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資料2 (5 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/press/
出典情報 地域における面としてのかかりつけ医機能~かかりつけ医機能が発揮される制度整備に向けて~(第1報告)(11/2)《日本医師会》
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3. 直⾯しているコロナ禍等感染症有事における課題

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「新型コロナウイルス感染症への対応」については、公表されている

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診療・検査医療機関をはじめ、各医療機関はその役割に応じて可能な範

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囲で全⼒で対応してきた。⽇本医師会としても病床確保のため四病院団

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体協議会、全国医学部⻑病院⻑会議、全国⾃治体病院協議会と医療界⼀

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丸となって対応し、さらには全国知事会、⽇本経済団体連合会等とも連

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携を⾏っている。

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新型コロナウイルス感染症は、発⽣当初は未知の感染症であったこと

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から、国は感染が疑われる患者さんを受け⼊れる窓⼝を限定し、そこに

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⾄る電話等相談窓⼝でキャパシティを超える事態も⽣じた。従来株、ア

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ルファ株、その後のデルタ株、オミクロン株では、疾患としての特徴も

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異なる。発⽣当初の N95 マスク等の PPE 不⾜から始まり、容易に検査

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が出来ない状況が時間とともに少しずつ改善し、検査⼿段、ワクチン、

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治療薬が医療機関でも利⽤可能になった。そして、従来の感染症対策で

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は不⼗分な点も露呈したため、それに対する体制整備に時間を要したこ

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ともある。また、地域におけるそれぞれの医療機関の役割について、地

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域⾏政と医療機関との間でのすり合わせに時間を要した⾯もあった。

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しかし、医療現場はまさにぎりぎりの状態で逼迫しつつも、しっかり

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と患者さんを守ってきた。その結果、G7 をはじめ世界的に⾒ても、⼈⼝

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当たりの新規感染者数や死亡者数は少なく、⼊院患者数も他国に引けを

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とらないなど、⾼⽔準の対応をしてきた。

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WG の議論において、委員より「当初の感染症対策というのは、院内

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で感染拡⼤するのを何とか防がないといけないということと、通常の医

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療を守るというところで⾏ったので、われわれがかかりつけ医機能が果

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たせなかったとは決して考えていない」
、「桁外れの感染爆発において

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は、かかりつけ医機能を充実させ制度整備し感染症対応をしても対応で

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きなかった」といった意⾒があった。

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