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資料1-2 第8次医療計画等に関する検討会における主な意見 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00030.html
出典情報 社会保障審議会医療部会(第91回 9/29)《厚生労働省》
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第14回第8次医療計画等に関する検討会における「かかりつけ医機能」に関する主な意見(R4.9.9)
【かかりつけ医機能が発揮される制度整備に関する議論を進める際の視点】
(患者側と医師側の意識の乖離)
・ 医療提供側から重要と思われる「家族の構成・住所」「職業・経済状況」、「嗜好・趣味」、「家族の病歴」を知っているかという項目について、患者
向けの調査では非常にニーズが低いという結果になっている。これは、患者がプライベートを知られたくないということを意味しているのかもしれないが、
医療提供側と患者側でこのような認識の乖離が生じていることについて、かかりつけ医機能の議論の中で考えていく必要がある。
・ 医療に対する患者側の意識と、医療提供側の意識の乖離の実態にフォーカスして、何が一致するのか、何が一致しないのかについてデータに基づ
いて検討が必要。
・ これまでは、医療提供者側の視点で、患者の大病院志向への対応として、紹介受診重点医療機関の明確化や上手な医療のかかり方プロジェク
トが検討されてきたが、一方で患者の視点に立つと、使っている薬をきちんと把握してその効果をきちんとフォローする、検査結果をきちんと管理して
次につなげていく、必要があれば適切な専門医を紹介するというような、いわゆる顔の見える関係を患者側は意識しており、両者の視点に乖離が
起こっていると思われるため、かかりつけ医機能を考える上で、これを解決していく観点が必要ではないか。
(フリーアクセス)
・ 日本の医療はフリーアクセスと言われているが、1996年度から200床以上の病院に紹介状を持たずに初診でかかると特別料金が請求されるよう
になったことから始まり、2016年度からは特定機能病院と地域医療支援病院では最低5,000円、2022年度の10月からはそこに紹介受診重
点医療機関200床以上も加わって最低7,000円が請求されることとなっている。大きな病院は紹介状がなければ受けられない、あるいは紹介状
を持っていかないと高額な費用を請求されるということが、既に国民の中には浸透しており、もはやフリーアクセスになっておらず、制限されたフリーアク
セスというのが実情と思われる。
(かかりつけ医機能の多様性)
・ かかりつけ医の議論をするに当たっては、抽象的な制度論だけではなくて、具体的な現場をしっかりイメージしながら、患者目線と幅広い視点に立っ
て議論を深めていく必要がある。
・ 日本医師会と四病協のかかりつけ医の定義は、生活習慣病をもった高齢者に特に当てはまるが、患者の中には眼科や耳鼻科、婦人科、整形外
科など、内科以外の科のみしか受診していないという人もいれば、身体疾患と精神疾患のそれぞれのかかりつけ医が必要な人、受診の必要がない
疾患をもった人もいるなど、人によって医療の必要性は非常に多様であるということを念頭に置くべき。
・ 希少難病の方の場合は、診療所ではなく、大学病院の医師がかかりつけ医であるという場合もある。
・ 医療資源の偏在という観点で地域毎にかかりつけ医を選ぶ選択肢の状況が異なるため、かかりつけ医機能は単純に決められる機能ではない。
・ かかりつけ医機能は非常に多彩であることを踏まえ、医師個人で対応すべきものと複数で対応すべきものを分類すること、また地域で最低限無いと
困る機能とあれば助かる機能で分類することを提案したい。
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