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2024年度 障害福祉サービス等報酬改定に関するアンケート調査 (5 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r6/
出典情報 2024年度 障害福祉サービス等報酬改定に関するアンケート調査(3/28)《福祉医療機構》
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2024-015

スムーズに新加算(Ⅰ)を算定できたのではな

前年同期比のサービス活動収益の変化を確認
したところ、35.0%が増加と回答している(図表

いだろうか。
以上のように、生活介護では基本報酬の見直

8)。ただし、図表にはないが、収益が増加した

しによって、利用者単価が低下した事業所が多

事業所のうち、今次改定の影響によって増収し

かったものの、加算の拡充によって、サービス

たと回答したのは 24%程度にとどまる8。多くの

活動収益そのものは増加した事業所も多いとい

事業所は利用率の変化や商品単価の値上げによ

う結果になったようだ。とくに、重度障害者を

る就労支援事業収益の増加など、今次改定以外

対象として手厚い支援を行う事業所に、その傾

の要因を挙げていた。一方で、サービス活動収

向が顕著に表れているのではないだろうか。

益が減少したと回答した事業所では、約半数が
今次改定の影響を要因に挙げていた。

(図表 7)重度障害者支援加算の算定状況

改定前後の評価点について、平均値の推移を

n=780、複数回答

9)
。変化の大きかった項目では、
「生産活動」が
13.5 点増加しているが、
「多様な働き方」および
「支援力向上」ではそれぞれ 15 点以上減少して

1.7%

いる。点数の幅の変更が平均値の変化にそのま
ま表れているようだ。

37.1%

重度障害者支援加算(Ⅲ)
重度障害者支援加算(Ⅲ)
+中核人材養成研修修了者に
よる個別支援の上乗せ

改定後は 6.9 点減少し 129.0 点となった(図表
43.8%

重度障害者支援加算(Ⅱ)
重度障害者支援加算(Ⅱ)
+中核人材養成研修修了者に
よる個別支援の上乗せ

みると、改定前の評価点の合計 135.9 点に対し、

11.7%

重度障害者支援加算(Ⅰ)

さらに、合計評価点の分布を確認したい(図
表 10)。もっとも目立つのは「105 点~129 点」

0.6%

現時点ではいずれも算定して
おらず、近いうちに算定予定

に位置する事業所数の変化だ。改定前は 53 事業
11.3%

現時点ではいずれも算定して
おらず、算定する予定はない

(図表 8)前年同期比サービス活動収益
31.7%
就労継続支援A型
(n=157)

2.2

就労継続支援 A 型

増加(+2%以上)

スコアの評価項目の見直しで評価点が低下し
た事業所が多いが、一部事業所では上昇

35.0%

36.3%

横ばい

28.7%

減少(△2%以上)

(図表 9)評価点の平均値

就労継続支援 A 型では、スコア方式の評価項

n=141

改定前

(単位:点)
改定後-
改定後
改定前

目や点数配分に大きな見直しがあった。とくに、

労働時間

47.7

52.2

4.4

「生産活動」の点数配分が高く、幅も広くなっ

生産活動

25.7

39.1

13.5

た一方で、
「多様な働き方」や「支援力向上」の

多様な働き方

28.5

13.4

△15.2

点数配分は、点数の幅が狭い設定に見直された。

支援力向上

25.7

9.3

△16.5

就労継続支援 A 型では、スコアの評価点によっ

地域連携活動

8.2

8.5

0.3

て基本報酬単価が変動するため、これらの見直

経営改善計画



△0.4

△0.4



6.9

6.9

135.9

129.0

△6.9

利用者の知識

しは収益の変化に直結する。

及び能力向上
合計

8 前年同期比サービス活動収益が増加したと回答した事業所のうち、増加した要因を、利用者単価の変化と回答し、かつ、利用者単価

の変化の要因を、今次改定の影響と回答した事業所の割合
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