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資料4 21世紀の健康づくり運動全体としての評価 関連資料(令和4年2月28日版) (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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今回調査⽂書から⾒る健康観の歴史的変遷
1946年のWHO憲章は、健康の定義をそれまでの「病がないこと」から脱却する画期的なものであった。それ以降の
健康観の変遷をみると、静的から動的、状態から能⼒、⽬的から⼿段、⽣物学的側⾯から全⼈的側⾯と、相対する
概念への変遷がなされているといえる。
過去の健康観

近年の健康観

静的

動的

「Health is a state of complete, physical, mental and social
well-being and not merely the absence of disease or infirmity」
(1946:WHO憲章)

Health is a dynamic state of complete physical, mental,
spiritual and social well-being and not merely the absence of
disease or infirmity.との変更提議がなされる。
(1998:WHO執⾏理事会)

状態

資源・能⼒

「Health is a state of complete, physical, mental and social
well-being and not merely the absence of disease or infirmity」
(1946:WHO憲章)

⾝体的・精神的・社会的に完全に良好な状態に到達するためには、個⼈・集団は
成したい事を定義し、実現し、ニーズを満たし、周囲の環境を変えたり対処することが
出来なければならない。そのため、健康は目的ではなく日々の生活の資源と⾒なされ
る(1986︓オタワ憲章)
WHO憲章(1946)における健康の定義を批判した上で、健康を「社会的・身体
的・感情的課題に直⾯した際に適応し、⾃ら管理する能⼒」と定義
(2009:Machteld Huber「How should we define health?」(オランダ))

目的

手段

⾝体的・精神的・社会的に完全に良好な状態に到達するためには、個⼈・集団は成したい事を定義し、実現し、ニーズを満たし、周囲の環境を
変えたり対処することが出来なければならない。そのため、健康は目的ではなく日々の生活の資源と⾒なされる(1986:オタワ憲章)

全人的側面

生物学的側面

健康とは、⼈の⾝体的能⼒(capacities)に加え、その人の持つ
社会的および個⼈的なリソースにも重点を置く、ポジティブな概念
(2010:Adelaide Statement on Health in All Policies)

健康領域における伝統的な⾒⽅は、医療レベルと健康のレベル
を同一視するもの(1974:ラロンドレポート)

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