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2023年度 障害福祉サービス等の人材確保に関する調査について (10 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r5/ |
出典情報 | 2023年度 障害福祉サービス等の人材確保に関する調査について(3/29)《福祉医療機構》 |
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2023-016
3.3
(勤務形態、働きやすい職場環境)
・シフトに余裕を持たせて子供さんの病気等の急な休み
にも快く対応。在宅ワーク併用。9時~15時の働きやす
い時間枠を増設した
・体調不良や、家族の介護の場合は非常勤に変更し一日
の勤務時間を短縮する
・髪の色など身だしなみの自由化。フレキシブルなどの
勤務時間形態の選択制
・働きがいのある職場にするため職場環境改善を事業所
全体で行っている。療養等個人事情によるやむを得な
い場合以外については本人の希望等を傾聴し、勤務時
間や働き方の変更等の提案を行い、継続して働いても
らうよう促す取組を行っている
取組んでいる退職防止策
柔軟な勤務体系の創設など働きやすさにつな
がる職場づくりの取組みが多くみられる
2022年度に定年退職以外の退職者がいた509
事業所の平均職員数は、常勤換算で27.2人であ
る。一方、退職者は3.1人であり、事業所の職員
の1割強が1年間のうちに退職している。採用活
動にかかる費用は決して安価ではなく、何より
も採用活動に専従の職員を割くのは難しいもの
(その他)
・定年制をなくしやる気がある方を支援
・退職申出者と代表者及び管理者で話し合いを行い、退
職理由によっては社内改善を行うなど
・研修の受講支援やキャリア段位制度と人事考課との連
動
・腰痛改善事業の実施による腰痛予防体操を専門家監修
のもと作成し、腰痛による職場離れを防止
・健康経営宣言、健康相談の無料実施
と推察され、経営的にも退職者が少ないに越し
たことはないだろう。そこで、各事業所の退職
防止にかかる取組みをまとめたので、参考にさ
れたい。
(個別面談や会議等の実施)
・職員の相談支援体制(職場の保健室制度)
・ご本人の希望や所属管理者の勧めによる所属外の管
理者との面談の実施
・職員ひとりひとりの就労状況・取り組み・意欲などを
ヒアリングする面談時間を定期的に設け、不満や改善
したい点などを聞き取りし、全体で環境の改善に向か
っていけるよう、取組みをしている
おわりに
今次調査では、2020年度調査に引き続き、約
半数の事業所で人材が不足しているという回答
を得た。累次にわたる処遇改善は行われている
(休暇・残業削減)
・休暇の取りやすさ。勤続表彰(10年・20年・30年)に
賞金と休暇を進呈
・労働時間の短縮、有給取得の簡易化、感染症休暇での
給与100%保証、資格取得費用100%保証、育児に関し
急遽早退や遅刻があった場合の給与減額廃止&有休
とは別の特別休扱い等、様々な工夫をしている
・職員が働きやすく定着するよう、労働時間を週35時間
にして、賃金手当の充実などを実施している
ものの、他産業で異次元の賃上げの取組みが実
施されていることや、障害特性に応じた支援な
ど専門性が高い業務であることがハードルとな
っており、障害分野への求職者が必要数までは
増えてはいないものと考えられる。
引き続き、今回のような調査を通じて、障害
分野の人材の確保状況など現場の抱える課題な
(処遇改善)
・資格取得制度、退職金積立、慶弔金支給、社内研修
・定期昇給(時間給 毎年30円/時間アップ・固定給 毎
年15000円/月アップ)
・職場環境整備(備品等手当の新設、夜勤手当の増額、
資格取得支援制度の導入)
どを発信してまいりたい。
最後になったが、通常業務のほか令和6年度障
害福祉サービス等報酬改定への対応、さらに
様々な方面からの調査への回答など、業務が忙
しい状況のなかで、本調査にご協力いただいた
(コミュニケーション)
・ストレスがかからないように、食事会や慰労会など多
岐にわたり、実施している
・懇親会に補助金を出し、職員同士のコミュニケーショ
ンを取りやすくしている
・人間関係についてのコミュニケーション方法や相手
の特徴理解などの研修について外部講師を招いて行
