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参考資料1 (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32352.html
出典情報 保険者による健診・保健指導等に関する検討会(第45回 3/30)《厚生労働省》
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保険者ヒアリングの結果
③総合評価項目に基づく評価の内容についての課題認識
群1:総合評価項目に基づく合計点数が下位グループの減算対象保険者
A健保

調査客体
総合評価項目に
基づく評価の内
容についての課題
認識













保険者によって温度差はあるかも
知れないが、評価指標を、取組に
係る努力の度合いがわかるような
定量的なものにすべきとの考え方
に違和感はない。
保健事業における重症化予防等は
疾患別のリスクアプローチとして
あるが、一方でポピュレーション
アプローチに関しては定量化がや
や難しい。特定健診の質問票の結
果を用いて運動や睡眠の改善状況
等を定量的に把握する方法でも良
いのではないか。
糖尿病等の予備群への保健事業に
おいて、改善・維持・悪化への移
行割合(コントロールの状況)を
指標とする案は、保険者の努力が
反映されるものであるように思う。
評価の内容については、なるべく
定量的なアウトカムもしくは中間
アウトプットとし、公平性や客観
性が担保されるものが良い。
事業主とのコラボヘルスに関して
は定量的評価が難しいが、重要な
評価項目であるため、事業主と保
険者の協力体制等を評価するなど
検討すべき。
定量的指標の全てを保険者が算出
するのではなく、一部の定量的指
標については厚生労働省がNDBを
活用して抽出、集計する方法で良
いと思う。

群2:総合評価項目に基づく合計点数が上位グループの減算対象外保険者(減
算要件は大項目1を達成、大項目2~7のうち1~2項目が未達成)

B健保








特定保健指導に係る現在の基準で
は、健康に関わらず無駄な保健指
導を行うケースも生じている(身長
等の体格を考慮しない腹囲等)。本
当にリスクのある人を対象として、
最終的には医療費削減に向けた方
策を考えるようにした方が良い。
被保険者・被扶養者の個人を対象
とした健康リテラシーの向上のた
めの施策の実施は、中長期的には
効果が出ると思う。
減算の要件は最小限かつ必須のも
のに絞るべき。保険者の努力に
よって改善が見込まれるような取
り組みを減算指標にしてはどうか。
それ以上の施策は自由度を持たせ、
保険者の努力値として加点できる
ようにする、という構成なら、い
くらか進んだ制度になると思う。
多くの健保が減算対象となること
を目指す姿が理想。

C健保








現行の制度においてアウトカム評
価が可能な定量指標としては、特
定健診・保健指導実施率や後発医
薬品使用割合等が挙げられるが、
それぞれ基準値が定められており、
前年度より上昇幅がプラスであっ
ても基準値を超えないと評価され
ない(加算:必ずしも加算を免れ
ることはできない、減算:配点が
貰えない)。今後の減算基準の制
度設計に際しては、保険者の努力
の過程(定量指標の上昇幅)が評
価されるような見直しが望まれる。
現場の保健師からは、「特定保健
指導対象者の健康状態が悪化しな
いようにコントロール(努力)し
ている点を評価してほしい」と
いった声をよく耳にする。
減算要件を最低限に絞り込み、ア
ウトカム評価が可能な定量指標を
用いて減算対象保険者の取組みを
上位から下位までのグラデーショ
ンを点数で決めていく考え方には、
違和感はない。
国がNDBから抽出・集計した結
果に基づき保健事業のアウトカム
評価を行うことについては、各保
険者の負担軽減や公平性の観点に
おいて、大いに賛同できる。

D健保










取組有無だけでの評価から、達成
の度合いを定量的に評価する段階
にシフトしていくことについて、
減算対象保険者の中で上位層に入
るには厳しくなるかもしれないが、
考え方自体には賛同する。
各々のカテゴリ(例えば、特定保
健指導対象者の割合、服薬対象者
のうち重症化しないよう基準値内
にコントロールできている者の割
合等)で対象者の割合が維持・減
少したかを評価してはどうか。
「コラボヘルスの実施体制」等に
ついては、アクティビティ評価に
ならざるを得ない点について、特
に違和感はない。
ポピュレーションアプローチの取
組(食生活・運動習慣の改善)を
定量的に評価する場合、特定健診
の問診票を用いて実施することに
は違和感はない。
今後、定量評価に係る指標の実績
値を国がNDBで抽出・集計して各
健保に提示することを想定した場
合、減算が定量評価に移行するこ
とには、大いに賛同する。

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