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資料1-2 第8次医療計画等に関する検討会における主な意見 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00030.html
出典情報 社会保障審議会医療部会(第91回 9/29)《厚生労働省》
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第14回第8次医療計画等に関する検討会における「かかりつけ医機能」に関する主な意見(R4.9.9)
・ かかりつけ医機能の議論にあたっては、具体的な現場をイメージしつつ、まず地域における医療介護ネットワークの中でのかかりつけ医の位置づけ、2
つ目にその具体的な役割、3つ目に患者との関係性、4つ目にそうしたことを踏まえた適正な報酬の在り方、これらをしっかり議論を深めていく必要が
ある。その際には、患者目線と幅広い視点、大所高所に立った議論をしていくということが大切。
・ 保健医療に対する患者、国民のニーズは、ライフステージや医療の利用状況で様々であり、多様なそれぞれのニーズにあったかかりつけ医機能を担う
医療機関を希望に応じて選択できるように、身近な医療機関がどのような機能を担っていくべきかの観点から議論すべき。具体的には、幅広い診断・
治療を行う、必要に応じて専門医療を紹介する、高次のサポートをする、患者の医療情報を一元的に把握・管理するといった基本的な機能に加え
て、患者と結ばれた関係をベースに、保健医療全般のコーディネーター、あるいは日本型のゲートキーパー的な役割を担っていくべき。
(医師、医療機関、地域)
・ 予防接種、慢性期の健康管理や服薬の一元管理などは、患者をよく知る医師が個人単位でやるべき項目である一方、在宅時の急変や看取りなど
24時間365日の対応が求められる項目は、医療機関が連携して地域でやるべき。項目ごとに、個人単位で考えるものと、医療機関・地域単位で
考えるものを分けて議論を進めるべき。
・ かかりつけ医機能は、個々の診療所、かかりつけ医そのものの機能として捉えるではなく、地域医療を面で捉えた医療機関の機能という視点で捉える
べき。
・ かかりつけ医機能は、医療機関の機能として捉えるべきであり、医療機関の機能として位置づける場合は名称も「かかりつけ機能」とすべき。

(有事と平時)
・ コロナ禍で露呈した医療提供体制の脆弱さを問題視する声については、どんなウイルスなのか、どんな感染予防対策をすればよいのか分かっておらず、
マスクも感染防護具も不足していた、初期の一時期の状況のことを指しているものに過ぎず、この時期のみに着目して日本の医療提供体制を議論し
ては、問題の核心を突くことはできない。
・ コロナ禍は、ワクチン接種や自宅療養者の増加を背景として、国民の中でかかりつけ医が着目されるきっかけになったのは確かと思われる。
・ ウイルスの性質が未知で感染防護具もなく、PCR検査もできないような第1~3波の頃の話と、オミクロン株になった今では状況は異なっており、今
では地域の中小病院を含めたクリニックは、ワクチン接種や発熱外来などで十分にかかりつけ医機能を発揮している。
・ 平時と有事を同時に議論してはまとまりにくいので、平時におけるかかりつけ医機能のあり方を整理した上で、有事のあり方を議論すべき。基本的には、
平時に地域連携がうまくいっていれば、有事においてもうまくいくことが多い。

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