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【資料1】新型コロナウイルス感染症の検査について (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23757.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 会感染症部(第58回 2/9)《厚生労働省》 |
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無症状者の鼻腔検体の活用(核酸検出検査、抗原定量検査)について
○
今回、鼻腔検体を用いた核酸検出検査及び抗原定量検査の有効性について、ロシュ・ダイアグノスティックス社よりデータが
新たに報告された。
1.対象:無症状者(COVID-19疑い患者(濃厚接触者、スクリーニングを含む。)のうち、無症状者を集計)
2.期間:2021年7月6日から2022年7月29日
3.結果:
・核酸検出検査において、鼻咽頭と鼻腔の比較では、高い陽性一致率(86.8%)、陰性一致率(96.5%)、及び全体一致率
(91.8%)を確認することができた。
・鼻腔検体の抗原定量検査において、鼻咽頭検体の核酸検出検査との比較では、陽性一致率(62.3%)は低下するが、高い陰性
一致率(100%)及び全体一致率(81.8%)であった。
・核酸検出検査において、鼻咽頭陽性であり、鼻腔陰性となった7例については、5例(71.4%)がCt値30以上、2例
(28.6%)がCt値20未満であった。鼻咽頭検体の核酸検出検査陽性であり、鼻腔検体の抗原定量検査で陰性となった20例に
ついては、12例(60%)がCt値30以上、8例(40%)がCt値30未満であった。(うち2例はCt値20未満)
○
また、有症状者・無症状者の両方を対象としたシステマティックレビューにおいて、鼻咽頭検体の核酸検出検査と比較し、鼻
腔検体の核酸検出は感度86%、特異度99%であった。
鼻咽頭PCRと鼻腔PCRの比較
鼻咽頭PCR
鼻腔
PCR
鼻咽頭PCRと鼻腔抗原定量検査の比較
○ 陽性一致率 86.8% (46/53)
鼻咽頭PCR
○ 陽性一致率 62.3% (33/53)
(+)
(-)
○ 陰性一致率 100% (57/57)
(+)
33
0
(-)
20※3
57
(+)
(-)
○ 陰性一致率 96.5% (55/57)
(+)
46
2※2
○ 全体一致率 91.8% (101/110)
(-)
7※1
55
鼻腔
抗原定量
○ 全体一致率 81.8% (90/110)
(注) 鼻咽頭PCRは感染研法、鼻腔PCR及び鼻腔抗原定量はロシュ社の製品による。
各種検査で結果が一致しなかった症例の Ct 値について
(※1) 鼻咽頭PCR陽性で鼻腔PCR陰性であった7例について、鼻咽頭PCRのCt値は5例が30以上35未満、2例が18.7
(※2) 鼻咽頭PCR陰性で鼻腔PCR陽性であった2例について、鼻腔PCRのCt値は34.0と14.2
(※3) 鼻咽頭PCR陽性で鼻腔抗原定量陰性であった20例について、鼻咽頭PCRのCt値は2例が35以上、10例が30以上35未満、8例が30未満
感度 (95%CI)
特異度 (95%CI)
○ 異なる検体を用いて、診断精度への影響を評価したシステマティックレビュー。
鼻腔
86% (77-93)
99% (96-100)
○ 鼻咽頭PCR検査と比較して、鼻腔検体(感度86%、特異度99%)、唾液検体(感度
85%、特異度99%)においても、良好な精度が示されている。
唾液
85% (75-93)
99% (98-99)
○ レビューされた論文の中には、無症状者および有症状者が含まれていた。
※ 鼻咽頭PCRとの比較
Tsang NNY, et al. Diagnostic performance of different sampling approaches for SARS-CoV-2 RT-PCR testing: a systematic review and meta-analysis Lancet Infect Dis. 2021.
5
○
今回、鼻腔検体を用いた核酸検出検査及び抗原定量検査の有効性について、ロシュ・ダイアグノスティックス社よりデータが
新たに報告された。
1.対象:無症状者(COVID-19疑い患者(濃厚接触者、スクリーニングを含む。)のうち、無症状者を集計)
2.期間:2021年7月6日から2022年7月29日
3.結果:
・核酸検出検査において、鼻咽頭と鼻腔の比較では、高い陽性一致率(86.8%)、陰性一致率(96.5%)、及び全体一致率
(91.8%)を確認することができた。
・鼻腔検体の抗原定量検査において、鼻咽頭検体の核酸検出検査との比較では、陽性一致率(62.3%)は低下するが、高い陰性
一致率(100%)及び全体一致率(81.8%)であった。
・核酸検出検査において、鼻咽頭陽性であり、鼻腔陰性となった7例については、5例(71.4%)がCt値30以上、2例
(28.6%)がCt値20未満であった。鼻咽頭検体の核酸検出検査陽性であり、鼻腔検体の抗原定量検査で陰性となった20例に
ついては、12例(60%)がCt値30以上、8例(40%)がCt値30未満であった。(うち2例はCt値20未満)
○
また、有症状者・無症状者の両方を対象としたシステマティックレビューにおいて、鼻咽頭検体の核酸検出検査と比較し、鼻
腔検体の核酸検出は感度86%、特異度99%であった。
鼻咽頭PCRと鼻腔PCRの比較
鼻咽頭PCR
鼻腔
PCR
鼻咽頭PCRと鼻腔抗原定量検査の比較
○ 陽性一致率 86.8% (46/53)
鼻咽頭PCR
○ 陽性一致率 62.3% (33/53)
(+)
(-)
○ 陰性一致率 100% (57/57)
(+)
33
0
(-)
20※3
57
(+)
(-)
○ 陰性一致率 96.5% (55/57)
(+)
46
2※2
○ 全体一致率 91.8% (101/110)
(-)
7※1
55
鼻腔
抗原定量
○ 全体一致率 81.8% (90/110)
(注) 鼻咽頭PCRは感染研法、鼻腔PCR及び鼻腔抗原定量はロシュ社の製品による。
各種検査で結果が一致しなかった症例の Ct 値について
(※1) 鼻咽頭PCR陽性で鼻腔PCR陰性であった7例について、鼻咽頭PCRのCt値は5例が30以上35未満、2例が18.7
(※2) 鼻咽頭PCR陰性で鼻腔PCR陽性であった2例について、鼻腔PCRのCt値は34.0と14.2
(※3) 鼻咽頭PCR陽性で鼻腔抗原定量陰性であった20例について、鼻咽頭PCRのCt値は2例が35以上、10例が30以上35未満、8例が30未満
感度 (95%CI)
特異度 (95%CI)
○ 異なる検体を用いて、診断精度への影響を評価したシステマティックレビュー。
鼻腔
86% (77-93)
99% (96-100)
○ 鼻咽頭PCR検査と比較して、鼻腔検体(感度86%、特異度99%)、唾液検体(感度
85%、特異度99%)においても、良好な精度が示されている。
唾液
85% (75-93)
99% (98-99)
○ レビューされた論文の中には、無症状者および有症状者が含まれていた。
※ 鼻咽頭PCRとの比較
Tsang NNY, et al. Diagnostic performance of different sampling approaches for SARS-CoV-2 RT-PCR testing: a systematic review and meta-analysis Lancet Infect Dis. 2021.
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