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資料1-3 指摘事項に対する回答 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25067.html
出典情報 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第132回 4/18)《厚生労働省》
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先進医療審査の事前照会事項に対する回答5

先進医療技術名: 不妊症患者に対するタクロリムス投与療法
2022 年 4 月 8 日
所属・氏名: 国立成育医療研究センター 母性内科
山口 晃史

※照会に伴い変更が生じた場合は、関係書類も併せて修正して下さい。

1.照会事項3―1において、本試験は、高用量群と低用量群を比較するものではなく、各群において
閾値との比較となるとの回答を頂いています。2群を比較しない場合、わざわざ2用量群を設定する
意図はどのようなものでしょうか。また、仮に2群共に閾値をクリアした場合に、薬事承認に至るべき
設定用量の選択については本研究のデータをもってどのように決定するお考えでしょうか。
【回答】
ご指摘いただきありがとうございます。
免疫異常が原因の不妊に対してタクロリムスが有効であると考えており、本試験の選択基準には
「Th1/Th2 比が 10.3.以上の患者」という条件を設定しております。この Th1/Th2 比は、患者によって大き
く異なり、さらに、これまでにタクロリムスを投与された方の過去データをまとめたところ、Th1/Th2 比が高
い場合には高用量の投与が必要な可能性があります。そこで、本試験では治療前の Th1/Th2 比に対す
る投与量の妥当性を評価するために 2 用量といたしました。本試験では Th1/2 比による層別解析も実施
予定です。仮に両群で閾値をクリアし、Th1/Th2 比と投与量による妊娠割合の違いがみられる場合には、
Th1/Th2 比の大きい方には初回投与から高用量を設定するといった検討が必要になると考えておりま
す。

2.照会事項3-2において、本人とパートナーの両方からの同意取得を必須としている一方、「パート
ナーに来院頂き、直接説明することは臨床実態から考えると難しいです。本試験では、より臨床実態
に即した方法として、パートナーへは本人が間接的に説明して署名することを許容したいと考えており
ます。」との回答を頂いております。臨床実態から難しい同意取得を必須としたうえで、パートナー本
人からの直接の同意取得を研究者が直接確認できない状況が十分に起こりえる(換言すれば、仮に
パートナーが反対の意思を持っていてもそれが隠蔽される可能性を多分に排除できないことが明らか
である)今回の方法が、果たして正しい方法といえるかについては、再考をお勧めします。
これならばむしろパートナーの同意取得を必須としないこと(これはあり得ないことだと思いますが)と
同意ではないかという強い懸念を持ちます。

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