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資料1-3 指摘事項に対する回答 (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25067.html |
出典情報 | 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第132回 4/18)《厚生労働省》 |
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先進医療審査の事前照会事項に対する回答2
先進医療技術名: 不妊症患者に対するタクロリムス投与療法
2022 年 3 月 30 日
所属・氏名: 国立成育医療研究センター 母性内科
山口 晃史
※照会に伴い変更が生じた場合は、関係書類も併せて修正して下さい。
1.研究計画書
本試験の主たる解析では、先行研究の無治療症例の生化学的妊娠割合を参照データとして閾値を
5%と設定し、各タクロリムス群(2mg/日、5mg/日)の生化学的妊娠割合と比較することでその有効性
を評価する試験計画となっております。先行研究の無治療症例は17例と少数例であり、また、比較
可能性の観点から無治療群を対照群としたランダム化比較試験とすることが適切と考えられます。
重症不妊症患者に対して、タクロリムス群と無治療群のランダム化比較試験を行う可能性について
ご検討ください。また、重症不妊症患者における妊娠割合にについてガイドラインや論文等で公表さ
れているデータがありましたら提示してください。
【回答】
ご指摘いただきありがとうございます。ご指摘はごもっともだと考えます。
当初、私どももプラセボ対照の医師主導治験を計画しておりました。しかし、医師主導治験の実施に
関しては企業の協力が得られませんでした。そこで、本試験を計画しました。
本試験で、有効性・安全性が示されれば、医療上の必要性が高い未承認薬・適応外薬検討会議(未
承認薬検討会議)の未承認薬迅速実用化スキームへ要望を行う予定としています。本スキームで「先進
医療Bで一定程度の実績があるもの」に該当し、医療上の必要性が高いと判断されれば、企業に開発
要請がなされます。まずは早く企業の協力を得られるようにすることが本試験の主目的でございます。
そのため、早急に一定程度の有効性と安全性を示したいと考えております。プラセボを対照にした場
合、試験を実施するために必要な研究費獲得や症例登録がとても難しく、試験期間がかなり長くなると
考えておりますため、本試験の状況や目的を鑑みて、本試験はプラセボ対照ではなく、実薬のみで実施
したいと考えております。
また、先行研究での治療対象は形態が良好であることが確認できる受精卵(新鮮胚、凍結胚、初期
胚、胚盤胞を問わない)を用いて 5 回以上の胚移植を行っても生化学的妊娠へ至らない反復不成功の
患者で妊娠不可能と考えられた 42 名(治療群 25 例、未治療群 17 例)で評価しており、本試験の被験
者背景と類似した条件となります(Am J Reprod Immunol .2015 Apr;7(4):353-61.)。
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先進医療技術名: 不妊症患者に対するタクロリムス投与療法
2022 年 3 月 30 日
所属・氏名: 国立成育医療研究センター 母性内科
山口 晃史
※照会に伴い変更が生じた場合は、関係書類も併せて修正して下さい。
1.研究計画書
本試験の主たる解析では、先行研究の無治療症例の生化学的妊娠割合を参照データとして閾値を
5%と設定し、各タクロリムス群(2mg/日、5mg/日)の生化学的妊娠割合と比較することでその有効性
を評価する試験計画となっております。先行研究の無治療症例は17例と少数例であり、また、比較
可能性の観点から無治療群を対照群としたランダム化比較試験とすることが適切と考えられます。
重症不妊症患者に対して、タクロリムス群と無治療群のランダム化比較試験を行う可能性について
ご検討ください。また、重症不妊症患者における妊娠割合にについてガイドラインや論文等で公表さ
れているデータがありましたら提示してください。
【回答】
ご指摘いただきありがとうございます。ご指摘はごもっともだと考えます。
当初、私どももプラセボ対照の医師主導治験を計画しておりました。しかし、医師主導治験の実施に
関しては企業の協力が得られませんでした。そこで、本試験を計画しました。
本試験で、有効性・安全性が示されれば、医療上の必要性が高い未承認薬・適応外薬検討会議(未
承認薬検討会議)の未承認薬迅速実用化スキームへ要望を行う予定としています。本スキームで「先進
医療Bで一定程度の実績があるもの」に該当し、医療上の必要性が高いと判断されれば、企業に開発
要請がなされます。まずは早く企業の協力を得られるようにすることが本試験の主目的でございます。
そのため、早急に一定程度の有効性と安全性を示したいと考えております。プラセボを対照にした場
合、試験を実施するために必要な研究費獲得や症例登録がとても難しく、試験期間がかなり長くなると
考えておりますため、本試験の状況や目的を鑑みて、本試験はプラセボ対照ではなく、実薬のみで実施
したいと考えております。
また、先行研究での治療対象は形態が良好であることが確認できる受精卵(新鮮胚、凍結胚、初期
胚、胚盤胞を問わない)を用いて 5 回以上の胚移植を行っても生化学的妊娠へ至らない反復不成功の
患者で妊娠不可能と考えられた 42 名(治療群 25 例、未治療群 17 例)で評価しており、本試験の被験
者背景と類似した条件となります(Am J Reprod Immunol .2015 Apr;7(4):353-61.)。
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