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資料2-34 ワクチン接種後のGBS報告一覧[505KB] (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00138.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第106回 4/14)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和7年度第1回 4/14)(合同開催)《厚生労働省》
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2024/11/13、医師Bより医薬品医療機器総合機構(V2410000809)経由で本症例に関する追加情報を入手し
た。

医師より16歳女性患者の情報を入手。
症状発症のリスク因子として考えられるエピソードは不明。

予診票での留意点(基礎疾患、アレルギー、最近1ヶ月以内のワクチン接種や病気、服薬中の薬、過去の副作
用歴、発育状況等):不明

予防に対して、組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)注射剤(シルガード9水性懸
濁筋注シリンジ)を2024/08/20に初回筋肉内接種した。(ロット番号:不明、投与部位:左上腕三角筋、投与量
は報告されていない)。
本剤以外のワクチン接種歴(小学校6年生以降に接種したワクチン)として、HPVワクチンの本剤以外の接種の
有無は不明。日本脳炎、ジフテリア・破傷風混合(DTワクチン)、ジフテリア・百日咳・破傷風混合(DTPワクチ
ン)、麻しん(はしか)・風しん混合(MRワクチン)、麻しん(はしか)、風しん、インフルエンザ(直近で接種したも
の)、その他のワクチンの接種歴は不明。
その他の併用薬は報告されていない。

2024/08/20、組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)を接種(前述)。利き腕は右な
ので左腕に接種した。
2024/08/23、H医院にて右腕にしびれありと報告を受け、S病院神経内科に紹介。手、前腕、上腕と拡大した。
痛みもあり(ギラン・バレー症候群が発現)。
2024/08/25、39.2度の発熱があった。
2024/08/26、発熱は下がった。
2024/08、その後下痢と頭痛はあった。
2024/08/31、H医院受診。ミロガバリンベシル酸塩(タリージェ)処方された。
2024/09/02、S病院神経内科受診。右握力3 kg、左21.5 kg。頭部MRIや上肢の神経伝達速度検査で目立った
異常なく外来で経過観察。同日夜から両足底の疼痛、しびれが出現。
2024/09/05、両下肢筋力低あり再受診。脱力範囲拡大し左手で生活。字も書けないので学校に行っても勉強
にならない。
2024/09/06、患者は精査加療目的に入院した。素因を調べるためS病院の精神科も受診したが、特に問題は
なかった。軽症のためまずは経過の確認の方針となった。入院日の神経伝導速度検査再検では脛骨神経の
CMAPのSplitや電気生理学的検査にて上下肢でF波出現率の低下を認め、ギラン・バレー症候群と一致した。
髄液検査では細胞数:1/μL、糖:64mg/dL、蛋白23mg/dL。蛋白細胞解離あり(検査値正常値を超えるCSFタ
ンパク質レベルの上昇および、50細胞数/μLを下回るCSF総白血球数)。
2024/09、入院後の体動困難、全介助と進行あり、四肢対象性、遠位優位の運動感覚障害からギラン・バレー
症候群典型的で重症の基準に該当した。
2024/09/09、上記より大量免疫グロブリン療法を0.4g/kg/日を5日間開始した。
2024/09/11、経過中深部腱反射の低下もあり矛盾しない経過と考えられた。また画像検査(磁気共鳴画像診
断(MRI)撮像):部位(L2/3/4/5/S1/2両側神経根)で腫大と結節状造影効果を認める。この所見もギラン・バ
レー症候群に合致する所見と考えられた。

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