っている
施設の皆様に心より御礼申し上げたい。本稿が
少しでも皆様のお役に立てることを願っている。
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
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3.3
(勤務形態、働きやすい職場環境)
・シフトに余裕を持たせて子供さんの病気等の急な休み
にも快く対応。在宅ワーク併用。9時~15時の働きやす
い時間枠を増設した
・体調不良や、家族の介護の場合は非常勤に変更し一日
の勤務時間を短縮する
・髪の色など身だしなみの自由化。フレキシブルなどの
勤務時間形態の選択制
・働きがいのある職場にするため職場環境改善を事業所
全体で行っている。療養等個人事情によるやむを得な
い場合以外については本人の希望等を傾聴し、勤務時
間や働き方の変更等の提案を行い、継続して働いても
らうよう促す取組を行っている
取組んでいる退職防止策
柔軟な勤務体系の創設など働きやすさにつな
がる職場づくりの取組みが多くみられる
2022年度に定年退職以外の退職者がいた509
事業所の平均職員数は、常勤換算で27.2人であ
る。一方、退職者は3.1人であり、事業所の職員
の1割強が1年間のうちに退職している。採用活
動にかかる費用は決して安価ではなく、何より
も採用活動に専従の職員を割くのは難しいもの
(その他)
・定年制をなくしやる気がある方を支援
・退職申出者と代表者及び管理者で話し合いを行い、退
職理由によっては社内改善を行うなど
・研修の受講支援やキャリア段位制度と人事考課との連
動
・腰痛改善事業の実施による腰痛予防体操を専門家監修
のもと作成し、腰痛による職場離れを防止
・健康経営宣言、健康相談の無料実施
と推察され、経営的にも退職者が少ないに越し
たことはないだろう。そこで、各事業所の退職
防止にかかる取組みをまとめたので、参考にさ
れたい。
(個別面談や会議等の実施)
・職員の相談支援体制(職場の保健室制度)
・ご本人の希望や所属管理者の勧めによる所属外の管
理者との面談の実施
・職員ひとりひとりの就労状況・取り組み・意欲などを
ヒアリングする面談時間を定期的に設け、不満や改善
したい点などを聞き取りし、全体で環境の改善に向か
っていけるよう、取組みをしている
おわりに
今次調査では、2020年度調査に引き続き、約
半数の事業所で人材が不足しているという回答
を得た。累次にわたる処遇改善は行われている
(休暇・残業削減)
・休暇の取りやすさ。勤続表彰(10年・20年・30年)に
賞金と休暇を進呈
・労働時間の短縮、有給取得の簡易化、感染症休暇での
給与100%保証、資格取得費用100%保証、育児に関し
急遽早退や遅刻があった場合の給与減額廃止&有休
とは別の特別休扱い等、様々な工夫をしている
・職員が働きやすく定着するよう、労働時間を週35時間
にして、賃金手当の充実などを実施している
ものの、他産業で異次元の賃上げの取組みが実
施されていることや、障害特性に応じた支援な
ど専門性が高い業務であることがハードルとな
っており、障害分野への求職者が必要数までは
増えてはいないものと考えられる。
引き続き、今回のような調査を通じて、障害
分野の人材の確保状況など現場の抱える課題な
(処遇改善)
・資格取得制度、退職金積立、慶弔金支給、社内研修
・定期昇給(時間給 毎年30円/時間アップ・固定給 毎
年15000円/月アップ)
・職場環境整備(備品等手当の新設、夜勤手当の増額、
資格取得支援制度の導入)
どを発信してまいりたい。
最後になったが、通常業務のほか令和6年度障
害福祉サービス等報酬改定への対応、さらに
様々な方面からの調査への回答など、業務が忙
しい状況のなかで、本調査にご協力いただいた
(コミュニケーション)
・ストレスがかからないように、食事会や慰労会など多
岐にわたり、実施している
・懇親会に補助金を出し、職員同士のコミュニケーショ
ンを取りやすくしている
・人間関係についてのコミュニケーション方法や相手
の特徴理解などの研修について外部講師を招いて行
っている
施設の皆様に心より御礼申し上げたい。本稿が
少しでも皆様のお役に立てることを願っている。
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