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参考資料2 がん対策推進基本計画(平成30年3月) (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27784.html
出典情報 がん対策推進協議会(第80回 9/5)《厚生労働省》
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代シークエンサー23を用いたゲノム解析に基づいた治験薬を含めた治療選択肢
を提示する研究事業が進められている。また、拠点病院等24に、遺伝カウンセリ
ングを行う者を配置するといった取組も行われている。さらに、平成 29(2017)
年3月より、厚生労働省の「データヘルス改革推進本部」の下に設置された「が
んゲノム医療推進コンソーシアム懇談会」において、最新のがんゲノム医療を
提供する仕組みを構築するために必要な機能や役割について検討され、同年6
月に報告書がとりまとめられた。
今後、拠点病院等や小児がん拠点病院において、がんゲノム医療を実現する
ためには、次世代シークエンサーを用いたゲノム解析の品質や精度を確保する
ための基準の策定、解析結果の解釈(臨床的意義づけ)や必要な情報を適切に
患者に伝える体制の整備等を進めていく必要がある。また、遺伝カウンセリン
グを行う者等のがんゲノム医療の実現に必要な人材の育成やその配置を進めて
いく必要がある。
希少がん、小児がん及び難治性がんをはじめとして、全てのがんについて、
ゲノム医療によって得られた情報を集約し、革新的治療薬の開発や個人に最適
化された治療選択等に活用できる仕組みを構築する必要性が指摘されている。
ゲノム情報の取扱いについて、患者、その家族及び血縁者が安心できる環境
を整備していくことも求められている。

(取り組むべき施策)
国は、ゲノム情報等を活用し、個々のがん患者に最適な医療を提供するため、
「ゲノム医療実現推進協議会」、「ゲノム情報を用いた医療等の実用化推進タス
クフォース」や「がんゲノム医療推進コンソーシアム懇談会」の議論も踏まえ、
本基本計画に基づき、具体的な取組を進める。
国は、本基本計画に基づき、がんゲノム医療を牽引する高度な機能を有する
医療機関(「がんゲノム医療中核拠点病院(仮称)」)の整備及び拠点病院等や小
23

「次世代シークエンサー」とは、核酸の配列を、同時並行で高速・大量に読み取る解析
装置のこと。
24
本基本計画における「拠点病院」とは、都道府県がん診療連携拠点病院、地域がん診療
連携拠点病院、特定領域がん診療連携拠点病院、国立がん研究センター中央病院及び東病
院の総称を指す。また、
「拠点病院等」とは、
「拠点病院」と地域がん診療病院の総称を指
す。
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