学校欠席者の状況について：03月27日時点
方法：学校等欠席者・感染症情報システムから東京都、大阪府、愛知県の加入施設のデータを抽出し、登録児童数ご
との欠席者を日毎にグラフ化した。
SARS-CoV2感染症の関連欠席として、①発熱等による欠席、②家族等のかぜ症状による欠席、③濃厚接触者、④新
型コロナウイルス感染症、⑤教育委員会などによる指示、⑥陽性者との接触があり新型コロナウイルス感染症が疑わ
れるの6つが収集されている。これらの欠席はいずれも「出席停止扱い」である。東京都、大阪府の2021年6月1日から
2022年3月27日までの欠席率を施設ごとにプロットした。また施設ごとの④新型コロナウイルス感染症での欠席率を週
ごと都道府県ごとにプロットした。

評価：
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東京都・大阪府について大阪府の高校を除いた施設で新型コロナウイルス感染症による欠席者が報告された
が漸減傾向が続いている。関連欠席を含めたレベルは特に0-5歳および小学生では第5波（8月後半） と同等～
高い水準である。
東京都および大阪府の0-5歳（いわゆる未就学）では発熱等・家族等のかぜ症状による欠席が他施設と比べて
少ない。
全国的にすべての施設群で第5波 より長期にわたり高い新型コロナウイルス感染症による欠席率が観察されて
きたが漸減傾向に入った。
接触者等の集計は、流行に対する不安による欠席などを含んでいるために過大評価されている可能性がある。

厚労科研「新型コロナウイルス感染症等の感染症サーベイランス体制の抜本的拡
充に向けた人材育成と感染症疫学的手法の開発研究」分担課題
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日本学校保健会、国立感染症研究所