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2023年度 障害福祉サービス等の人材確保に関する調査について (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r5/ |
出典情報 | 2023年度 障害福祉サービス等の人材確保に関する調査について(3/29)《福祉医療機構》 |
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2023-016
2 2022年度の採用活動
2.1 新卒採用の状況
児童系は、保育士が活躍できるサービスであ
り、養成校の卒業者が定期的に労働市場に供給
されることが影響しているものと考えられる。
新卒の採用活動を実施した事業所は全体では
30.9%にとどまるものの、サービス体系・経
営主体別で傾向に差がみられる
一方、障害福祉サービス全般で活躍できるサー
ビス管理責任者や相談支援専門員は、資格取得
にあたって実務経験の要件があるため、新卒で
ここからは、2022年度中に実施した採用活動
獲得できる人材とマッチしない。そのため、全
について、取組み状況・実績を確認してきたい。
体としては新卒採用活動の実施割合がそれほど
まず、2023年4月採用の新卒の採用活動を実
高くないものと推察される。
施したのは、全体の30.9%であった(図表6)。
2020年度調査は47.1%であったことから、経年
2.2
比較では新卒採用活動の実施割合が大きく低下
新卒採用活動で使用した媒体・経路
児童系は人材紹介会社利用の割合が高い
している。ただし、2020年度調査の回答事業所
の経営主体は約9割が社会福祉法人立であった
続いて、新卒採用活動で使用した媒体・経路
のに対し、今次調査では社会福祉法人立は5割未
について、サービス体系ごとに差があるものを
満であることに留意が必要である。実際、経営
主体別に新卒採用活動の実施割合を確認すると、
社会福祉法人は46.2%であるのに対し、営利法
みていきたい(図表7)
。
居住系は、
「法人・事業所のホームページ」や
「合同説明会への参加」、「資格取得のための実
人立は20.4%、その他法人立は13.5%と大きな
習受入れ」の割合が高かった。居住系が2022年
差がみられた。
度に採用を計画していた新卒者は平均で3.8人
サービス体系別では、居住系は45.1%の事業
であり、日中活動系の2.7人、就労系の1.5人、児
所で新卒採用活動を実施していた。一方、就労
童系の1.8人、その他の2.6人よりもやや多かっ
系は、社会福祉法人立を含め実施割合が低かっ
た。そのため、より多くの求職者に直接アプロ
た。また、児童系はいずれの経営主体でも新卒
ーチできる「合同説明会への参加」の割合が高
採用活動の実施割合が比較的高かった。
かったものと考えられる。
就労系は、「ハローワーク」
、「求人サイト」、
(図表 6)2022 年度に新卒採用活動を実施し
た事業所の割合
社会福祉
法人
全経営主体
営利法人 その他法人
平均
居住系
64.4%
(n=118)
9.1%
(n=33)
12.1%
(n=33)
45.1%
(n=184)
日中活動系
39.2%
(n=97)
26.7%
(n=30)
17.6%
(n=17)
34.0%
(n=144)
就労系
29.1%
(n=55)
6.2%
(n=97)
2.2%
(n=45)
11.7%
(n=197)
児童系
40.9%
(n=44)
40.4%
(n=89)
33.3%
(n=24)
39.5%
(n=157)
その他
23.1%
(n=13)
6.3%
(n=16)
14.3%
(n=7)
13.9%
(n=36)
全サービス 46.2%
体系平均 (n=327)
20.4%
(n=265)
13.5%
(n=126)
30.9%
(n=718)
「職員からの紹介」、
「大学等の教員やOBを通じ
た推薦・仲介」の利用割合が高かった。
「ハロー
ワーク」や「求人サイト」については、職業訓練
や生産活動の場で活躍する職業指導員や就労支
援員には、資格や実務経験が必要ないことから、
幅広にアプローチできる媒体として利用してい
る可能性がある。また、
「職員からの紹介」が多
