よむ、つかう、まなぶ。
2023年度 病院の経営状況について (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/250131_No009.pdf |
出典情報 | 2023年度 病院の経営状況について(1/31)《福祉医療機構》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
2024-009
費率」という。)も、2022 年度に前年度から 0.4
が揃う病院が少ないため、2 か年度分のデータ
ポイント上昇し、2.0%となった。
が揃う病院を抽出した(図表 4)。
なお、2023 年度の水道光熱費率は、電気・ガ
療養型病院の医業利益率は 0.8 ポイント低下
ス価格激変緩和対策事業の効果により低下した
し 1.3%、
経常利益率は 1.9 ポイント低下し 3.0%
が、2024 年 5 月使用分をもって同事業が終了し
となった。経常利益率の低下に伴い、赤字病院
た。その後も、酷暑乗り切り緊急支援や電気・ガ
割合は 4.6 ポイント拡大している。
ス料金負担軽減支援事業などの施策が講じられ
要因を確認するため、収益面に目を向けると、
ているが、水道光熱費率の動きも引き続き注視
一般病院では減少していた 1 床当たり医業収益
が必要だ。
が若干上昇している。療養型病院ではコロナ患
このように、近年の病院経営は、2020 年度以
者の受け入れを実施する病院が少なく、コロナ
降のコロナ、2022 年度以降の物価高騰など、大
補助金の有無による収益の増減が比較的小さか
きな外部環境の変化の影響を強く受けてきたこ
った。一方で、1 床当たり医業費用は 155 千円
とがわかる。
1.4
上昇したが、もっとも大きな要因は、従事者 1 人
当たり人件費が 56 千円上昇したことだろう。な
療養型病院・精神科病院の経営状況
お、一般病院では医療材料費率が上昇していた
経常利益率は、療養型病院で 1.9 ポイント低
下し、精神科病院は 2.8 ポイント低下
が、症状の安定した患者が多い療養型病院では
ほとんど上昇していなかった。しかし、水道光
熱費以外の経費率が上昇しており、物価高騰の
療養型病院および精神科病院は、一般病院よ
影響を受けていることがわかる。
りもサンプル数が少なく、5 か年度分のデータ
(図表 4)療養型病院・精神科病院の経営状況(2 か年度同一病院)
床
%
日
人
人
円
円
療養型病院(n=563)
差 20232022
2023
2022
138.4
137.8
△0.7
86.2
87.0
0.9
83.5
81.1
△2.3
119.2
119.9
0.6
65.7
64.9
△0.8
28,553
28,744
191
11,323
10,878
△445
千円
千円
千円
11,361
11,122
238
11,423
11,277
146
62
155
△93
6,568
6,504
65
%
%
%
%
%
%
%
%
%
59.9
8.5
3.5
21.8
2.5
4.1
2.1
4.9
32.5
60.4
8.5
3.7
22.1
2.2
4.1
1.3
3.0
37.1
0.5
△0.1
0.1
0.2
△0.3
0.0
△0.8
△1.9
4.6
61.7
6.9
5.7
20.4
3.4
4.5
1.0
4.6
28.7
人
千円
171.3
5,527
170.7
5,583
△0.6
56
184.8
5,578
指標
病床数
病床利用率
在院日数
1 日平均入院患者数
1 日平均外来患者数
入院単価
外来単価
1 床当たり収支状況
医業収益
医業費用
医業利益
医業収益・費用等の状況
人件費率
医療材料費率
給食材料費率
経費率
うち水道光熱費率
減価償却費率
医業利益率
経常利益率
赤字病院割合
従事者の状況
1 施設当たり従事者数
従事者 1 人当たり人件費
精神科病院(n=307)
差 20232022
2023
2022
254.4
252.6
△1.8
84.7
84.7
0.0
255.8
247.6
△8.2
215.5
214.0
△1.4
79.0
77.1
△1.9
17,914
17,486
△428
9,527
9,592
65
6,417
6,466
△50
△152
△37
△115
62.9
6.8
6.1
20.4
3.0
4.6
△0.8
1.8
40.4
1.2
△0.1
0.4
0.1
△0.3
0.1
△1.8
