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【資料2-1】技術作業班 構成員提出資料の要約 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38564.html
出典情報 健康・医療・介護情報利活用検討会 医療等情報の二次利用に関するワーキンググループ(第4回 3/18)《厚生労働省》
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医療等情報の二次利用に関する技術作業班
大阪公立大学医学研究科臨床検査・医療情報医学
項目
情報連携基盤の構築、
体制と実用例

岡村 浩史

構成員提出資料の要約(4)
構成員

※構成員による御発表を事務局の責任でまとめたもの。

内容
全ゲノム解析等実行計画:がん患者と難病患者の全ゲノムデータと診療情報を統合した情報活用基盤の構築を目
指している。
Genomics England:希少疾患患者とその家族、がん患者の全ゲノム情報と一次臨床データ、HES(入院、外来、
救急情報等)、NCRAS(がん登録情報)等が情報連携基盤上で統合して解析できる。
造血幹細胞移植患者の多施設電子カルテデータと電子的な患者報告アウトカムとを統合したデータベースを構築
し、集積したデータを機械学習等で解析する臨床判断支援システムを開発中である。

JASPEHR
プロジェクト

疾患領域や臨床研究プロトコルごとに必須の入力項目を定めてテンプレートを定義しておき、各社の電子カルテ
にインストールすることで、電子カルテが異なっていても統一形式でデータ収集ができる仕組みが開発されてい
る。医療機関や電子カルテベンダー間の垣根を越え、様々な診療業務の運用と情報の標準化が実現し得る。記述
仕様として、HL7-FHIRを採用している。

コードの標準化、
OMOPの紹介

検査コードとして、試薬の承認時等にJLACコード対応を行うべきであるが、普及が進んでいない。日本の全体最
適として、誰がどのタイミングでどの範囲を付番することが適切なのか、ワークフローを整備しなければならな
い。マッピング作業に必要な人材、予算等を確保する必要がある。
OMOP:厳格に定義された国際的なコモンデータモデルであり、複数のデータベースに対して共通の解析プログ
ラムが適用でき、解析を支援する多くの分析ツールが提供されている。国際共同研究を見据えた二次利用のため
には、国際標準コード(SNOMED、RxNorm、LOINC等)へのマッピングも必要である。Network study方式で
は、各施設の個票を外部に出す必要がなく、各データベースの分析結果を集めて統合することができる。
Genomics EnglandもOMOPへの対応を進めている。

その他

医療DXの推進によって大規模なデータが収集され、リアルタイム性も高まる。ある臨床研究に参加している患者
データが、他の研究目的で二次利用されてしまう可能性があることから、進行中の臨床試験の被験者であること
が判別できる情報等を管理してデータベースに加える必要があるのではないか。

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