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10参考資料1 新型コロナワクチンに関する資料 (53 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00027.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第52回 2/8)《厚生労働省》 |
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2) ファイザー社 2 価ワクチン
(1) 有効性の評価
・免疫原性
免疫原性について、ファイザー社 2 価ワクチン審査報告書
57
および米国ファイザー社 2 価(起源株
/BA.4/BA.5)ワクチン FACT SHEET 58 に掲載の海外第Ⅲ相臨床試験(C4591031 試験サブ試験 E)とし
て、1 価起源株ワクチン初回追加(実質 3 回目)接種後、4 回目としての 2 価(起源株/オミクロン BA.1)
ワクチンと 1 価起源株ワクチンの安全性、免疫原性の評価の結果が報告された。
対象は 1 価起源株ワクチン初回追加接種からの期間が 5~12 か月の 55 歳超健康成人で、免疫原性の主
要解析の対象とされた接種 1 か月後までに SARS-CoV-2 感染歴がない被験者において、2 価ワクチン
接種群(186 名)で 1 価起源株ワクチン接種群(182 名)に対して、接種 1 か月後の SARS-CoV-2(オミ
クロン株 BA.1 系統)に対する血清中和抗体価(50%中和抗体価)の優越性、参照株ウイルスに対する
中和抗体価の非劣性が示された(各々、中和抗体の GMR は 1.56(95%CI: 1.17–2.08)
、0.99(95%CI:
0.82–1.20)
)
。また、オミクロン株 BA.1 系統 に対する中和抗体応答率(治験薬接種前の中和抗体価(定
量下限未満の場合は定量下限値) よりも 4 倍以上上昇した被験者の割合)は、1 価起源株ワクチン群に
おいて 57.0%(85/149 人)
、2 価ワクチン群において 71.6%(121/169 人)で、その差 14.6%(95%CI:
4.0, 24.9)は事前に規定した非劣性限界値である-5%を上回り、1 価起源株ワクチンに対して非劣性が
示された。なお、起源株に対する免疫応答率は、1 価起源株ワクチン 179 名中 88 名(49.2%)に対して
2 価ワクチン 186 名中 93 名(50.0%)であった。
さらに、SARS-CoV-2 感染歴を問わない被験者(2 価ワクチン接種群(216 名)と 1 価起源株ワクチン
接種群(221 名)
)における結果も主要な解析である前述の接種 1 か月後までに SARS-CoV2 感染歴が
ない被験者における結果と同様の傾向と判断された
。
57
表Ⅲ-4-4 被検者における SARS-CoV-2 血清中和抗体価(海外第Ⅲ相臨床試験結果(C4591031 試験
サブ試験 E)
)57 より抜粋
4 回目接種前
接種群
例数
4 回目接種後 1 か月
GMT[両側 95%CI]
例数
GMT[両側 95%CI]
GMR[両側 95%CI]
(変異株ワクチン/
起源株ワクチン 30µg)
主要解析:接種 1 か月後までに SARS-CoV-2 感染歴がない被験者における解析
オミクロン株 BA.1 系統に対する免疫応答
起源株ワクチン 30µg
167
67.5[52.9, 86.3]
163
455.8[365.9, 567.6]
ー
2 価ワクチン 30µg
177
76.7[61.1, 96.1]
178
711.0[588.3, 859.2]
1.56[1.17, 2.08]
参照株に対する免疫応答
起源株ワクチン 30µg
179
1389.1[1142.1, 1689.5]
182
5998.1[5223.6, 6887.4]
ー
2 価ワクチン 30µg
186
1387.1[1158.9, 1660.2]
186
5933.2[5188.2, 6785.2]
0.99[0.82, 1.20]
接種 1 か月後までに SARS-CoV-2 感染歴を問わない被験者における解析
オミクロン株 BA.1 系統に対する免疫応答
起源株ワクチン 30µg
205
