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ヒアリング資料1 全国社会就労センター協議会 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34228.html
出典情報 障害福祉サービス等報酬改定検討チーム(第30回 7/21)《厚生労働省》
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令和6年度障害福祉サービス等報酬改定に関する意見等(詳細)
視点1

≪事業所における支援の実態≫

※「困難事例等調査 集計表」(全国社会就労センター協議会)より抜粋。

〔事例1〕精神障害のある方で手帳や障害支援区分では軽度だが、職員と話がしたいため、休憩時間や作業時間に関わらず、
面談を希望しており、一人の職員がかかりきりになってしまう。
〔事例2〕てんかんの発作があるため、職員の目の届くところでの作業に限られ、常に顔色や表情に気を付ける必要がある。
また、発作時には、しばらくついている必要があるため、作業が滞ってしまう。
〔事例3〕自閉症がある方で作業自体はマイペースで行えるが、こだわりが強く作業の指示を伝えると、パニックになり大声
を出してしまうため、一人の職員がかかりきりになってしまう。
〔事例4〕知的障害がある方で電話やメールで何度も促さないと通所が難しい。説得するのに時間がかかり、夕方に通所する
ことも多いが、本人が話したい相手と話ができないと帰宅することができず、不安定になり物にあたる等の行為が
見られるため、勤務時間外まで支援者が対応しなければいけないことがある。
〔事例5〕若年性認知症の方は、送迎時にどこかに出かけてしまい、連絡が取れないことがしばしばあり、探し出すのに時間
がかかる。作業では記憶がないことから、常時見守りが必要。一人暮らしのため、金銭管理を含め、他の事業所との
連携、後見人との話し合い等、包括的な支援が必要。

視点2

上記のような困難事例を抱える事業所は、従業員配置“5:1”で対応している。

<人材確保策の事例>
・新規採用職員で奨学金の返済がある場合に、返済資金として
毎月1万円の補助を最長10年間出している。利用している方
は数名。
・職員住宅を準備し、安価で貸し出している(住宅手当よりも
補助率を高く設定)。就職の際の決め手にもなっている。

<質の高い人材の育成策の事例>
・定期的に事例検討を実施している。支援の中で発生した事例
について意見交換をしながら、支援の方向性を学んでいく。
質の高い支援ができる人材は、こういったことを繰り返すこ
とで育成している。
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