促進の先進事例等に関する調査(平成23年調査)報告書」を公表した。調査は三菱UFJリサーチ&コンサルティング社に委託されている。
この調査では、後発品の使用促進に向けた取組事例や、今後の要望などがまとめられている(p28~p192参照)。今回の調査対象は、秋田(p42~p78参照)、兵庫(p79~p105参照)、山口(p106~p137参照)、鹿児島(p138~p166参照)、・・・
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2012年05月29日(火)
[DPC] リネゾリド使う肺炎治療など、DPCの包括範囲から除外
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- 厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法第1項第五号の規定に基づき厚生労働大臣が別に定める患者について(5/29付 通知)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 医療課 カテゴリ: 診療報酬
これは、高額な新薬についてDPCの包括評価から除外するもの。
DPCでは、疾病や治療法に着目した診断群分類ごとの包括(定額)点数が設定されている。この点数は、平均的な既存治療法をもとに決まっているので、あまりに高額な新薬を包括・・・
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2012年05月29日(火)
[DPC] 厚労省企画官「医療機関群の設定等の大幅な見直し不要」とのスタンス
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厚生労働省は5月29日に、診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会を開催した。この日は、主に、今後のDPC制度見直しに向けた検討課題の整理を行った。
DPC制度については、24年度診療報酬改定において(1)個別医療機関の過去の実績を評価する「調整係数」から、医療機関の機能に着目した病院ごとの「基礎係数」への移行(2)機能評価係数IIへの実績評価等の導入―などの大きな見直しが行われた。
少し具体的に見ると、(1)・・・
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2012年05月23日(水)
[診療報酬] ブラッドパッチ療法を先進医療に導入、患者負担は1回1万8000円
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厚生労働省は5月23日に、中医協総会を開催した。この日は、新たな先進医療や医療機器、医薬品について厚労省から報告を受け、了承している。
新たな先進医療に導入されるのは、(1)脳脊髄液漏出症に対する「硬膜外自家血注入療法」(p3~p18参照)(2)標準治療抵抗性の非小細胞肺がんに対するゾレドロン酸誘導γδT細胞を用いた免疫細胞治療(p19~p41参照)―の2技術。
(1)は、いわゆるブラッドパッチ(Blood patch)・・・
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2012年05月18日(金)
[診療報酬] 疑義解釈第4弾、新7対1における夜勤平均時間に関するQ&A
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厚生労働省は5月18日に、疑義解釈資料(その4)に関する事務連絡を行った。
今回は、(1)入院基本料(p2参照)(2)精神科専門療法(p2参照)(3)K939-2【術中血管等描出撮影加算】(p2参照)(4)C157【酸素ボンベ加算等】(p2参照)(5)DPCにおける退院時処方(p3参照)(6)訪問看護(p4参照)―に関連するQ&Aを掲載している。
(1)の入院基本料では、旧7対1から新7対1へ届出を行う際の「届出・・・
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2012年05月14日(月)
[DPC] 12のDPC対象病院で6月分のデータ提出加算の算定不可
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厚生労働省は5月14日に、DPC対象病院におけるデータ提出加算の取扱いに関する通知を発出した。
平成24年度改定において、出来高病院がDPCフォーマットに基づくデータ提出を行った場合の評価として、【データ提出加算】が新設された。DPC対象病院でもこの加算を算定することができるが、データ遅延があると解析・分析に支障が出るため、ある月のデータ提出が遅れた病院については、その翌々月には加算の算定ができなくなる。
・・・
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2012年05月14日(月)
[診療報酬] サンプリングデータセット、入院70万・外来5万点以上のレセ除外
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厚生労働省は5月14日に、第1回提供のサンプリングデータセットの仕様について公表した。
具体的には、(1)レセプトの種類(2)対象時期(3)抽出方法(4)匿名化処理(5)高額レセプトの抽出(6)DPCレセプトの合計点数の処理(7)その他の処理―などが詳説されている。
(1)では、レセプトを医科入院、医科入院外、DPC、調剤の4種類とし、(2)については、平成23年10月診療分で、かつ平成23年11月、12月、平成24年1月に・・・
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2012年05月08日(火)
[国立病院] 国立病院機構が、データ分析・活用手法を解説するレポート公表
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国立病院機構は5月8日に、平成23年度の診療機能分析レポートを公表した。これは、個別の国立病院の診療情報を分析し、一部を抜粋したもの。各病院の地域情報や、患者情報とともに、その病院がもつ機能を、診療科や疾患ごとに分析する手法を明らかにしている(p5~p6参照)。なお、個別病院の情報は公開されていない。
レポートは、大きく(1)病院の役割・機能(p7~p24参照)(2)診療領域(p25~p34参照)(3)診療プ・・・
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2012年04月27日(金)
[診療報酬] 24年度改定Q&A第3弾、看護配置不足の場合の7対1届出を整理
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厚生労働省は4月27日に、「疑義解釈資料(その3)」に関する事務連絡を行った。
今回は、(1)入院基本料(病院)(p2参照)(2)入院基本料等加算(p3参照)(3)移植後患者指導管理料(p4参照)(4)在宅療養支援診療所等(p4参照)(5)CT撮影(p5参照)(6)DPC関連(p6参照)(7)歯科報酬関連(p7参照)(8)調剤報酬関連(p8参照)(9)訪問看護療養費関連(p9参照)―についてQ&A・・・
