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資料4_高等学校における薬害教育[1.4MB] (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_49943.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会(第24回 1/28)《厚生労働省》
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薬害に関する授業例について【2】
◆実施校:静岡県立清水南高等学校〈静岡県〉

高校2年生・公共

【目標】
〇 薬害の経緯を学び、その発生・拡大原因を理解している(知識・技能)
〇 薬害を起こさない、被害を拡大させないために私たちがすべきことを考え表現している(思考・判断・表現)
〇 薬害と向き合える社会を作るために私たち一人ひとりにできることを主体的に考えている(主体的態度)
①導入

「薬害とは何か?なぜ起きてしまったのか?」





薬局等で買える薬の例を見る
「薬の副作用として何があるか」隣の人と意見を共有する
「薬害」と聞いて知っていることやイメージをワークシートに記入
キノホルム(整腸剤)を飲んでスモン病を発症した方のエピソードを読み「この方の事
例は副作用か」を考える

③まとめ

薬害と向き合える社会をつくるために、
私たちにできることは?




②展開

薬害に対して、社会はどう対処すべき?被害を止めるには?








スモンを発症した方(静岡出身の方)の詳細なエピソードを読み「なぜ薬害は起き、拡
大してしまった?その原因と対策を考えよう」意見交換しロイロノート(※)で意見提出
そもそも薬は、誰の/どのようなルールの下に作られ、誰によって流通・販売され、患
者等によって使用されるのか、背景やルートを学ぶ
「もし薬害が起きるとすれば、それはどこに問題があった可能性があるか」隣の人と意
見を共有する
近年起きた薬害(HIV・C型肝炎等)への政府・企業の対応や当事者らの闘いについて、
資料や動画で学ぶ。薬の危険性を事前に察知し規制をかけたり、症例が出たときにすぐ
対応することの重要性と難しさを理解する
「薬害を二度と起こさせない、拡大させないために、誰がどう対処すべき?どんな取組
が必要?」自分の考えをワークシートに記入
「多くの人の命や健康が守れる、革新的な新薬が開発された。その安全性に不確かな部
分(0.1%)があった場合、国は国内での販売・使用を許可すべきか?許可すべきでは
ない?」資料を見ながら隣の人と意見を共有し、ロイロノートで意見を提出



最初に見たスモン病の事例に立ち戻り、薬害
の苦しみは身体的なものだけでなく、精神
的・社会的なものも含むことに注目
「もし薬害で苦しむ方が身近にいることが分
かったとしたら、その人のためにあなた(や
周りの人、会社や自治体)にはどんなことが
できる?」隣の人と意見交換
ワークシートに問に対する自分の考えを記入

(※)1人1台端末において、デジタルノートや提出物管理等の
7
様々な機能を利用できる授業支援クラウドツール。