いのは、資格等が無くても活躍できることのほ
か、勤務時間が日中のみであり、入職のハード
ルが低く、知人・友人を誘いやすいことが要因
の1つであると考えられる。
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2 2022年度の採用活動
2.1 新卒採用の状況
児童系は、保育士が活躍できるサービスであ
り、養成校の卒業者が定期的に労働市場に供給
されることが影響しているものと考えられる。
新卒の採用活動を実施した事業所は全体では
30.9%にとどまるものの、サービス体系・経
営主体別で傾向に差がみられる
一方、障害福祉サービス全般で活躍できるサー
ビス管理責任者や相談支援専門員は、資格取得
にあたって実務経験の要件があるため、新卒で
ここからは、2022年度中に実施した採用活動
獲得できる人材とマッチしない。そのため、全
について、取組み状況・実績を確認してきたい。
体としては新卒採用活動の実施割合がそれほど
まず、2023年4月採用の新卒の採用活動を実
高くないものと推察される。
施したのは、全体の30.9%であった(図表6)。
2020年度調査は47.1%であったことから、経年
2.2
比較では新卒採用活動の実施割合が大きく低下
新卒採用活動で使用した媒体・経路
児童系は人材紹介会社利用の割合が高い
している。ただし、2020年度調査の回答事業所
の経営主体は約9割が社会福祉法人立であった
続いて、新卒採用活動で使用した媒体・経路
のに対し、今次調査では社会福祉法人立は5割未
について、サービス体系ごとに差があるものを
満であることに留意が必要である。実際、経営
主体別に新卒採用活動の実施割合を確認すると、
社会福祉法人は46.2%であるのに対し、営利法
みていきたい(図表7)
。
居住系は、
「法人・事業所のホームページ」や
「合同説明会への参加」、「資格取得のための実
人立は20.4%、その他法人立は13.5%と大きな
習受入れ」の割合が高かった。居住系が2022年
差がみられた。
度に採用を計画していた新卒者は平均で3.8人
サービス体系別では、居住系は45.1%の事業
であり、日中活動系の2.7人、就労系の1.5人、児
所で新卒採用活動を実施していた。一方、就労
童系の1.8人、その他の2.6人よりもやや多かっ
系は、社会福祉法人立を含め実施割合が低かっ
た。そのため、より多くの求職者に直接アプロ
た。また、児童系はいずれの経営主体でも新卒
ーチできる「合同説明会への参加」の割合が高
採用活動の実施割合が比較的高かった。
かったものと考えられる。
就労系は、「ハローワーク」
、「求人サイト」、
(図表 6)2022 年度に新卒採用活動を実施し
た事業所の割合
社会福祉
法人
全経営主体
営利法人 その他法人
平均
居住系
64.4%
(n=118)
9.1%
(n=33)
12.1%
(n=33)
45.1%
(n=184)
日中活動系
39.2%
(n=97)
26.7%
(n=30)
17.6%
(n=17)
34.0%
(n=144)
就労系
29.1%
(n=55)
6.2%
(n=97)
2.2%
(n=45)
11.7%
(n=197)
児童系
40.9%
(n=44)
40.4%
(n=89)
33.3%
(n=24)
39.5%
(n=157)
その他
23.1%
(n=13)
6.3%
(n=16)
14.3%
(n=7)
13.9%
(n=36)
全サービス 46.2%
体系平均 (n=327)
20.4%
(n=265)
13.5%
(n=126)
30.9%
(n=718)
「職員からの紹介」、
「大学等の教員やOBを通じ
た推薦・仲介」の利用割合が高かった。
「ハロー
ワーク」や「求人サイト」については、職業訓練
や生産活動の場で活躍する職業指導員や就労支
援員には、資格や実務経験が必要ないことから、
幅広にアプローチできる媒体として利用してい
る可能性がある。また、
「職員からの紹介」が多
いのは、資格等が無くても活躍できることのほ
か、勤務時間が日中のみであり、入職のハード
ルが低く、知人・友人を誘いやすいことが要因
の1つであると考えられる。
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