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資料2-2 ゾコーバ及びラゲブリオの電子化された添付文書一覧[1.9MB] (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45738.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第9回 12/4)《厚生労働省》
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ゾコーバ錠(6)
する 11)


表 17
1 主要評価項目の結果
本剤群

プラセボ群

例数 a)

3
3
6

3
2
1

快復数

2
5
4

2
3
3

SARSCo
V2による感染症の
5症状が快復するまでの時間(hr

の中央値

1
6
7
.
9

1
9
2
.
2

p値 b)

0
.
0
4
0
7

ハザード比[9
5
%信頼区間]c)

1
.
1
4
[
0
.
9
5
,
1
.
3
6
]

1
8
.
2薬理作用
1
8
.
2
.
1I
nvitro ウイルス増殖抑制効果
エンシトレルビルは細胞培養系を用いた試験において、SARSCoV2臨床分離株〔従来株(A系統)、al
pha株(B.
1.
1.
7系統)、
bet
a株 ( B.
1.
351系 統 )、 gamma株 ( P.
1系 統 )、 del
t
a株
(B.
1.
617.
2系統)、t
het
a株(P.
3系統)、l
ambda株(C.
37系統)、
mu株(B.
1.
621系統)及び omi
c
r
on株(BA.
1.
18、BA.
1.
1、BA.
2、
BA.
2.
12.
1、BA.
2.
75、BA.
4.
1、BA.
4.
6、BA.
5.
2.
1、BE.
1、BF.
7、

a)5症状のベースラインのスコアがすべて 0又は一部欠測した被験者は解
析から除外された。
b)有意水準両側 5%、SARSCoV2による感染症に対するワクチン接種の
有無を層とする Pe
t
o
Pr
e
nt
i
c
eの層別一般化 Wi
l
c
o
xo
n検定。
c
)SARSCoV2による感染症に対するワクチン接種の有無を層とした層別
Co
xハザードモデル。

BF.
7.
4.
1、BQ.
1.
1、CH.
1.
1.
11、XBB.
1、XBB.
1.
5、XBB.
1.
9.
1、
XBB.
1.
16、XBF及び XE系統)〕に対して抗ウイルス活性を示
し、50%有効濃度(EC50値)は、Ver
oE6/TMPRSS2細胞で 0.
22
〜0.
99μmol
/L、HEK293T/ACE2TMPRSS2細胞で 0.
026〜0.
064
μmol
/Lであった。ヒト気道上皮 3次元器官培養モデルを用いた
細 胞 培 養 系 に お い て 、 SARSCoV2臨 床 分 離 株 〔 del
t
a株
(B.
1.
617.
2系統)、omi
c
r
on株(BA.
1.
18及び BE.
1系統)〕に対す
る EC90は 0
.
0
5
1
4
〜0
.
1
9
5
μmo
l
/Lであった 12)

1
8
.
2
.
2I
nvivo 抗ウイルス作用
SARSCoV2臨床分離株を接種した感染マウスにおいて、エンシ
トレルビルは、ウイルス接種直後からの投与及びウイルス接種
24時間後からの投与のいずれの場合でも、肺組織内ウイルス力
価を用量依存的に減少させた。また、SARSCoV2マウス馴化株
を接種したマウス致死モデルにおいて、溶媒群と比較してエンシ
トレルビル群で生存率の改善、生存期間の延長及び体重減少の抑
制が認められた 13)

1
8
.
3耐性
1
8
.
3
.
1臨床試験
国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(T1221試験)第Ⅲ相パートにおいて、

なお、本試験の主な選択・除外基準は表 172のとおりであった。

本剤群 345例中、ベースライン前後で塩基配列解析が可能であっ

[7.
参照]

