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資料3-2:第2期循環器病対策推進基本計画本文(案) (24 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29265.html |
出典情報 | 循環器病対策推進協議会(第10回 11/25)《厚生労働省》 |
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循環器病は、急性期に救命されたとしても、様々な後遺症を残す可能性があ
る。後遺症により、日常生活の活動度が低下し、しばしば介護が必要な状態とな
り得るが、このような場合には必要な福祉サービスを受けることができること
となっている。ただし、その福祉サービスの提供や後遺症に対する支援について
は、患者が十分に享受できていないとの課題が指摘されている。また、循環器病
の発症後には、うつや不安等が認められる場合もあるため、心理的サポートも求
められる。
とりわけ脳卒中の発症後には、手足の麻痺だけでなく、外見からは障害がわか
えん
りにくい摂食嚥下障害、てんかん、失語症、高次脳機能障害等の後遺症が残る場
合があり、社会的理解や支援も必要である。
(取り組むべき施策)
てんかん、失語症等の循環器病の後遺症を有する者が、症状や程度に応じて、
適切な診断、治療を受けられ、社会生活を円滑に営むために、就労支援や経済的
支援を含め、必要な支援体制の整備を行う。循環器病の後遺症を有する者に対す
る必要な福祉サービスの提供を引き続き推進するとともに、失語症者に対する
意思疎通支援、高次脳機能障害者のニーズに応じた相談支援、てんかん患者が地
域において適切な支援を受けられるよう、てんかん拠点医療機関間のネットワ
ーク強化等に取り組む。
循環器病の後遺症等に関する知識等について、分かりやすく効果的に伝わる
よう必要な取組を進める。
⑥循環器病の緩和ケア
(現状・課題)
令和2(2020)年の世界保健機関(WHO)からの報告に、成人で緩和ケア22
を必要とする頻度の高い疾患として循環器病があげられている。循環器病は、生
命を脅かす疾患であり、病気の進行とともに全人的な苦痛が増悪することを踏
まえて、疾患の初期段階から継続して緩和ケアを必要とする疾患である。加えて、
例えば、臨床経過の特徴として増悪を繰り返すことが挙げられる心不全につい
ては、治療と連携した緩和ケアも必要とされている。
22
世界保健機関(WHO)によると、緩和ケアとは、
「生命を脅かす病に関連する問題に直
面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュア
ルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを
通して向上させるアプローチである」とされている。
21
る。後遺症により、日常生活の活動度が低下し、しばしば介護が必要な状態とな
り得るが、このような場合には必要な福祉サービスを受けることができること
となっている。ただし、その福祉サービスの提供や後遺症に対する支援について
は、患者が十分に享受できていないとの課題が指摘されている。また、循環器病
の発症後には、うつや不安等が認められる場合もあるため、心理的サポートも求
められる。
とりわけ脳卒中の発症後には、手足の麻痺だけでなく、外見からは障害がわか
えん
りにくい摂食嚥下障害、てんかん、失語症、高次脳機能障害等の後遺症が残る場
合があり、社会的理解や支援も必要である。
(取り組むべき施策)
てんかん、失語症等の循環器病の後遺症を有する者が、症状や程度に応じて、
適切な診断、治療を受けられ、社会生活を円滑に営むために、就労支援や経済的
支援を含め、必要な支援体制の整備を行う。循環器病の後遺症を有する者に対す
る必要な福祉サービスの提供を引き続き推進するとともに、失語症者に対する
意思疎通支援、高次脳機能障害者のニーズに応じた相談支援、てんかん患者が地
域において適切な支援を受けられるよう、てんかん拠点医療機関間のネットワ
ーク強化等に取り組む。
循環器病の後遺症等に関する知識等について、分かりやすく効果的に伝わる
よう必要な取組を進める。
⑥循環器病の緩和ケア
(現状・課題)
令和2(2020)年の世界保健機関(WHO)からの報告に、成人で緩和ケア22
を必要とする頻度の高い疾患として循環器病があげられている。循環器病は、生
命を脅かす疾患であり、病気の進行とともに全人的な苦痛が増悪することを踏
まえて、疾患の初期段階から継続して緩和ケアを必要とする疾患である。加えて、
例えば、臨床経過の特徴として増悪を繰り返すことが挙げられる心不全につい
ては、治療と連携した緩和ケアも必要とされている。
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世界保健機関(WHO)によると、緩和ケアとは、
「生命を脅かす病に関連する問題に直
面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュア
ルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを
通して向上させるアプローチである」とされている。
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