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資料3-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[444KB] (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38901.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和5年度第3回 3/22)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

概要

ProMED-mail
20230703.8710926

チェコ共和国の保健当局は、Moravian-Silesian地方及びチェコ全土でE型肝炎
の患者数が増加していると報告している。Moravian-Silesian地方の医師は、以
前はむしろ稀であったE型肝炎患者の増加に気づいている。2022年には21人の
患者がこの感染症に罹患したが、2023年にはすでに41人の感染者が医療機関
を受診しており、そのうちの6人は2023年6月に感染した。「2022年には合計319
人のE型肝炎患者が報告されたが、2023年には5月末までに221人が新たに感
染した。私たちは6月(2023年)の統計を待っているところである」と国立衛生研
究所の広報担当者、Štěpánka Čechováは述べた。A型肝炎と同様、E型も水や
食べ物を介して感染するが、B型肝炎やC型肝炎とは異なり、C型は血液を介し
て、B型は血液や性的接触、出産時の母子感染によって感染する。E型肝炎
は、以前は、飲料水の質など衛生水準の低い国への旅行と関連していた。しか
し徐々に、医師らは休暇を自宅で過ごす人々の感染を診断するようになった。
「2000年まで、チェコ共和国ではE型肝炎の患者は年に数人しかいなかった」と
Opava Silesian Hospitalの感染症科長Petr Kümpelは言う。当時はアジアでの流
行が知られており、中国では1986年から1988年の間に12万人が罹患した。衛
生士によれば、今のところチェコでこの病気が広がる危険性はないという。しか
し、病人の増加を医師は心配している。例えば、2021年にOpava Hospitalに入
院したE型肝炎患者はわずか2人であったが、2022年には5人、2023年には12
人であった。「しかし、もっと深刻なのは、以前は病気の経過が軽かったという事
実である。しかし、2022年にはすでに非常に重篤な経過をたどる患者を受け入
れている」とKümpelは指摘する。「例えば、最近受け入れた患者は肝不全の危
険性がある。抗ウイルス治療を開始し、感染経路を探っているところである」。
医師らは、加熱が不十分な肉、特に豚肉による汚染の可能性があると推測して
いる。医師らによれば、E型肝炎の危険性は肝臓へのリスクだけではない。「残
念ながら、専門家の情報によれば、E型肝炎は妊婦、特に妊娠第3期の女性に
とって非常に危険である」。

H1N1インフルエ ProMED-mail
ンザ
20230512.8710003

Taiwan CDCは2023年5月11日、台湾中央部に住む軽度のインフルエンザに罹
患した10代の男児1例の呼吸器サンプルから、A型インフルエンザウイルス(サ
ブタイプ未分類)が分離されたと発表した。CDCによる更なる検査と遺伝子配列
決定の結果、同ウイルスがH1N2vインフルエンザウイルスであり、2021年に国
内で発生した1例目のH1N2v型感染者の遺伝子構成と類似していることが判明
した。本症例の濃厚接触者3名を調査したが、いずれもインフルエンザウイルス
感染は認められなかった。同CDCは、この症例は同国3例目のH1N2vインフル
エンザウイルス症例であると述べた。この症例には最近の海外への渡航歴は
なく、流行調査後にブタとの接触歴があった。2023年3月13日、発熱、鼻づまり、
筋肉痛などの症状が出現した。翌日診療を受け、インフルエンザ迅速検査でA
型インフルエンザが陽性であった。医師は検査結果を受け、インフルエンザ抗
ウイルス薬を処方し、患者は回復した。CDCはさらに、女性の呼吸器検査培養
後、2023年3月28日にインフルエンザウイルスが分離され、アデノウイルス、呼
吸器シンシチアルウイルス、エンテロウイルス、ライノウイルスなど呼吸器感染
症の一般的なウイルスが確認され陰性であることを指摘した。また、農業行政
部門は、本件で接触した養豚場のブタの身体検査も行ったが、H1N2インフルエ
ンザウイルスは検出されなかった。

31 E型肝炎

32

出典

2023年6月7日、ブラジルは、同国内部のParana州において、ヒトのブタ由来イン
フルエンザA(H1N1)変異(v)ウイルス感染の死亡例(検査確定例)1例をWHOに
通知した。この患者は基礎疾患のある42歳女性で、ブタ農場の近くに居住して
いた。2023年5月1日に発熱、頭痛、咽頭痛、腹痛を発症し、5月3日に重症急性
呼吸器感染症で入院した。5月4日、患者は集中治療室に入院し、5月5日に死
亡した。継続中の調査により、この患者はブタとの直接的な接触は無かったと
報告されたが、この女性の濃厚接触者のうち2人がブタ農場に勤務していた。こ
の2人の接触者は呼吸器疾患を発症しておらず、インフルエンザの検査に陰性
WHOホームページ.
を示した。これまでのところ、この症例に関するヒトからヒトへの感染は特定され
https://www.who.int/e
ていない。入院中、定期的な呼吸器ウイルスサーベイランス活動の一環として、
H1N1インフルエ mergencies/disease33
インフルエンザ及びSARS-CoV-2検査のために、患者から鼻咽頭スワブサンプ
ンザ
outbreakルが採取された。リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)がパラナ州中
news/item/2023央公衆衛生研究所で実施され、サンプルはインフルエンザA/H1ウイルスとして
DON473
亜型分類された。この検体は、RT-PCRによりブタインフルエンザAウイルスマー
カーも陽性であった。この検体はリオデジャネイロの国立インフルエンザセン
ター・オズワルド・クルス財団に送られ、さらなる補完的解析とゲノム配列決定
が行われた。5月25日にNICに届いた検体は、5月30日の配列解析でインフルエ
ンザA(H1N1)vウイルスであることが確認された。回収されたゲノムは、2022年
にパラナ州トレド市で検出された他のインフルエンザA(H1N1)vウイルスの赤血
球凝集素(HA)と高い同一性(99%)を有している。さらに、2015年にブラジルで
ブタから採取されたウイルスのHAと96%の同一性がある。

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