よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26332.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第1回 6/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ID

感染症(PT)

17 ウイルス感染

18

コロナウイルス感


19

コロナウイルス感


20 サルモネラ症

出典

ProMED-mail
20211107.8699498

概要
情報源:National Public Radio (NPR) マレーシアとハイチで、複数のヒトが新たなコロ
ナウイルス(イヌ由来の可能性が高い)に感染していた。 2017年初頭、医師、看護師、
ボランティアなど医療従事者のチームが、ハイチの診療所でボランティア活動を行った
後、Floridaに帰国した。帰国後間もなく、このチームのメンバー20例が、体調不良を感
じ始めた。 University of Floridaのウイルス学者によると、コロナウイルスがヒトの新た
な病原体の可能性があることが判明した。 2021年5月、Duke Universityの科学者ら
は、マレーシアの病院の小児において、ほぼ同一の新たなアルファコロナウイルスが
検出されたと報告した。研究者らは、2017年と2018年に検査を行った患者301例のう
ち、3%の上気道に、同ウイルスを発見した。 マレーシアのウイルスの遺伝子配列か
ら、同ウイルスはイヌに由来する可能性が高く、その後ヒトにジャンプしたことが示唆さ
れる。「ゲノムの大部分はイヌコロナウイルスであった」と、ウイルス学者が2021年5月
にNational Public Radio(NPR)に述べた。イヌコロナウイルス(Canine coronavirus)に
よるこれらのヒトの感染は、単独のインシデントであり、大規模なヒトの感染につながら
なかったと考えられる。 非常によく似たハイチとマレーシアでそれぞれ発見された2つ
のウイルス(イヌコロナウイルス)は、同じようなタイムフレームで検出されているが、世
界の別々の地域で検出されている。 現時点では深刻な懸念の原因ではないが、本ウ
イルスが進化してより大きな問題になるリスクがあることなどについて記載。

ハイチの子供たちの間でのブタデルタコロナウイルスの独立した感染症 コロナウイル
ス科の4つの認識された属の中で、これまでに報告されたヒトの感染症は、アルファコ
ロナウイルスとベータコロナウイルスに限定されていたが、急性未分化熱性疾患を持
つ3人のハイチの子供たちの血漿サンプル中にブタデルタコロナウイルス株を同定し
た。 ハイチのグレシエ地域のクリスチャンビル財団学校システムが運営する無料の学
校診療所で進行中の研究の一環として、2014年5月から2015年12月の間にクリニック
で見られた急性未分化熱性疾患を持つ369人の子供たちから採取した血漿サンプル
のうち3つのサンプル(収集した369サンプルの0.8%)はブタデルタコロナウイルス
(PDCoV)に集結したコロナウイルス株に陽性だった。 これはウイルス血症及び全身
性播種と一致するヒトにおけるPDCoV感染の最初の報告である。生きている豚と肉の
Nature. 600(2021)133-137
国間の移動に関する最近のデータが不足しており、世界中での豚とその病原体の移
動は予想外に複雑で困難であるため、さらなる研究の必要性が強調されている。
PDCoVに感染した子供は軽度の病気でしかなく、調査期間中の急性未分化熱性疾患
は1%未満であり、同定された菌株がヒトの健康に対して脅威ではないことを示唆して
いる。ただし、この研究ではPDCoVで急性ウイルス血症を示した症候性の子供のみが
特定されただけだが、ヒト固有のコロナウイルスとの交差反応性の可能性があるた
め、一般的なハイチ人集団でこのような感染が発生する頻度を特定するには、さらな
る血清学的研究が必要である。それにもかかわらず、今回のデータは特に家畜との接
触が一般的である農村部又は開発が遅れている地域で、PDCoVが人獣共通感染症
になる可能性を強調している。
情報源:STAT News 初期の疫学データから、南アフリカで、オミクロン株はデルタ株よ
りも急拡大していることが示唆された。他の変異株にデルタ株が置き換わったよりも早
くオミクロン株に置き換えられている。 同変異株が初めて検出された際、南アフリカの
ProMED-mail
COVID-19のレベルは落ち着いた状態であった。同変異株が初めて検出されて以降、
20211130.8699966
症例数は急増している。これはオミクロンがデルタよりも増殖力が勝ることを示してい
る可能性がある。 WHOは2021年11月27日、初期のエビデンスで、本変異株により南
アフリカにおいて他の変異株よりも高い割合で再感染が発生していることが示されてお
り、免疫応答を回避する何らかの能力が示唆されると述べた。

ProMED-mail
20211217.8700346

デンマーク工科大学国立食品研究所の発表によると、2020年には、海外渡航に代
わってデンマーク産豚肉がSalmonellaの主な感染源となることが判明した。COVID-19
の制限により、デンマーク人の渡航は昨年大幅に減少したため、海外渡航は614件の
Salmonella症例のうちわずか20%未満にすぎなかった。通常、登録された感染者の約
半数は旅行関連である。 デンマーク産の豚肉が22%を占め、次いで輸入豚肉が
9%、鴨肉が6%と推定される。データ管理上の問題で、この統計は2021年に2020年の
動物由来感染症報告書と同時に発表されることはなかった。 数値を直接比較する
と、デンマークの豚肉が原因のSalmonella症例が2019年の8%から2020年の22%に大
きく増加していることがわかる。しかし、その最大の理由は、2019年から2020年にかけ
て、旅行関連の症例が419例から111例に減少したことである。デンマークの豚肉に起
因する症例の実際の増加は、もっと小さい。614件の感染から分離された562件の
Salmonellaのうち、462件は散発的、100件は10のアウトブレイクに関連しており、そのう
ち25件は国際イベントの一環であった。散発例は、旅行関連111例、国内220例、旅行
歴不明141例であった。全体として、562例のうち140例がデンマークで生産された食
品、94例が輸入食品、127例が原因不明の食品に起因していた。 前年[2019年]の51
件に対し、2020年には合計35件のアウトブレイクが登録された。影響を受けた人の数
は1190人で、1回のアウトブレイクあたりの平均は34人、範囲は2~200人だった。2019
年には1900人以上が罹患している。Salmonellaの発生数は、2019年の9件に対して10
件と安定していた。5件はSalmonella Typhimurium 又はその単相性変異によるものだっ
たが、発生源は不明であった。

6 / 15