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資料2-2 全国福祉高等学校長会資料 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41488.html
出典情報 介護福祉士国家試験パート合格の導入に関する検討会(第2回 7/12)《厚生労働省》
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令和6年7月1日
介護福祉士国家試験パート合格の導入に関する検討会
構成員各位
全国福祉高等学校長会
理事長 髙橋 秀親

介護福祉士国家試験パート合格の導入に関する意見書
本会では、介護福祉士国家試験パート合格の導入について、加盟校を対象としたアンケ
ートを実施しました。アンケート結果をもとに次の5点を意見として挙げさせていただき
ます。
1.パート合格導入の明確な根拠
介護福祉士国家試験における受験のしやすい仕組みづくりを検討する中で、パート合格
導入を有力な手立てとした明白な根拠について示していただきたい。
介護福祉士国家試験については、受験者の大半を占める「実務経験ルート」においても
既に8割を超える合格率である。それに対し、保育士試験については3割弱の合格率であ
り、2つの資格の合格率に大きな差がある。保育士試験でパート合格が用いられるのには
このような合格率の低さがあるからであると推察される。
また、医師・看護師や理学療法士、作業療法士などの国家資格と比較した場合、確かに
介護福祉士の合格率は1割ほど低くなっている。これについては、前述の資格については
養成施設ルートであることから、高い合格率であることが考えられ、介護福祉士において
も養成ルート(留学生を除く)については同様の合格率である。
上記のことから、パート合格は「受験しやすい仕組み」ではなく「合格しやすい仕組み」
であると受け取れる。また、さらに言えば「外国人・留学生」に対しての手立てのように
感じられる。
2.パート合格導入による受験者の増加についての明確な根拠
パート合格導入により、受験しやすくなり「受験者が増えた」ということをどのように
測り、この制度を評価していくのか、時期やその方法なども含め導入前に検討および提示
していただきたい。
3.介護福祉士資格の社会的評価・価値の保証
すでに検討会についての報道により、ネット上ではネガティブな意見等が散見される。
資格そのものの価値は変わらずとも、社会的価値が低下することが無いよう十分な措置を
検討していただきたい。

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