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03【資料1】HPVワクチンのキャッチアップ接種について (16 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46077.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第64回 11/27)《厚生労働省》 |
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20歳から26歳までの女性におけるHPVワクチンの有効性
(日本、症例対照研究)
⚫ HPVワクチンの有効性については、これまで国内の知見が限られており、特にCIN3+(子宮頸部高度異形成以上)
の病変に対する発症予防効果は十分に明らかではなかった。本研究は37の自治体データを用いた症例対照研究。
⚫ 2013年4月から2020年3月の間に、子宮頸がん検診時点で20歳から26歳であった女性を対象に、2,790例の細胞
診初回異常群(61例のCIN3と10例のSCCを含む)と、年齢等を考慮してマッチングされた13,990例の対照群につ
いて、条件付きロジスティック回帰分析が行われた。有効性は (1-OR) x 100 (%) として計算された。
⚫ 結果、ワクチン接種(1回以上)の有効性は、CIN1+, 2+, 3+のいずれに対しても認められ、特にCIN3+に対する
発症予防効果は86%であった。なお、接種したワクチンの種類や性交歴が不明であること等が研究の限界とされた。
CIN: 子宮頸部上皮内腫瘍(CIN1=軽度異形成、CIN2=中等度異形成、CIN3=高度異形成・上皮内がん)、SCC: 扁平上皮がん、OR: オッズ比
HPVワクチンの子宮頸部病変に対する発症予防効果
(子宮頸がん検診時点で20-26歳の女性)
出典:Ikeda S, Ueda Y, Yagi A, et al. Humanpapillomavirus vaccine to prevent CIN3 or worse
16
(CIN3+): Anationwide case–control study in Japan.Cancer Sci.2024;00:1-7.
(日本、症例対照研究)
⚫ HPVワクチンの有効性については、これまで国内の知見が限られており、特にCIN3+(子宮頸部高度異形成以上)
の病変に対する発症予防効果は十分に明らかではなかった。本研究は37の自治体データを用いた症例対照研究。
⚫ 2013年4月から2020年3月の間に、子宮頸がん検診時点で20歳から26歳であった女性を対象に、2,790例の細胞
診初回異常群(61例のCIN3と10例のSCCを含む)と、年齢等を考慮してマッチングされた13,990例の対照群につ
いて、条件付きロジスティック回帰分析が行われた。有効性は (1-OR) x 100 (%) として計算された。
⚫ 結果、ワクチン接種(1回以上)の有効性は、CIN1+, 2+, 3+のいずれに対しても認められ、特にCIN3+に対する
発症予防効果は86%であった。なお、接種したワクチンの種類や性交歴が不明であること等が研究の限界とされた。
CIN: 子宮頸部上皮内腫瘍(CIN1=軽度異形成、CIN2=中等度異形成、CIN3=高度異形成・上皮内がん)、SCC: 扁平上皮がん、OR: オッズ比
HPVワクチンの子宮頸部病変に対する発症予防効果
(子宮頸がん検診時点で20-26歳の女性)
出典:Ikeda S, Ueda Y, Yagi A, et al. Humanpapillomavirus vaccine to prevent CIN3 or worse
16
(CIN3+): Anationwide case–control study in Japan.Cancer Sci.2024;00:1-7.