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2023年度 特別養護老人ホームの人材確保に関する調査について (5 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r5/
出典情報 2023年度特別養護老人ホームの人材確保に関する調査(2/21)《福祉医療機構》
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2023-011

2.2

外国人人材を雇用していない理由

が高いことから、取り得る対応策の一つとして、

「居住場所や資格取得等の費用負担が大きい」 「検討」だけでも始めてみてもよいのかもしれ
をはじめ、複数の選択肢で一定の回答割合
ない。
次に、調査時点で外国人人材を雇用していな

3 採用活動の状況
3.1 採用活動の実施状況

い施設に対して、雇用していない理由を確認し
た(図表 8)。

新卒採用を実施し、採用した施設は 35.8%。
新卒・中途ともに地域区分「その他」のほう
が苦戦か

もっとも多かったのは、
「居住場所や資格取得
等の費用負担が大きい」の 53.1%であった。そ
の他にも、
「意思疎通や記録等の日本語能力に不
安」
「教育・研修の体制が確保できない」の回答

2022 年度の採用活動について、正規職員(新

が 50%を超えた。設問は複数回答だったが、特

卒)の採用活動を実施し、実際に採用できた施

定の選択肢が突出するというより、多くの選択

設は 35.8%にとどまった(図表 9)
。2022 年度

肢が一定程度の回答割合を占める結果となった。 調査の 42.2%から 6.4 ポイント低下しており、
新卒採用は容易ではないようだ。また、地域区
もちろんこれらの雇用していない理由は、実
際に雇用する際の障壁となることは事実であろ

分別にみると、1~7 級地とその他地域との間に

うが、外国人人材の雇用は着実に増加している。

は、わずかではあるが採用できた施設の割合に

将来的にも介護人材不足に拍車がかかる可能性

差がみられた。

(図表 9)正規職員(新卒)の採用活動の実
施状況

(図表 8)外国人人材を雇用していない理由
(複数回答)

実施し、採用した
実施したが採用に至らなかった
実施しなかった

(n=397)
居住場所や資格取得等の費用
負担が大きい

53.1%

意思疎通や記録等の日本語能
力に不安

51.6%

今回調査
(n=863)

35.8%

41.5%

22.7%

教育・研修の体制が確保でき
ない

50.9%

うち1~7級地
(n=487)

38.0%

37.6%

24.4%

うちその他
(n=376)

33.0%

46.5%

20.5%

言語や文化の違いによるトラ
ブルが不安

42.6%

受入れの手続きが煩雑

36.3%

何とか人員を確保できている

34.8%

一方、正規職員(中途)の採用活動を実施し、
実際に採用できた施設は 83.3%であった(図表

28.7%

いずれ帰国してしまう可能性

10)。こちらも新卒と同じく、2022 年度調査で
施設の立地条件で敬遠される

9.6%

は 87.2%が採用できていたことから、悪化傾向

利用者や利用者家族の理解が
得られない

7.8%

であった。また、地域区分別にみても、新卒と同

新型コロナウイルス感染症の
影響
その他

じく 1~7 級地のほうが採用できた割合が高く、
4.0%

こちらは 10 ポイント近くの差が生じている。

9.1%
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