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2012年04月25日(水)
[DPC] 医療機関群の設定、病院の予見可能性に配慮するも議論はオープン
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厚生労働省は4月25日に、診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会を開催した。この日は、24年度改定の確定内容について厚労省から報告を受けたほか、今後の検討課題について議論を行った。
DPCに関する24年度改定内容で目立つものをあげると、(1)3つの医療機関群を設定し、群ごとの基礎係数を新たに導入する(2)機能評価係数IIに実績評価等を導入する(3)高額医薬品使用に伴う入院期間遷延に対応するため、入院初日に入院・・・
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2012年04月20日(金)
[DPC] 9つのDPC対象病院では、5月分のデータ提出加算の算定不可
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厚生労働省は4月20日に、DPC対象病院におけるデータ提出加算の取扱いに関する通知を発出した。
平成24年度改定において、出来高病院がDPCフォーマットに基づくデータ提出を行った場合の評価として、【データ提出加算】が新設された。DPC対象病院でもこの加算を算定することができるが、データ遅延があると解析・分析に支障が出るため、ある月のデータ提出が遅れた病院については、その翌々月には加算の算定ができなくなる。
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2012年04月20日(金)
[診療報酬] 超重症児の加算、15歳以降発症した神経難病等の扱いを更に検討
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厚生労働省は4月20日に、「疑義解釈資料(その2)」に関する事務連絡を行った。
そこでは、(1)入院基本料等における栄養管理体制(2)7対1入院基本料の届出(3)超重症児(者)入院診療加算等(4)患者サポート体制充実加算(5)病棟薬剤業務実施加算(6)処方せん料(7)DPCの入院日IIIを超えた場合の取扱い(8)歯科報酬関連(p17~p18参照)(9)調剤報酬関連(p19~p22参照)(10)訪問看護療養費関連・・・
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2012年04月20日(金)
[医業経営] DPC病院では、公表データ基にしたベンチマーク経営等で高収益
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厚生労働省は4月20日に、平成22年度の病院経営管理指標を公表した。
主な結果を眺めてみると、(1)黒字病院の比率は、医療法人では82.9%、自治体立では57.0%、社会保険関係団体では61.5%、その他公的では71.3%(p29~p30参照)(2)医療法人立の療養型病院や精神科病院について医業利益率を見ると、「病床規模が大きいほど高い」傾向がある(p32~p33参照)(3)医療法人立の一般病院について材料費比率・医薬品費比・・・
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2012年04月17日(火)
[DPC] カスポファンギン酢酸塩用いる白血病治療、DPCの包括対象から除外
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- 厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法第1項第五号の規定に基づき厚生労働大臣が別に定める患者について(4/17付 通知)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 医療課 カテゴリ: 診療報酬
これは、(1)エベロリムスを用いる膵臓・脾臓がん治療(2)カスポファンギン酢酸塩を用いる白血病治療―について、DPCの包括範囲から除外するもの。
なお、通知には、「包括対象から除外される診断群分類(新たな高額抗がん剤を使用す・・・
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2012年04月17日(火)
[DPC] 新たな抗がん剤用いるDPCを包括評価から除外 厚労省
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- 「厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法第1項第5号の規定に基づき厚生労働大臣が別に定める者」の一部を改正する告示(4/17)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 医療課 カテゴリ: 診療報酬
DPCは、入院基本料や簡易な処置(1000点未満)、検査、投薬、注射などを包括した点数を設定してい・・・
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2012年04月11日(水)
[診療報酬] 医療技術評価における費用対効果、26年度に試行的導入
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厚生労働省は4月11日に、中医協総会を開催した。この日は、26年度改定に向けた新規検討項目や、DPCにおける高額な新規医薬品への対応について議論を行った。
▼4月から費用対効果議論する、新たな部会を中医協に設置
26年度改定に向けた新規検討項目としては、前回(3月28日)会合で(1)基本診療料のあり方(2)医療技術評価における費用対効果の導入(3)長期収載医薬品の薬価のあり方(4)診療報酬における消費税の取扱・・・
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2012年04月02日(月)
[医業経営] 23年の病院収支、自治体病院の84.6%が赤字 公私病連
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全国公私病院連盟と日本病院会は4月2日に、平成23年病院運営実態分析調査の概要を公表した。この調査は、毎年6月診療分を対象に、病院運営の実態把握を目的として行うもの。診療報酬改定論議における診療側要望の根拠資料などに活用される。
概要では、(1)平均在院日数(p4参照)(2)病床利用率(p4参照)(3)1病院当たりの入院・外来患者数(1ヵ月当たり)(p4~p5参照)(4)医師1人1日当たり診療収入・・・
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