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資料3-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[444KB] (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38901.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和5年度第3回 3/22)《厚生労働省》 |
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ID
感染症(PT)
12 バルトネラ症
出典
Israel Journal of
Veterinary Medicine.
78(2023)24-33
概要
ナイジェリアではウシは人間にとって最も重要な動物性タンパク質の供給源で、
主に大規模な生産システムの下で飼育されている。この管理システムは低コス
トではあるが、動物をいくつかの外部寄生虫やベクター媒介感染症にさらし、獣
医学や公衆衛生に影響を与える。バルトネラ症は、獣医学や人獣共通感染症
に影響を及ぼす新たなベクター媒介感染症である。本研究では、ナイジェリアの
3つの農業生態学的区域(AEZ)、Sahel、Savanna、Guinea AEZの、それぞれ2
州、5州、3州のウシから採取した462件の血液サンプル(3つの食肉処理場と7
つの定住群に由来)を用いて、PCR法と配列決定でBartonella DNAの存在を調
べた。Bartonella bovis のクエン酸合成酵素遺伝子(gltA)とRNAポリメラーゼβ
サブユニット遺伝子(rpoB)のDNA断片が、調べたサンプルのうちそれぞれ43件
(9.3%)と6件(1.3%)で検出された。本研究で得られたgltA配列とrpoB配列は、
GenBankによって寄託されたB. bovis の配列と97.6%から99.8%の高い同一性
を有していた。B. bovis DNA保有率は、2歳以上のウシ、食肉処理場で屠殺さ
れたウシで高く(p<0.05)、性別、品種、身体状態、生態学的区域との有意な関
連性は認められなかった。これはナイジェリアのウシにおけるB. bovis の最初の
報告である。本研究におけるウシのB. bovis DNAの保有率9.3%(gltA)と1.3%
(rpoB)は、過去に報告されたセネガルの27.8%、アルジェリアの15.3%よりも低
かった。しかしケニアのウシではBartonella 属の保有率が0%と報告されてい
る。この違いは、研究デザイン、標的となる遺伝子、各研究で使用された分析法
の感度に起因する可能性がある。本研究では食用として屠殺されたウシからの
検出率が高く、食肉検査法の施行が困難であることを考慮すると、これは公衆
衛生上の懸念の源である。ナイジェリアでは、Bartonella 属の疫学と公衆衛生
への影響を解明するためのOneHealth概念に沿ったさらなる研究を実施し、食
肉処理場の衛生状態を改善し全国で食肉検査政策を効果的に実施するための
取り組みを強化すべきである。
Biointegral Surgical Inc(BIS)の心臓弁及び生物学的弁付き導管について、同
社は、該当製品(ロット番号NR200830及びNR201115)にMycobacteria
chelonae が存在する可能性を調査している。2020年、2021年、2022年にBerlin
でそれぞれ発生したMycobacteria chelonae の3例と2022年にフランスで発生し
た1例が存在する。2022年4月14日、BISは欧州の全顧客に対し、移植された患
者においてMycobacterium chelonae 心内膜炎の症例が確認されたこと、及びド
イツの研究所が移植されていない2つの弁からMycobacterium chelonae の痕跡
ansm.
を検出したことを受け、ブタ由来の生体心臓弁及び弁導管の移植の中止と検疫
マイコバクテリウ https://ansm.sante.fr/a
13
を要請した。フランスANSMは、ドイツ医薬品庁(BfArm)と連携し、BISとの合意
ム・ケロナエ感染 ctualites/impression/4
のもと、ドイツとフランスのマイコバクテリア基準センター(CNR)がコーディネート
310
した分析を委託したところ、検査した12個の器具のうち11個がMycobacterium
chelonae 陽性であった。デバイスを植え込まれた患者372人のうち356人につい
て、2015年から2022年4月14日までの期間の情報が収集され、回答率は
95.69%であった。合計で、2015年から2022年の間に発生したMycobacterium
chelonae に関連する心内膜炎の非重症症例がフランスで1件報告されている。
2023年7月1日現在、フランスで新たに報告されたchelonae 心内膜炎の症例は
ない。
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感染症(PT)
12 バルトネラ症
出典
Israel Journal of
Veterinary Medicine.
