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○医薬品の新規薬価収載について 総-5-4 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00223.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第564回 11/15)《厚生労働省》
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6. 投与に際して留意すべき事項
1)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者については本剤の投与が禁忌であるため、投与しな
いこと。

2)

アナフィラキシー(0.1%未満)が報告されている。本剤投与時には観察を十分に行い、血圧低下、
呼吸困難、意識消失、めまい、嘔気、嘔吐、そう痒感、潮紅等の異常がみられた場合には直ちに
投与を中止し、適切な処置を行うこと。

3)

本剤投与中の生ワクチンの接種は、安全性が確認されていないので避けること。

4)

本剤は IL-4 及び IL-13 の阻害作用により 2 型免疫応答を抑制する。2 型免疫応答は寄生虫感染に
対する生体防御機能に関与している可能性がある。寄生虫感染患者に対しては、本剤を投与する
前に寄生虫感染の治療を行うこと。患者が本剤投与中に寄生虫感染を起こし、抗寄生虫薬による
治療が無効な場合には、寄生虫感染が治癒するまで本剤の投与を一時中止すること。

5)

本剤の投与によって合併する他のアレルギー性疾患の症状が変化する可能性があり、当該アレル
ギー性疾患に対する適切な治療を怠った場合、症状が急激に悪化し、喘息等では死亡に至るおそ
れもある。本剤投与中止後の疾患管理も含めて、本剤投与中から、合併するアレルギー性疾患を
担当する医師と適切に連携すること。患者に対して、医師の指示なく、それらの疾患に対する治
療内容を変更しないよう指導すること。

6)

ステロイド外用薬等に不耐容の患者を除き、治療開始時にはステロイド外用薬等の抗炎症外用薬
及び外用保湿薬と併用して用いること。

7)

小児においてはミディアムクラスのステロイド外用薬で効果不十分の患者に対しては、本剤の
投与を開始する前にストロングクラスのステロイド外用薬での治療も考慮すること。

8)

長期ステロイド療法を受けている患者において、本剤投与開始後にステロイド薬を急に中止し
ないこと。ステロイド薬の減量が必要な場合には、医師の管理下で徐々に行うこと。

9)

本剤の臨床試験において、好酸球性肺炎及び好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の発現が認められ
ている。本剤投与中は、好酸球数の推移、並びに血管炎性皮疹、肺症状の悪化、心臓合併症及び
ニューロパチー等に注意すること。

10) 添付文書に加え、製造販売業者が提供する資料等に基づき本剤の特性及び適正使用のために必要
な情報を十分理解してから使用すること。
11) 本剤の医薬品リスク管理計画書を熟読し、安全性検討事項を確認すること。
12) 自己投与の実施に当たっては、実施の妥当性を慎重に検討し、患者又はその保護者に対して適切
な教育、訓練及び指導をすること。

参考文献)
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2021(公益社団法人日本皮膚科学会/一般社団法人日本アレルギ
ー学会 編)
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