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資料1-3 指摘事項に対する回答 (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25067.html |
出典情報 | 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第132回 4/18)《厚生労働省》 |
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先進医療審査の事前照会事項に対する回答6
先進医療技術名: 不妊症患者に対するタクロリムス投与療法
2022 年 4 月 6 日
所属・氏名: 国立成育医療研究センター 母性内科
山口 晃史
※照会に伴い変更が生じた場合は、関係書類も併せて修正して下さい。
1.研究計画書
回答2-1において本試験では、有効性・安全性が示されれば、医療上の必要性が高い未承認薬・適応
外薬検討会議(未承認薬検討会議)の未承認薬迅速実用化スキームへ要望を行う旨の回答がありまし
た。また、薬事承認に向けては企業治験を実施することが計画されており(資料 1-4_ロードマップ)、本
試験は Proof of Concept(POC)を得ることを目的とした試験との位置づけと理解いたしました。
一方で、回答2-1でプラセボの作成が難しいとの回答がありましたが、無治療群を対照としたランダム
化臨床試験の実施についてご検討ください。主解析としては低用量・高用量の2用量群を併合して無治
療群と比較することは可能と考えます。その場合、仮に無治療群 5%、治療群(高用量群と低用量群の併
合)50%、両側αエラー5%、検出力を 80%、割付比率を 1:1:1(無治療群:高用量群:低用量群)と設定す
ると、必要症例数は 48 例と算出されます。
【回答】
ご指摘いただいたとおり本試験の位置づけは PoC 取得であり、次期試験として Phase IIb 相当の治験を
予定しています。現時点で利用できる治療成績は不妊治療の経験が豊富な単一施設の日常診療情報
のみであり、次期試験のための実薬群に関する情報を得たいと考えています。次期試験では対照群とし
てプラセボの使用を検討しており、適格基準の条件(過去不妊治療が 4 回うまくできていない)を考慮す
すると、対照群の妊娠確率は 5%未満と考えられます。次期試験では 2 回目のレスキュー治療(1 回目の
治療がうまくいかなかった集団を対象に実薬の投与)を検討していますが、本試験では予算の都合上難
しい状況です。そのため、本試験で無治療群を置くと同意を得にくくなり、かつ無治療群に割り付けられ
た研究参加者は同意を撤回する可能性が高いと考えています。そのため、計画どおりの比較を行うこと
が難しく、本試験では無治療群を置かない計画にしたいと考えています。
2. 研究計画書
本試験は2用量群を設定してそれぞれ閾値と比較する試験デザインとなっておりますが、2 用量群の設
定が必要となる根拠の記載が不十分と考えます。研究計画書の設定根拠では、2018年から2019年
の75例の日常診療データについて症例数の設定根拠に記載がありますが、2011年から2016年まで
のデータを集めた先行研究で得られた各用量の臨床的妊娠の割合についてご提示ください。
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先進医療技術名: 不妊症患者に対するタクロリムス投与療法
2022 年 4 月 6 日
所属・氏名: 国立成育医療研究センター 母性内科
山口 晃史
※照会に伴い変更が生じた場合は、関係書類も併せて修正して下さい。
1.研究計画書
回答2-1において本試験では、有効性・安全性が示されれば、医療上の必要性が高い未承認薬・適応
外薬検討会議(未承認薬検討会議)の未承認薬迅速実用化スキームへ要望を行う旨の回答がありまし
た。また、薬事承認に向けては企業治験を実施することが計画されており(資料 1-4_ロードマップ)、本
試験は Proof of Concept(POC)を得ることを目的とした試験との位置づけと理解いたしました。
一方で、回答2-1でプラセボの作成が難しいとの回答がありましたが、無治療群を対照としたランダム
化臨床試験の実施についてご検討ください。主解析としては低用量・高用量の2用量群を併合して無治
療群と比較することは可能と考えます。その場合、仮に無治療群 5%、治療群(高用量群と低用量群の併
合)50%、両側αエラー5%、検出力を 80%、割付比率を 1:1:1(無治療群:高用量群:低用量群)と設定す
ると、必要症例数は 48 例と算出されます。
【回答】
ご指摘いただいたとおり本試験の位置づけは PoC 取得であり、次期試験として Phase IIb 相当の治験を
予定しています。現時点で利用できる治療成績は不妊治療の経験が豊富な単一施設の日常診療情報
のみであり、次期試験のための実薬群に関する情報を得たいと考えています。次期試験では対照群とし
てプラセボの使用を検討しており、適格基準の条件(過去不妊治療が 4 回うまくできていない)を考慮す
すると、対照群の妊娠確率は 5%未満と考えられます。次期試験では 2 回目のレスキュー治療(1 回目の
治療がうまくいかなかった集団を対象に実薬の投与)を検討していますが、本試験では予算の都合上難
しい状況です。そのため、本試験で無治療群を置くと同意を得にくくなり、かつ無治療群に割り付けられ
た研究参加者は同意を撤回する可能性が高いと考えています。そのため、計画どおりの比較を行うこと
が難しく、本試験では無治療群を置かない計画にしたいと考えています。
2. 研究計画書
本試験は2用量群を設定してそれぞれ閾値と比較する試験デザインとなっておりますが、2 用量群の設
定が必要となる根拠の記載が不十分と考えます。研究計画書の設定根拠では、2018年から2019年
の75例の日常診療データについて症例数の設定根拠に記載がありますが、2011年から2016年まで
のデータを集めた先行研究で得られた各用量の臨床的妊娠の割合についてご提示ください。
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