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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26332.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第1回 6/22)《厚生労働省》
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ID

59

感染症(PT)

出典

SARS-CoV-2 ProMED-mail
検査陽性
20220130.8701158

概要
背景:SARS-CoV-2は、ヒトからペット動物を含む他の哺乳類への感染が報告されて
いる。しかし、養殖ミンクを除いて、これらの感染動物がヒトに感染すること、及びヒトの
間でさらに伝播することを示す過去の記録はない。今回、ペットショップ店員のSARSCoV-2感染が確認された後、店舗内及び店舗に供給している倉庫内の動物について
SARS-CoV-2感染の有無を検査した。 検査方法:ペットショップ及びペットショップに供
給している倉庫で、ペット動物のウイルス綿棒及び血液を採取し、それぞれSARSCoV-2 RT-PCR及び血清学的検査で検査した。SARS-CoV-2 RT-PCR陽性サンプル
は、フルゲノムシークエンス解析により調査した。 所見:ペットショップ(8/16)と倉庫
(7/12)で個別に検査したシリアンハムスターの50%以上がRT-PCR又は血清検査で
SARS-CoV-2感染に陽性であった。ドワーフハムスター(n = 77)、ウサギ(n = 246)、
モルモット(n = 66)、チンチラ(n = 116)及びマウス(n = 2)のいずれも、RT-PCR検査
で陽性と確認されたものはない。今回のヒト及びハムスターの症例から推定された
SARS-CoV-2ウイルスのゲノムは、いずれもそれ以前に局所的に流行していなかった
懸念されるデルタ変異型(AY.127)に属するものであることが判明した。これらの配列
は非常に類似しているが、異なるものである。ハムスターから得られたウイルスゲノム
は、系統的に関連しているが、いくつかの配列の異質性があり、系統的な年代測定か
ら、これらのハムスターの感染は2021年11月21日頃に起こったことが示唆される。ヒト
への感染は2回あり、1回目は家庭内伝播につながったことが記録されている。 解釈:
ペットのハムスターは生活の中で自然感染する可能性がある。ウイルスがハムスター
内で循環し、ヒトへの感染につながる可能性がある。遺伝学的、疫学的な結果は、2つ
の別々のハムスターからヒトへの感染があったこと、そしてそのような事象がヒトへの
感染につながることを強く示唆するものであった。感染したハムスターの輸入が最も可
能性の高いウイルス感染源であった。

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