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【資料1】新型コロナウイルス感染症の検査について (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23757.html
出典情報 厚生科学審議会 会感染症部(第58回 2/9)《厚生労働省》
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唾液検体を用いた抗原定性検査の活用について(案)
○ これまで抗原定性検査において、検査性能が高いとの報告がないことから唾液検体の使用は推奨されてい
ない。今般、タウンズ社より唾液検体を用いた抗原定性検査の有効性についてのデータが新たに報告された。
○ 結果は以下の通り。
1.対象:有症状者

(1)発症から9日以内
・唾液検体の抗原定性検査は、鼻咽頭検体の核酸検出検査と比較し、陽性一致率は76.1% 、陰性一致
率は97.2%、全体一致率は83.3%であった。
・鼻咽頭検体の核酸検出検査陽性で、唾液検体の抗原定性検査陰性32例において、16例(50%)でCt
値30以上、16例(50%)でCt値30未満であった。(そのうち4例がCt値20未満)

(2)発症から10日目以降
・陽性一致率は11.1% 、陰性一致率は100%、全体一致率は27.3%であった。
2.対象:無症状者
・鼻咽頭検体の核酸検出検査の陽性例6例では全例(100%)で、唾液抗原定性検査が陰性であったが、
いずれの症例もCt値30以上で検査時点で鼻咽頭検体中のウイルス量は少なかった。

○ 無症状者についてはデータに乏しく評価できないが、いずれの検体でも比較検体である鼻咽頭検体のウイ
ルス量が少なかった。有症状者におけるデータから、ウイルス量が多い場合は検出できると考えられる。ま
た、第51回厚生科学審議会感染症部会の審議の結果、抗原定性検査について、ウイルス量が多い場合は
PCR検査と同程度に検出できるとする研究結果等を踏まえ、医療機関・高齢者施設におけるいわば一斉・定
期的な検査について、一定の要件の下で行政検査として実施されている。
○ 上記の結果から、以下としてはどうか。
・発症から9日目以内の場合は確定診断の使用を推奨する。
・無症状者については、確定診断としての使用は推奨されないが、感染拡大地域の医療機関や高齢者施設等
において幅広く検査を実施する際にスクリーニングに使用することは可能とする。

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