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参考資料2-2 令和3年度厚生労働科学研究費補助金(政策科学総合研究事業臨床研究等ICT 基盤構築・人工知能実装研究事業)AI を活用した医療機器の開発・研究におけるデータ利用の実態把握と課題抽出に資する研究(21AC0701)研究班における検討結果 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26018.html
出典情報 厚生科学審議会 再生医療等評価部会 遺伝子治療等臨床研究における個人情報の取扱いの在り方に関する専門委員会(第7回 6/2)《厚生労働省》
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[個人情報保護法におけるデータ利活用の活性化に向けた運用上の課題]


仮名加工情報を含め、個人情報保護法に関する用語の正しい理解の周知



適切な仮名加工情報を作成する手法が明確でない。この点は匿名加工情報も同様であ
る。この点については、対象となる医療情報の種類ごと(次頁の表)に、医療機関が基
準に則って適切に加工できる手順を国としてガイドライン等を整備9することも重要



目的変更の院内における手続きや記録の整備等の内容の明確化



利用目的の変更にともなう公表すべき内容の明確化と医療機関への周知



共同利用・委託の契約に関する締結事項の明確化が必要



取扱可能な場所、保管、受け取り後の取扱いなどの課される義務の明確化



共同利用の範囲の明確化

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本邦においては 2022 年 3 ⽉に、⺠間事業者が実際に仮名加⼯情報や匿名加⼯情報を作

成し取り扱う際に参考となる事項、考え⽅(仮名加⼯情報・匿名加⼯情報

信頼ある個⼈

情報の利活⽤に向けて ―制度編―,個⼈情報保護委員会事務局)や、仮名加⼯情報の想
定され得るユースケース、情報の項⽬に応じた考慮すべき事項とリスクに対応した具体的
な加⼯⽅法や利活⽤に当たり検討すべき事項等(仮名加⼯情報・匿名加⼯情報

信頼ある

個⼈情報の利活⽤に向けて ―事例編―,個⼈情報保護委員会事務局)がまとめられてい
る。医療分野においてもこのようなユースケースを作成することが利活⽤のために重要で
あろう。
この医療分野に関しては、韓国において、2021 年 1 ⽉に医療データの活⽤に関するガイ
ドラインが個⼈情報保護委員会保健福祉部より公表されている。このガイドラインは、医
療データの特殊性を考慮し、個⼈情報保護法などでは具体的に定められていない医療デー
タの分野・カテゴリー・⽬的別の詳細な基準及び⼿順(仮名処理、仮名情報の処理及び結
合活⽤など)を提⽰することで、現場の混乱を最⼩化し、資料の誤⽤・乱⽤を防⽌するこ
とを⽬的としている。研究班における議論の中でも、医療データの利活⽤に関する具体的
⼿順等が明確に⽰されなければ、IRB 等の担当者は⽴場上、保守的な判断にならざるを得
ないため、本邦においても同様の取り組みが必要ではないかという意⾒が散⾒された。
なお、仮名加⼯情報の作成に関するガイドライン(技術指針)については、研究班員の
浜本・⼩林らが研究班の組成以前から先⾏して検討していた技術指針⾻⼦案が議論の経過
の中で呈されており、これらを踏まえた今後の議論の進展が期待される。
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