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資料3-2 鈴木先生提出資料 (90 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00333.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第78回 3/30)《厚生労働省》
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第 2 報で報告した 2021 年 7 月 1 日から 9 月 30 日の登録患者情報から求めた新型コロナワクチンの
発症予防における有効性と今回の結果を比較したものを図 4 に示す。2021 年 7 月 1 日から 9 月 30 と
比較して、有効性が低下していることを確認した。
正確なワクチン接種日が不明であった患者については、接種日の推定法が接種後の経過日数、接
種完了の有無の判断にも影響しうるため、今回は感度分析として複数の方法で接種日を推定した解析
結果を比較したが、調整オッズ比に与える影響は限定的であった。

5.

考察
本報告では、2022 年 1 月 1 日から 2 月 28 日の期間において、16 歳から 64 歳を対象として、ファイ

ザー社製新型コロナワクチン (BNT162b2)あるいはモデルナ社製新型コロナワクチン (mRNA-1273)に
ついて、2 回目接種後 14 日以上経過したものにおいて未接種者と比較し、発症予防における有効性は
42.8% (95%信頼区間:23.6~57.1%)と推定された。同様に、3 回目接種後 14 日以上経過したものにおい
て、68.7% (95%信頼区間:37.1~84.4%)と推定された。2021 年 7 月 1 日から 9 月 30 日 (B1.617.2 系統(デ
ルタ株)流行期)と 2 回接種完了からの日数を合わせて比較したところ、発症予防における有効性は低
下していることが示された。本報告に組み込まれた患者は 2022 年 1 月 1 日から 2 月 28 日に検査を受
けた患者であり、全国的にオミクロン株が流行した時期であったため (6-8)、国内においてもデルタ株と
比較してオミクロン株に対しては、新型コロナワクチンの発症予防における有効性が低下していると考

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