78(2023)24-33
概要
ナイジェリアではウシは人間にとって最も重要な動物性タンパク質の供給源で、
主に大規模な生産システムの下で飼育されている。この管理システムは低コス
トではあるが、動物をいくつかの外部寄生虫やベクター媒介感染症にさらし、獣
医学や公衆衛生に影響を与える。バルトネラ症は、獣医学や人獣共通感染症
に影響を及ぼす新たなベクター媒介感染症である。本研究では、ナイジェリアの
3つの農業生態学的区域(AEZ)、Sahel、Savanna、Guinea AEZの、それぞれ2
州、5州、3州のウシから採取した462件の血液サンプル(3つの食肉処理場と7
つの定住群に由来)を用いて、PCR法と配列決定でBartonella DNAの存在を調
べた。Bartonella bovis のクエン酸合成酵素遺伝子(gltA)とRNAポリメラーゼβ
サブユニット遺伝子(rpoB)のDNA断片が、調べたサンプルのうちそれぞれ43件
(9.3%)と6件(1.3%)で検出された。本研究で得られたgltA配列とrpoB配列は、
GenBankによって寄託されたB. bovis の配列と97.6%から99.8%の高い同一性
を有していた。B. bovis DNA保有率は、2歳以上のウシ、食肉処理場で屠殺さ
れたウシで高く(p<0.05)、性別、品種、身体状態、生態学的区域との有意な関
連性は認められなかった。これはナイジェリアのウシにおけるB. bovis の最初の
報告である。本研究におけるウシのB. bovis DNAの保有率9.3%(gltA)と1.3%
(rpoB)は、過去に報告されたセネガルの27.8%、アルジェリアの15.3%よりも低
かった。しかしケニアのウシではBartonella 属の保有率が0%と報告されてい
る。この違いは、研究デザイン、標的となる遺伝子、各研究で使用された分析法
の感度に起因する可能性がある。本研究では食用として屠殺されたウシからの
検出率が高く、食肉検査法の施行が困難であることを考慮すると、これは公衆
衛生上の懸念の源である。ナイジェリアでは、Bartonella 属の疫学と公衆衛生
への影響を解明するためのOneHealth概念に沿ったさらなる研究を実施し、食
肉処理場の衛生状態を改善し全国で食肉検査政策を効果的に実施するための
取り組みを強化すべきである。
Biointegral Surgical Inc(BIS)の心臓弁及び生物学的弁付き導管について、同
社は、該当製品(ロット番号NR200830及びNR201115)にMycobacteria
chelonae が存在する可能性を調査している。2020年、2021年、2022年にBerlin
でそれぞれ発生したMycobacteria chelonae の3例と2022年にフランスで発生し
た1例が存在する。2022年4月14日、BISは欧州の全顧客に対し、移植された患
者においてMycobacterium chelonae 心内膜炎の症例が確認されたこと、及びド
イツの研究所が移植されていない2つの弁からMycobacterium chelonae の痕跡
ansm.
を検出したことを受け、ブタ由来の生体心臓弁及び弁導管の移植の中止と検疫
マイコバクテリウ https://ansm.sante.fr/a
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を要請した。フランスANSMは、ドイツ医薬品庁(BfArm)と連携し、BISとの合意
ム・ケロナエ感染 ctualites/impression/4
のもと、ドイツとフランスのマイコバクテリア基準センター(CNR)がコーディネート
310
した分析を委託したところ、検査した12個の器具のうち11個がMycobacterium
chelonae 陽性であった。デバイスを植え込まれた患者372人のうち356人につい
て、2015年から2022年4月14日までの期間の情報が収集され、回答率は
95.69%であった。合計で、2015年から2022年の間に発生したMycobacterium
chelonae に関連する心内膜炎の非重症症例がフランスで1件報告されている。
2023年7月1日現在、フランスで新たに報告されたchelonae 心内膜炎の症例は
ない。
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