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資料10 先進医療合同会議の審議結果について【報告事項】 (16 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26038.html |
出典情報 | 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第135回 6/16)《厚生労働省》 |
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上皮がんは 2 次治療以降が新規薬剤単剤開発の対象と認識されているため、1 レジメン以
上に不応・不耐となった切除不能尿路上皮がんを本試験の対象とする。
本試験における EGFR 遺伝子増幅陽性固形がんに対する治療開発
以上より、EGFR 遺伝子増幅陽性例に対する抗 EGFR 抗体薬は臓器横断的に有効性が期待さ
れる。本邦既承認の抗 EGFR 抗体薬は、セツキシマブ、パニツムマブ、ネシツムマブの 3 剤
である。ネシツムマブは EGFR 発現細胞において抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性を持つ点
がパニツムマブに対する長所であり[20]、完全ヒト抗体であることから注入に伴う反応の
出現頻度が低く、かつ前投薬が不要である点がセツキシマブに対する長所である[9]。また、
非臨床試験において、セツキシマブやパニツムマブ不応時に出現する EGFR S468R/S492R 変
異を獲得した細胞にセツキシマブよりネシツムマブがより結合できる可能性が示唆される
こと、またその他複数の耐性機序としての EGFR 獲得変異を有する細胞においても同様の結
果であったことが示された[21]。セツキシマブとパニツムマブの長所を共に有し、セツキ
シマブやパニツムマブ不応時の獲得耐性変異克服の可能性が示唆されることから、より有
効性、安全性が優れることが期待されるネシツムマブを選択した。
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上に不応・不耐となった切除不能尿路上皮がんを本試験の対象とする。
本試験における EGFR 遺伝子増幅陽性固形がんに対する治療開発
以上より、EGFR 遺伝子増幅陽性例に対する抗 EGFR 抗体薬は臓器横断的に有効性が期待さ
れる。本邦既承認の抗 EGFR 抗体薬は、セツキシマブ、パニツムマブ、ネシツムマブの 3 剤
である。ネシツムマブは EGFR 発現細胞において抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性を持つ点
がパニツムマブに対する長所であり[20]、完全ヒト抗体であることから注入に伴う反応の
出現頻度が低く、かつ前投薬が不要である点がセツキシマブに対する長所である[9]。また、
非臨床試験において、セツキシマブやパニツムマブ不応時に出現する EGFR S468R/S492R 変
異を獲得した細胞にセツキシマブよりネシツムマブがより結合できる可能性が示唆される
こと、またその他複数の耐性機序としての EGFR 獲得変異を有する細胞においても同様の結
果であったことが示された[21]。セツキシマブとパニツムマブの長所を共に有し、セツキ
シマブやパニツムマブ不応時の獲得耐性変異克服の可能性が示唆されることから、より有
効性、安全性が優れることが期待されるネシツムマブを選択した。
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