△2.8
11.7
183.4
5,564
△1.5
△14
Copyright ⓒ 2025Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
5
費率」という。)も、2022 年度に前年度から 0.4
が揃う病院が少ないため、2 か年度分のデータ
ポイント上昇し、2.0%となった。
が揃う病院を抽出した(図表 4)。
なお、2023 年度の水道光熱費率は、電気・ガ
療養型病院の医業利益率は 0.8 ポイント低下
ス価格激変緩和対策事業の効果により低下した
し 1.3%、
経常利益率は 1.9 ポイント低下し 3.0%
が、2024 年 5 月使用分をもって同事業が終了し
となった。経常利益率の低下に伴い、赤字病院
た。その後も、酷暑乗り切り緊急支援や電気・ガ
割合は 4.6 ポイント拡大している。
ス料金負担軽減支援事業などの施策が講じられ
要因を確認するため、収益面に目を向けると、
ているが、水道光熱費率の動きも引き続き注視
一般病院では減少していた 1 床当たり医業収益
が必要だ。
が若干上昇している。療養型病院ではコロナ患
このように、近年の病院経営は、2020 年度以
者の受け入れを実施する病院が少なく、コロナ
降のコロナ、2022 年度以降の物価高騰など、大
補助金の有無による収益の増減が比較的小さか
きな外部環境の変化の影響を強く受けてきたこ
った。一方で、1 床当たり医業費用は 155 千円
とがわかる。
1.4
上昇したが、もっとも大きな要因は、従事者 1 人
当たり人件費が 56 千円上昇したことだろう。な
療養型病院・精神科病院の経営状況
お、一般病院では医療材料費率が上昇していた
経常利益率は、療養型病院で 1.9 ポイント低
下し、精神科病院は 2.8 ポイント低下
が、症状の安定した患者が多い療養型病院では
ほとんど上昇していなかった。しかし、水道光
熱費以外の経費率が上昇しており、物価高騰の
療養型病院および精神科病院は、一般病院よ
影響を受けていることがわかる。
りもサンプル数が少なく、5 か年度分のデータ
(図表 4)療養型病院・精神科病院の経営状況(2 か年度同一病院)
床
%
日
人
人
円
円
療養型病院(n=563)
差 20232022
2023
2022
138.4
137.8
△0.7
86.2
87.0
0.9
83.5
81.1
△2.3
119.2
119.9
0.6
65.7
64.9
△0.8
28,553
28,744
191
11,323
10,878
△445
千円
千円
千円
11,361
11,122
238
11,423
11,277
146
62
155
△93
6,568
6,504
65
%
%
%
%
%
%
%
%
%
59.9
8.5
3.5
21.8
2.5
4.1
2.1
4.9
32.5
60.4
8.5
3.7
22.1
2.2
4.1
1.3
3.0
37.1
0.5
△0.1
0.1
0.2
△0.3
0.0
△0.8
△1.9
4.6
61.7
6.9
5.7
20.4
3.4
4.5
1.0
4.6
28.7
人
千円
171.3
5,527
170.7
5,583
△0.6
56
184.8
5,578
指標
病床数
病床利用率
在院日数
1 日平均入院患者数
1 日平均外来患者数
入院単価
外来単価
1 床当たり収支状況
医業収益
医業費用
医業利益
医業収益・費用等の状況
人件費率
医療材料費率
給食材料費率
経費率
うち水道光熱費率
減価償却費率
医業利益率
経常利益率
赤字病院割合
従事者の状況
1 施設当たり従事者数
従事者 1 人当たり人件費
精神科病院(n=307)
差 20232022
2023
2022
254.4
252.6
△1.8
84.7
84.7
0.0
255.8
247.6
△8.2
215.5
214.0
△1.4
79.0
77.1
△1.9
17,914
17,486
△428
9,527
9,592
65
6,417
6,466
△50
△152
△37
△115
62.9
6.8
6.1
20.4
3.0
4.6
△0.8
1.8
40.4
1.2
△0.1
0.4
0.1
△0.3
0.1
△1.8
△2.8
11.7
183.4
5,564
△1.5
△14
Copyright ⓒ 2025Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
5