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04【資料2】森内参考人提出資料 (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00016.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第29回 1/26)《厚生労働省》
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5歳〜11歳の新型コロナウイルスワクチン接種にあたって

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2021年12⽉28⽇ ⽇本⼩児科医会
1)5歳〜11歳の⼩児への新型コロナウイルスワクチン接種の意義と必要性
わが国の⼩児における新型コロナウイルス感染症の状況は、成⼈に⽐べ感染者数
がはるかに少なく、感染者においても症状は極めて軽いか無症状の場合が多い。
⼀⽅、5歳〜11歳の⼩児に本ワクチンを接種した場合の効果や副反応に関するデー
タはわが国には存在せず、諸外国においてもその数は限定的である。
現在接種が想定されているワクチンにおいては、その効果はかなり⾼いといえる
が、副反応としての、接種部位の疼痛・発熱・頭痛・倦怠感などは、この年齢に接
種されている他のワクチンと⽐べ、むしろその発現率は⾼いと想定され、接種時に
⼀定数起こる⾎管迷⾛神経反射、接種後に稀に起こる可能性のある⼼筋炎・⼼膜炎
などについても⼗分な注意と対応が必要である。
本ワクチンの効果は感染予防のためというよりは、むしろ発症時の重症化予防の
ためのワクチンとの意味合いが⼤きいことから、そもそも重症化することが稀な⼩
児期の新型コロナウイルス感染症においてのワクチン接種の意義は成⼈・⾼齢者へ
の接種と同様ではないといえる。
⼀⽅で年齢が低い⼩児であっても、感染してしまった場合の他者への感染リスク
の増加、10⽇以上にも渡る⾏動制限の必要性と困難性などを考慮すると、新型コロ
ナウイルスの感染は今以上に⼩児の⽇常的な⽣活や環境を奪うことにもつながり、
⼦どもたちの⼼⾝への影響は計り知れない。
これらを総合的に勘案した場合、具体的な接種⽅法などについて⼗分な議論と準
備の上で本ワクチン接種を実施することが求められる。