106.4[81.5, 138.9]
201
663.1[530.6, 829.0]
ー
2 価ワクチン 30µg
205
107.4[83.8, 137.7]
207
883.8[733.8, 1064.5]
1.33[1.00, 1.78]
53
(1) 有効性の評価
・免疫原性
免疫原性について、ファイザー社 2 価ワクチン審査報告書
57
および米国ファイザー社 2 価(起源株
/BA.4/BA.5)ワクチン FACT SHEET 58 に掲載の海外第Ⅲ相臨床試験(C4591031 試験サブ試験 E)とし
て、1 価起源株ワクチン初回追加(実質 3 回目)接種後、4 回目としての 2 価(起源株/オミクロン BA.1)
ワクチンと 1 価起源株ワクチンの安全性、免疫原性の評価の結果が報告された。
対象は 1 価起源株ワクチン初回追加接種からの期間が 5~12 か月の 55 歳超健康成人で、免疫原性の主
要解析の対象とされた接種 1 か月後までに SARS-CoV-2 感染歴がない被験者において、2 価ワクチン
接種群(186 名)で 1 価起源株ワクチン接種群(182 名)に対して、接種 1 か月後の SARS-CoV-2(オミ
クロン株 BA.1 系統)に対する血清中和抗体価(50%中和抗体価)の優越性、参照株ウイルスに対する
中和抗体価の非劣性が示された(各々、中和抗体の GMR は 1.56(95%CI: 1.17–2.08)
、0.99(95%CI:
0.82–1.20)
)
。また、オミクロン株 BA.1 系統 に対する中和抗体応答率(治験薬接種前の中和抗体価(定
量下限未満の場合は定量下限値) よりも 4 倍以上上昇した被験者の割合)は、1 価起源株ワクチン群に
おいて 57.0%(85/149 人)
、2 価ワクチン群において 71.6%(121/169 人)で、その差 14.6%(95%CI:
4.0, 24.9)は事前に規定した非劣性限界値である-5%を上回り、1 価起源株ワクチンに対して非劣性が
示された。なお、起源株に対する免疫応答率は、1 価起源株ワクチン 179 名中 88 名(49.2%)に対して
2 価ワクチン 186 名中 93 名(50.0%)であった。
さらに、SARS-CoV-2 感染歴を問わない被験者(2 価ワクチン接種群(216 名)と 1 価起源株ワクチン
接種群(221 名)
)における結果も主要な解析である前述の接種 1 か月後までに SARS-CoV2 感染歴が
ない被験者における結果と同様の傾向と判断された
。
57
表Ⅲ-4-4 被検者における SARS-CoV-2 血清中和抗体価(海外第Ⅲ相臨床試験結果(C4591031 試験
サブ試験 E)
)57 より抜粋
4 回目接種前
接種群
例数
4 回目接種後 1 か月
GMT[両側 95%CI]
例数
GMT[両側 95%CI]
GMR[両側 95%CI]
(変異株ワクチン/
起源株ワクチン 30µg)
主要解析:接種 1 か月後までに SARS-CoV-2 感染歴がない被験者における解析
オミクロン株 BA.1 系統に対する免疫応答
起源株ワクチン 30µg
167
67.5[52.9, 86.3]
163
455.8[365.9, 567.6]
ー
2 価ワクチン 30µg
177
76.7[61.1, 96.1]
178
711.0[588.3, 859.2]
1.56[1.17, 2.08]
参照株に対する免疫応答
起源株ワクチン 30µg
179
1389.1[1142.1, 1689.5]
182
5998.1[5223.6, 6887.4]
ー
2 価ワクチン 30µg
186
1387.1[1158.9, 1660.2]
186
5933.2[5188.2, 6785.2]
0.99[0.82, 1.20]
接種 1 か月後までに SARS-CoV-2 感染歴を問わない被験者における解析
オミクロン株 BA.1 系統に対する免疫応答
起源株ワクチン 30µg
205
106.4[81.5, 138.9]
201
663.1[530.6, 829.0]
ー
2 価ワクチン 30µg
205
107.4[83.8, 137.7]
207
883.8[733.8, 1064.5]
1.33[1.00, 1.78]
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