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資料1 薬学教育6年制及び薬剤師に関する状況 (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html
出典情報 新薬剤師養成問題懇談会(第23回 2/5)《厚生労働省》
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夜間・休日及び離島・へき地での外来・在宅医療における
薬剤提供のあり方に関する課題
⚫ 薬局は地域における医薬品の提供拠点として重要な役割を担っているが、患者に必要なタイミングで迅速に医薬品
を提供することについて薬局の対応にかかる課題※1が指摘されている。
⚫ 令和5年の規制改革実施計画においては、このような課題に対し、医師、薬剤師、看護師が連携し、緊急時に対応
可能な体制を構築すること、医師が予め処方し、当該医師自ら又は薬剤師が調剤した薬剤を患者宅等に保管してお
くこと、OTC医薬品を使用すること、地域において24時間対応が可能な薬局を確保すること等の解決方法が考
えられるが、在宅医療の実施状況については地域により異なること、地域の多職種連携の重要性などを考慮し、在
宅患者が適時に必要な薬剤(薬局では取り扱っていないことがあると指摘されている種類の輸液等を含む。)を入
手できないことがないよう、必要な措置を検討することとされている※2。
⚫ へき地等においては、薬局が存在しない地域もあり、薬局・薬剤師の直接的な関与が困難な中、円滑な薬剤提供の
方策の検討も必要(24時間対応が可能な薬局が存在しない地域における対応と同時に検討が可能)。
⚫ 特に、へき地等においては、医師不在の診療所においてオンライン診療を行うことも可能となっている ※3ものの、
医師、薬剤師が不在の診療所では調剤を実施することができない ※4ため、当該診療所内でオンライン診療を受診
した患者に対する処方薬の提供方法についても検討することが必要。
※1

規制改革推進会議のワーキンググループにおいて、在宅療養の患者が急変した場合などにおいて、夜間・休日等に薬局に連絡がつか
ない、薬局に連絡してもすぐに対応されないといったことがあると指摘されている。

※2

規制改革実施計画(令和5年6月16日閣議決定)では、厚生労働省において以下の措置の実施を求めている。
・薬局における24時間対応が可能となるよう、輪番制の導入や日々の対応薬局の公表等を実施するとともに、その実施状況に応じて
是正等を図ることの方策も含め、必要な対応を検討。(令和5年度検討・結論)
・上記によっても24時間対応が可能な薬局が存在しない地域について、在宅患者に薬剤を提供する体制の整備に向けて、必要な対応
を検討。(令和5年度検討開始・遅くとも令和6年度中に結論)

※3

「へき地等において特例的に医師が常駐しないオンライン診療のための診療所の開設について」(令和5年5月18日付け医政総発
0518 第 1 号医政局総務課長通知)

※4

離島等において荒天時等やむを得ず医師、薬剤師が不在となる場合については、医師がオンライン診療を実施し、当該診療所の医師
又は薬剤師が、看護師等が行う医薬品の取り揃え状況等をオンラインで確認することで患者に医薬品を提供可能とする考え方や条件21
等を通知しているが、平時からの対応については当該通知の対象外となっている。