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資料3-2:第2期循環器病対策推進基本計画本文(案) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29265.html
出典情報 循環器病対策推進協議会(第10回 11/25)《厚生労働省》
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回復期及び慢性期には、急性期に生じた障害が後遺症として残る可能性があ
るとともに、症状の重篤化や急激な悪化が複数回生じる危険性を常に抱えてい
るなど再発や増悪を来しやすいといった特徴がある。また、脳血管疾患と心疾患
の両方にり患することもある等、発症から数十年間の経過の中で病状が多様に
変化することも特徴の一つといえる。
(これまでの取組)
このように、循環器病は、患者ごとの特徴に応じて多様な対策を講じる必要性
が高い疾患だが、これまでも我が国は、循環器病に係る予防から医療及び福祉に
係るサービスまで幅広い対策を進めてきた。
これまで、循環器病の予防については、
「二十一世紀における第二次国民健康
づくり運動(健康日本 21(第二次))」
(以下「健康日本 21(第二次)」という。

を推進するものとして策定された健康増進法に基づく基本方針等に基づき、生
活習慣病予防などライフステージに応じた健康づくりを、地域や職場と連携し
て推進するとともに、循環器病の予防や循環器病に関する知識の普及啓発を行
ってきたところである。また、第1期基本計画に基づき、循環器病の予防、症状
や診断・治療等について、国民に対して知識の普及を図るほか、循環器病に関す
る最新の科学的知見に基づいた情報を医療従事者等に提供している。
保健、医療及び福祉に係るサービスについては、重症や重篤な救急患者を 24
時間受け入れる体制の確保や救急搬送の円滑な受入れの推進等、救急医療体制
の整備を総合的に進めてきた。また、高齢者が可能な限り、住み慣れた地域で自
分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、医療・介護・予防・
住まい・生活支援が包括的に提供される体制(地域包括ケアシステム)の構築を
進めるとともに、これを深化させ、全ての人々が地域、暮らし、生きがいを共に
創り高め合う地域共生社会の実現に向けた取組を進めている。さらに、第1期基
本計画下においては、循環器病患者が地域で安心して暮らせるよう就労支援に
取り組み、仕事と治療の両立支援のための手引きを作成した。また、医師に対す
る緩和ケア研修を開催し、緩和ケアの推進等に取り組んできた。
循環器病の研究については、厚生労働省、文部科学省及び経済産業省が連携し
て、循環器病の病態解明や個人の発症リスク評価、新たな予防法、診断技術、治
療法の開発等の研究に取り組んでいる。また、循環器病の医療情報に関するデー
タベースを構築して実態解明を進め、患者還元を目指す。
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