よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【資料1】新型コロナウイルス感染症の検査について (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23757.html
出典情報 厚生科学審議会 会感染症部(第58回 2/9)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

新型コロナウイルス感染症の鼻腔拭い液を用いた検査について

(参考)第47回
感染症部会資料

○ 今般、厚生労働科学研究「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)およびインフルエンザの診断における鼻咽頭
拭い液・鼻かみ鼻汁液・唾液検体を用いた迅速抗原検査の有用性の検証のための研究」(研究代表者:りんくう総合
医療センター感染症センター長 倭正也)により、新たな知見が報告されたところ。
研究概要・結果(中間報告)

背景:新型コロナウイルス感染症は、本邦においても、既に、市中における気道感染症の初診時における重要な鑑別疾患の一つとなっている。鑑別
診断の際に用いられるPCR検査(以下、核酸検出検査)や抗原検査で標準的な検体とされる鼻咽頭拭い液は、採取に際して、技術を
有する医療従事者が必要であること、また、十分な感染防御策が必要であることなどが、迅速な検査の実施への障害になっている。
目的:採取が容易な鼻腔拭い液等の検体による種々の新型コロナウイルスに対する検査について鼻咽頭拭い液による核酸検出検査と比較した際
の有用性を検討する
手法:外来受診有症状患者の発症日別の鼻咽頭核酸検出検査と鼻腔核酸検出検査及び抗原検査の一致率を評価

結果:鼻咽頭核酸検出検査の結果を鼻腔核酸検出検査及び鼻腔抗原検査(定量)の結果と比較すると、発症日からの日数に関わらず高
い一致率を示した。
一方、鼻腔核酸検出検査及び鼻咽頭抗原検査(定性)の結果を鼻腔抗原検査(定性)の結果と比較すると、発症から2日- 9日目
以内では高い一致率を示した。
鼻腔拭い液では鼻咽頭拭い液と比べて含まれるウイルス量が少なく、特にウイルス量が低下する発症10日目以降は、鼻腔拭い液を用い
た抗原検査(定性)は検出率が低い傾向がある。

⇒ この知見をふまえ、以下のとおり、鼻腔拭い液を新たに新型コロナウイルス感染症の検査の検体として活用するこ
とを可能としてはどうか。

検査の対象者
有症状者
無症状者

発症から2~9日目
発症から10日目以降

核酸検出検査
鼻咽頭
鼻腔
唾液







-



抗原検査(定量)
鼻咽頭
鼻腔
唾液







-



抗原検査(定性)
鼻咽頭
鼻腔
唾液




-

-

△ 使用可能だが、陰性の場合は鼻咽頭核酸検出検査を行う必要あり

7