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05【資料3】オミクロン株対応ワクチンについて (第二次とりまとめ) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27763.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第36回 9/2)《厚生労働省》
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2.オミクロン株対応ワクチンの効果に関する考え方
(1)確認されている事実


1価の従来型ワクチン(武漢株)の3回目接種には、オミクロン株に対して、高い重症化予防効
果に加え、一定の感染予防効果及び発症予防効果があり、初回接種(1、2回目接種)の後、経時
的に低下する各種予防効果を回復させることが報告されている。



1価の従来型ワクチン(武漢株)の4回目接種には、オミクロン株に対して、一定期間継続する
重症化予防効果が報告されている。



2価のオミクロン株対応ワクチンについて、現時点で得られる臨床、非臨床データからは、1
価の従来型ワクチン(武漢株)に対する中和抗体価の優越性が報告されている。

(2)海外の状況


米国FDA1は、令和4年6月 30 日に、2価のオミクロン株対応ワクチン(BA.4/5 対応型)の
ワクチンの開発を要請する声明を発表。



英国JCVI2は、令和4年8月 15 日に、
「BA.4/5 対応型ワクチンが潜在的に利用可能になる可
能性があるからといって、今秋の追加接種を遅らせるべきではない。
」とし、BA.1 対応型ワクチン
を秋の追加接種プログラムで使用するよう勧告した。

(3)考察
現時点の医学的知見に基づき、1価の従来型ワクチン(武漢株)と2価のオミクロン株対応ワ
クチンの免疫原性を比較すると、以下のように考えられる。



オミクロン株の成分を含むことから考えられること

(重症化予防効果)


追加接種後に測定した血中の中和抗体価が短期間で低下するにも関わらず、1価の従来型ワク
チン(武漢株)の追加接種により、オミクロン株に対する重症化予防効果が一定期間継続する事

1

Food and Drug Administration. 米国食品医薬品局。

2

Joint Committee on Vaccination and Immunisation. 英国ワクチン及び予防接種に関する合同委員会。
2