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【先進医療会議】議題2 別紙3先進医療Aに係る新規技術の科学的評価等について (8 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_50847.html |
出典情報 | 先進医療合同会議(第140回先進医療会議、第171回先進医療技術審査部会 2/6)《厚生労働省》 |
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様式第5号
先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:先進医療技術名:腹腔鏡下卵巣癌・卵管癌・腹膜癌根治術
適応症:
1)摘出可能と判断される卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)
2)術前治療を行った後、摘出可能と判断される卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣
腫瘍も含む)
内容:
(先進性)
卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)に対する根治術は、現在開腹による
子宮全摘出術・両側付属器摘出術・骨盤リンパ節郭清・傍大動脈リンパ節郭清・大網切除
術を含む術式が行われており、婦人科領域において最も侵襲が大きい治療の一つである。
しかしながら、術後腸閉塞などの合併症の頻度が高く、術後治療が遅れることがある。ま
た、進行期で見つかることも多く、開腹手術を試みるも手術不可能で化学療法が必要と判
断され、化学療法導入が遅れる場合もある。本邦では卵巣癌に対する腹腔鏡下手術は保険
診療として導入されていない。術式自体は子宮体癌で行われている術式とほぼ同じであ
るため同様の手術技能があれば実施可能と考えられ、術後の腸閉塞などの周術期合併症
を減少させることが可能と考えている。
(概要)
手術の概要は従来行われて来た腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術のステップで行う。
1) 付属器摘出術もしくは子宮全摘出術+両側付属器摘出術を行い、術前評価・術中所見
で境界悪性・悪性の判定が困難な場合には術中迅速病理診断に提出し、結果によって、骨
盤や傍大動脈リンパ節郭清、大網切除を追加する。術前に良性卵巣腫瘍と診断して卵巣腫
瘍摘出もしくは付属器摘出を行い、術後診断で悪性もしくは境界悪性と診断された症例
の staging 手術として行う場合には残存付属器摘出術+子宮全摘出術+大網切除術を行
う。
2) 骨盤内の血管を含めた解剖構造を露出し、骨盤リンパ節郭清を行う。
3) 上腹部操作に移り、下腸間膜動脈・腎静脈を確認した上で、腎静脈以下の傍大動脈リ
ンパ節郭清を行う。
4) 切除したリンパ節を収容袋に回収し臍部切開創もしくはトロッカー孔や腟断端より摘
出する。
5) 大網切除を行う。
4)、5)に関しては症例により実施の有無を選択する。
症例によって術中迅速診断は行わないこともある。
術後は必要に応じて、補助療法を推奨する。
病巣切除のため必要に応じ各領域の専門医資格をもつ泌尿器科医師、外科医師と共同で
他臓器切除を内視鏡下に追加する。
なお、腹腔鏡手術操作困難と判断された場合は、速やかに通常通りの開腹手術へ移行す
る。
主要評価項目;手術日から 30 日以内の医療介入を必要とする周術期合併症(腸閉塞、感
染、臓器損傷等)の発生
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先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:先進医療技術名:腹腔鏡下卵巣癌・卵管癌・腹膜癌根治術
適応症:
1)摘出可能と判断される卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)
2)術前治療を行った後、摘出可能と判断される卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣
腫瘍も含む)
内容:
(先進性)
卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)に対する根治術は、現在開腹による
子宮全摘出術・両側付属器摘出術・骨盤リンパ節郭清・傍大動脈リンパ節郭清・大網切除
術を含む術式が行われており、婦人科領域において最も侵襲が大きい治療の一つである。
しかしながら、術後腸閉塞などの合併症の頻度が高く、術後治療が遅れることがある。ま
た、進行期で見つかることも多く、開腹手術を試みるも手術不可能で化学療法が必要と判
断され、化学療法導入が遅れる場合もある。本邦では卵巣癌に対する腹腔鏡下手術は保険
診療として導入されていない。術式自体は子宮体癌で行われている術式とほぼ同じであ
るため同様の手術技能があれば実施可能と考えられ、術後の腸閉塞などの周術期合併症
を減少させることが可能と考えている。
(概要)
手術の概要は従来行われて来た腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術のステップで行う。
1) 付属器摘出術もしくは子宮全摘出術+両側付属器摘出術を行い、術前評価・術中所見
で境界悪性・悪性の判定が困難な場合には術中迅速病理診断に提出し、結果によって、骨
盤や傍大動脈リンパ節郭清、大網切除を追加する。術前に良性卵巣腫瘍と診断して卵巣腫
瘍摘出もしくは付属器摘出を行い、術後診断で悪性もしくは境界悪性と診断された症例
の staging 手術として行う場合には残存付属器摘出術+子宮全摘出術+大網切除術を行
う。
2) 骨盤内の血管を含めた解剖構造を露出し、骨盤リンパ節郭清を行う。
3) 上腹部操作に移り、下腸間膜動脈・腎静脈を確認した上で、腎静脈以下の傍大動脈リ
ンパ節郭清を行う。
4) 切除したリンパ節を収容袋に回収し臍部切開創もしくはトロッカー孔や腟断端より摘
出する。
5) 大網切除を行う。
4)、5)に関しては症例により実施の有無を選択する。
症例によって術中迅速診断は行わないこともある。
術後は必要に応じて、補助療法を推奨する。
病巣切除のため必要に応じ各領域の専門医資格をもつ泌尿器科医師、外科医師と共同で
他臓器切除を内視鏡下に追加する。
なお、腹腔鏡手術操作困難と判断された場合は、速やかに通常通りの開腹手術へ移行す
る。
主要評価項目;手術日から 30 日以内の医療介入を必要とする周術期合併症(腸閉塞、感
染、臓器損傷等)の発生
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