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05 資料2 帯状疱疹ワクチンについて (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36248.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第21回 11/9)《厚生労働省》
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帯状疱疹ワクチンに関する知見等のまとめ
これまでの小委員会でのご議論及び近年明らかになった知見等を整理すると以下のとおり。
ワクチンの有効性については一定の知見の集積が見られる一方、費用対効果評価については現在得られている知見に
は、一定の制限のある報告も見られる。
検討済みの論点やこれまでの指摘事項

近年、明らかになった事実等

疾病負荷の大きさ
(疾病のまん延状
況、重症度)

• 帯状疱疹は、神経節に存在する水痘帯状疱疹ウイルスの再帰感染に
よって発症する。他人への感染はまれだが、80歳までに人口の3分の
1が発症するともいわれ、発症者は多い。
• 帯状疱疹は70歳代、帯状疱疹後神経痛(PHN)は80歳以上にの発症の • NDBを用いた評価により、全国的にも疾病負荷が存在
することが確認された。
ピークがある。
• 帯状疱疹は、加齢に伴って高い罹患率が見られるもの
• 帯状疱疹は多くの場合軽症で、抗ウイルス薬による治療が可能。一方
の、死亡に至ることは稀であり、治療薬等も存在する。
で、PHNを続発した場合には数ヶ月から数年にわたる疼痛があり、抗 • 高齢者においては重症化するリスクや、PHNの発症に
うつ薬などの向精神薬や神経ブロック等の治療を要する場合がある。
よる長期のQOL低下等、一定の疾病負荷が存在。
• 本委員会での指摘として、合併症で最も多いのはその後の神経痛であ
り、死亡を防ぐのも大切だが、年余にわたる疼痛がある方の率を下げ
ることも、非常に重要な期待されるべき効果とされている。

国民の免疫の保有
状況

• 帯状疱疹は加齢等による免疫低下を契機に発症するため、免疫保有の
状況を定量的に評価することは困難ではないか。



ワクチンの有効性

• 生ワクチンについては接種後5~10年程度有効性が持続するとの報告
がある。
• 有効性の持続期間は報告によりばらつきがある。

• 生ワクチンの持続期間に関する新たな報告がみられる。
• 組換えワクチンについては接種後10年以上有効性が持
続するとの報告がある。

• 生ワクチンについては、免疫不全者等への接種ができない。

• 生ワクチンについて新たな知見はないと考えられる。
• 組換えワクチンは、概して一定の安全性が確保されて
いると考えられる。

• 生ワクチンについて、費用対効果は概ね良好であるという報告がある
ものの、効果の持続期間が長期にわたるという前提の研究も多く、効
果の持続期間を短期間とした場合には費用対効果が悪化することに留
意が必要。

• 生ワクチンについて、組換えワクチンに比べて費用対
効果が良好という報告があるが、用いたワクチン価格
や有効性の持続期間のデータの妥当性に留意が必要。
• 組換えワクチンについて、費用対効果が良好であると
いう報告があるが、ワクチンメーカーの資金提供によ
る研究であることに留意が必要。

ワクチンの安全性

ワクチンの費用対
効果

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