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令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(1) (19 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html |
出典情報 | 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》 |
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Fitchによるアメリカ国債格下げ
資料Ⅰ-2-7
○ 格付け会社フィッチは8月1日、債務上限問題を巡る政治の混乱、今後予想される財政悪化や、中期的な財政課題への取
組みがされていないことなどを理由に、米国国債の長期債格付けを最上位の「AAA(トリプル・エー)」から一段低い「AA(ダブ
ル・エー)プラス」に引下げ。
○ 米国の状況が直ちに日本に当てはまるわけではないが、格付の変更には常に留意が必要。
主要先進国の格付け
フィッチ公表レポートのポイント(仮訳)
(2023年8月1日時点)
Moody’s
Aaa/
AAA
米国
ドイツ
Aa1/
AA+
Aa2/
AA
Aa3/
AAA1/
A+
A2/
A
S&P
フランス
主な格付け決定要因
Fitch
米国
ドイツ
ドイツ
米国
米国
〇 一般政府財政赤字は、2024年にはGDPの6.6%となり、2025年には同
6.9%へとさらに拡大するとフィッチは予想している。
フランス
〇 一般政府債務残高/GDP比は予測期間にわたり上昇し、2025年までに
118.4%に達することが予想される。この債務比率は、「AAA」格付諸国の中央
値であるGDPの39.3%、「AA」格付諸国の中央値である同44.7%の2.5倍の
水準である。フィッチのより長期の予測では、債務残高/GDP比はさらに上昇す
るため、将来の経済ショックに対する米国の財政状況の脆弱性が高まるとみら
れる。
フランス
英国
英国
日本
〇 繰り返される債務上限を巡る政治的対立とその土壇場での解決は、財政運営
への信頼を損なってきた。加えて、米国は他の多くの国々と違って中期的な財政
フレームワークを欠いており、予算編成プロセスも複雑である。
英国
日本
日本
A3/
A-
S&P社は既に2011年時点において、債務上限問
題などを理由に米国債の格付けを最上位よりも一
段低い「AAプラス」としている。
〇 加えて、高齢化に伴う年金・社会保障費とメディケア費用の増加という中期
的な課題への取組の進展も限られている。
(出所) “Fitch Downgrades the United States' Long-Term Ratings to 'AA+' from 'AAA';
Outlook Stable Tue 01 Aug, 2023”
イエレン米財務長官の声明(抄)
○ 私はフィッチ・レーティングスの決定に強く反対する。(中略)バイデン大統領と私
は、財政の持続可能性にコミットしている。直近の債務上限法案には1兆ドルを超
える赤字削減が盛り込まれ、財政の軌道は改善された。(後略)
資料Ⅰ-2-7
○ 格付け会社フィッチは8月1日、債務上限問題を巡る政治の混乱、今後予想される財政悪化や、中期的な財政課題への取
組みがされていないことなどを理由に、米国国債の長期債格付けを最上位の「AAA(トリプル・エー)」から一段低い「AA(ダブ
ル・エー)プラス」に引下げ。
○ 米国の状況が直ちに日本に当てはまるわけではないが、格付の変更には常に留意が必要。
主要先進国の格付け
フィッチ公表レポートのポイント(仮訳)
(2023年8月1日時点)
Moody’s
Aaa/
AAA
米国
ドイツ
Aa1/
AA+
Aa2/
AA
Aa3/
AAA1/
A+
A2/
A
S&P
フランス
主な格付け決定要因
Fitch
米国
ドイツ
ドイツ
米国
米国
〇 一般政府財政赤字は、2024年にはGDPの6.6%となり、2025年には同
6.9%へとさらに拡大するとフィッチは予想している。
フランス
〇 一般政府債務残高/GDP比は予測期間にわたり上昇し、2025年までに
118.4%に達することが予想される。この債務比率は、「AAA」格付諸国の中央
値であるGDPの39.3%、「AA」格付諸国の中央値である同44.7%の2.5倍の
水準である。フィッチのより長期の予測では、債務残高/GDP比はさらに上昇す
るため、将来の経済ショックに対する米国の財政状況の脆弱性が高まるとみら
れる。
フランス
英国
英国
日本
〇 繰り返される債務上限を巡る政治的対立とその土壇場での解決は、財政運営
への信頼を損なってきた。加えて、米国は他の多くの国々と違って中期的な財政
フレームワークを欠いており、予算編成プロセスも複雑である。
英国
日本
日本
A3/
A-
S&P社は既に2011年時点において、債務上限問
題などを理由に米国債の格付けを最上位よりも一
段低い「AAプラス」としている。
〇 加えて、高齢化に伴う年金・社会保障費とメディケア費用の増加という中期
的な課題への取組の進展も限られている。
(出所) “Fitch Downgrades the United States' Long-Term Ratings to 'AA+' from 'AAA';
Outlook Stable Tue 01 Aug, 2023”
イエレン米財務長官の声明(抄)
○ 私はフィッチ・レーティングスの決定に強く反対する。(中略)バイデン大統領と私
は、財政の持続可能性にコミットしている。直近の債務上限法案には1兆ドルを超
える赤字削減が盛り込まれ、財政の軌道は改善された。(後略)