た被験者 204例のうち、19例で本剤投与後に SARSCoV23CL
プロテアーゼ領域にアミノ酸変異が認められた。そのうち、本剤

表 17
2 主な選択・除外基準

群において 2例以上認められたアミノ酸変異は M49L(12例)、

選択 1
.
1
2歳以上 1
8歳未満かつ体重 4
0
kg以上又は 1
8歳以上 7
0歳未満
基準 2.
SARSCoV2陽性(無作為化前 120時間以内に採取された検体を用
いた PCR検査等により確認)
3.
SARSCoV2による感染症の症状(14症状 a)のうち 1つ以上)発
現が無作為化前 1
2
0時間以内
4.
無作為化時点において、SARSCoV2による感染症の症状(12症
状)b)のうち、中等度(スコア 2)c)以上の症状が 1つ以上認め
られる。ただし、SARSCoV2による感染症の発症前から存在し
た症状である場合は、SARSCoV2による感染症により悪化した
と被験者が判断した症状に限る
5
.
治験薬投与開始〜投与終了後少なくとも 1
0日間避妊が可能な者
6
.
(女性のみ)妊婦ではなく、妊娠している可能性もない者

M49I
(3例)、S144A(2例)であり、M49L又は S144Aを導入
した組換え SARSCo
V2は、エンシトレルビルに対して、それぞ
れ1
7倍又は 9
.
2倍の感受性低下を示した 14)

1
8
.3
.2非臨床試験

nvi
t
r
o 耐性発現試験におい
SARSCoV2臨床分離株を用いた i
て、4代継代した結果、SARSCoV23CLプロテアーゼ領域に単
一のアミノ酸変異(D48G、M49L、P52S及び S144A)及び複数
のアミノ酸変異(M4
9
L/
S14
4
A)を有する株が認められた 15)

D48G、M49L、P52S又は S144Aを導入した組換え SARSCoV2
は、エンシトレルビルに対して 3.
7〜17倍の感受性低下を示し、

除外 1
.
SpO2が 9
3
%以下(室内気)
基準 2
.
酸素投与を要する
3
.
人工呼吸器を要する
4.
中等度以上(CTCAE第 5.
0版 Gr
ade2以上)の肝疾患の現病歴又
は慢性病歴を有する
5.
中等度以上(CTCAE第 5.
0版 Gr
ade2以上)の腎疾患の現病歴又
は慢性病歴を有する

M49L/S144Aを導入した組換え SARSCoV2は、エンシトレル
ビルに対して 1
00倍の感受性低下を示した 16)


1
9
.有効成分に関する理化学的知見
一般的名称:エンシトレルビル

フマル酸

(Ens
i
t
r
e
l
vi
rFuma
r
i
cAc
i
d)
(J
AN)

a)①倦怠感又は疲労感、②筋肉痛又は体の痛み、③頭痛、④悪寒又は発
汗、⑤熱っぽさ又は発熱、⑥鼻水又は鼻づまり、⑦喉の痛み、⑧咳、
⑨息切れ(呼吸困難)、⑩吐き気、⑪嘔吐、⑫下痢、⑬味覚異常、⑭嗅
覚異常
b)①倦怠感(疲労感)、②筋肉痛又は体の痛み、③頭痛、④悪寒又は発
汗、⑤熱っぽさ又は発熱、⑥鼻水又は鼻づまり、⑦喉の痛み、⑧咳、
⑨息切れ(呼吸困難)
、⑩吐き気、⑪嘔吐、⑫下痢
c)症状のスコアを被験者本人が 4段階(0:なし、1:軽度、2:中等度、
3
:重度)で評価

E)
6
[
(
6
Chl
o
r
o
2
me
t
hyl
2
Hi
nda
z
o
l
5
yl
)
i
mi
no]
3
[
(
1化学名:(
6
me
t
hyl
1
H1
,
2
,
4
t
r
i
a
z
o
l
3
yl
)
me
t
hyl
]
1
[
(
2
,
4
,
5
t
r
i
f
l
uo
r
o
phe
nyl
)
me
t
hyl
]
1
,
3
,
5
t
r
i
a
z
i
na
ne
2
,
4
di
o
ne
mo
no
f
uma
r
i
ca
c
i
d
分子式:C22H17Cl
F3N9O2・C4H4O4
分子量:6
4
7
.
9
5
性状:白色の粉末である。

副作用発現頻度は、24.
5%(148/604例)であり、主な副作用は、
高比重リポ蛋白減少 1
8
.
4
%(1
1
1
/
6
0
4例)であった 10)。

1
8
.薬効薬理
18.1作用機序
エンシトレルビルは SARSCoV23CLプロテアーゼを阻害し、
ポリタンパク質の切断を阻止することで、ウイルスの複製を抑制
(6