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○入院(その3)について総-4 (171 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00222.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第563回 11/10)《厚生労働省》
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回復期入院医療に係る課題
回復期リハビリテーション病棟について
(1) 概要について
・ 回復期リハビリテーション病棟入院料は、脳血管疾患又は大腿骨頸部骨折などの患者に対して、ADLの向上による寝たきりの防止と在宅復
帰を目的としたリハビリテーションを集中的に行う病棟である。
(2) 回復期リハビリテーション病棟におけるFIMの測定について
・ 平成26年以降、入棟時FIMは年々低下傾向である。
・ 第三者機能評価の認定を受けている医療機関は、認定を受けていない医療機関と比較し、近年の入棟時FIMの低下傾向が緩やかであり、FI
Mの適切な評価に関する取組を実施している割合も高かった。
・ データ提出加算では、FIMについて入退棟時の点数を提出するように求めている。一方で、FIMの変化の大きさは時期によって異なることを
示す報告もあった。
(3) 回復期リハビリテーション病棟におけるアウトカムに基づいた適切な評価について
・ リハビリテーションの提供単位数と運動FIMの変化について、入棟時の運動FIMに着目して分析をすると、全ての疾患で入棟時FIMが76点以
上の患者についてはFIMの変化が小さい傾向にあった。また、運動器疾患においては、1日あたりの平均リハビリテーション提供単位数が「6
単位以上7単位未満」、「7単位以上8単位未満」及び「8単位以上9単位未満」の患者の運動FIMについて、リハビリテーション提供単位数の増
加に伴う明らかな改善はなかった。
・ 体制強化加算1の届出がある医療機関は届出のない医療機関と比較し、入退棟時のFIMの差がやや大きくなっており、提供リハビリテーショ
ン単位数が多く、平均在院日数が長かった。また、体制強化加算2の届出がある医療機関は届出のない医療機関と比較し、入退棟時のFIMに
大きな差が無かった。
(4)回復期リハビリテーション病棟における発症後早期からのリハビリテーションの提供について
・ 回復期リハビリテーション病棟において発症後30日以内の患者は、近年減少傾向である。
・ 回復期リハビリテーション病棟において発症から入棟までの日数が短いほど入退棟時のFIMの変化が大きい傾向にある。
・ リハビリテーションを実施している患者に対する、1日平均提供単位数は、急性期一般入院料1を算定している病棟では1.24単位、回復期リハ
ビリテーション病棟入院料1では5.36単位、地域包括ケア病棟入院料・管理料1では2.00単位であった。
(5)退院後の切れ目のないリハビリテーションの提供について
・ 退院前訪問指導は退院後のADL向上等に有効であるが、約40%の医療機関が全く実施していなかった。

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